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バスは空いていて今日も自由席だ。自然を満喫したキャンプ場からは、離れがたく、見えなくなるまで窓を外を眺めていた。 多くの蟻塚を見ているうちにキャサリンに到着する。 予想外に、YHAではキャンプが可能とのこと。しかもトランジットセンターや大好きなスーパー(WOOLWORTH)にもほど近い。一もニもなくYHAの送迎バスに乗り込んだ。
北に近づくにつれ段々暑くなってきた。ダーウィンは5度くらい気温が高いそうだ。 ボトルショップへ行くと、そこはアボリジニ・ワールドだ。 ●最近キャンプに凝り・・・。(キャサリン) 気づけばエアーズロックからずっとキャンプ生活をしている。キャサリンは普通の街でキャンプ場はないが、YHAの庭でキャンプができたので、今回もまたキャンプだ。ついに8日間に突入だ。 YHAにはもちろん、トイレシャワー、キッチンを借りれる。ちゃんとしたキッチンを借りれるのは久しぶりなのでかなり楽だった。宿のキッチンはオーストラリアでは重要だ。広いか、混んでいないか、清潔か、オーブンはあるか、などなどいろいろな質問項目が私たちの頭の中に並んでいる。 オーストラリアではキャンピングカーをよく目にする。また、それ以外の形の車もたくさんある。例えば牽引車。これはかなり多い。乗用車がレンタルした荷台(キャビン)を牽引している。キャビンはベッドを両側に収納してあったり、高さを低く収納できたりするようだ。
タカにとって、ダーウィンはゴアのパーティとシンクロしている。ダーウィンは、ゴアと同様の素晴らしい感動を与えてくれるのではないかと期待しているのだ。 タカとマユはダーウィンの街にグレイハウンドのバスでダーウィンのトランジットセンタに降り立った。まだ夕陽が沈みかけた時間で、赤い空と騒々しい都会の喧騒が相性良く風景を作っている。 「ついにダーウィンだね」 マユが残念そうに戻ってくる。 2人にとって、ダーウィンがどのような思い出の地になるかまだ分からない。しかし、2人はオーストラリア滞在期間の中でも最も長い時間をダーウィンで消費しようとしている。 タカは素晴らしい出会いや音楽をイメージしつつ、エアコンの効いた部屋でベッドに転がり夢の世界に入った。 ●ガールダインドネシアのオフィス。(ダーウィン) ダーウィン到着2日目、タカはマユと共にガールダインドネシアのオフィスを尋ねた。 ガールダインドネシアのオフィスは、ホテルのフロントにいる女性が知っていた。2人は幸先良く、すぐにオフィスに到着し用事を済ませた。ダーウィン発の飛行機のチケットを持つ2人は、オーストラリアの滞在期間を増やすために飛行機の予約変更が必要だったのだ。 「あなた、アリススプリングスから電話をかけた人でしょう?」 |
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| ●カカドゥ国立公園に向かう、けだるい朝。(ダーウィン)
タカとマユは太陽も昇る前に起きると、朝食を食べ始めた。 グレイハウンドのバスは、定刻通りに出発した。バスにはいつもと同様に「マカファティーズ」と書かれている。車体の横に大書きされたバスは、全体は黄色い姿だ。 ダーウィンから、ノーランジーロックを経由してクーインダに向かった。クーインダは街ではなく、旅行者が滞在できるようにキャンプ場やホテルなどをまとめてあるエリアを指す。 カカドゥ国立公園に着いた感動も少ないタカは、宿の設備を確認しプールに向かった。内心はキッチンがないことに失望しつつ、1泊だけということで気にしないようにしたのだ。
エアーズロックでもそういったロックアートがあったのだが、2人はロックアートを見るのではなく登ることに時間を費やした。ツアーで訪れたためにエアーズロックにいる時間が限られ、また、再訪しようにも値段が高くどちらかを選ばなくてはならなかったのだ。 2人はロックアートを興味深く見て回った。 こういう時、タカはとにかくまず全てのエリアを見て回ってしまいたくなる。そして気に入った場所に時間をかけたりしたいのだ。タカは貧乏性でもあり、時間が足りなくなり全部が見られなかったりすることを恐れる。 タカは不謹慎にも「う〜ん、ロックアートって単純な絵が多くて・・・、誰かの落書きかと言われればそれも信じてしまいそうだな〜。」などと考えていた。 ロックアートにはカンガルーをはじめとして動物を描いたものが多い。また、踊りなども含め、身近なものを好んで描いている。 ●クーインダのプール!
プールは安宿であるYHA利用者だけでなく、より高級なロッジなどの利用者とも共有なためにそういった普段は見ないような設備なのだ。 2人はプールでのんびり泳ぎ、プールサイドで本を読んで過ごした。 そんなわけでキッチンがないという初めてのバックパッカーだがまぁ良しと自分を納得させたタカだった。ちなみにキッチンはないが、有料のバーベキュー設備はあった。そもそも有料ということじたいがオーストラリアでは珍しい。しかも、水すらもなかったので多くのバックパッカー宿泊客にとっては面食らうことになっているはずだ。 ・・・もっとも、YHAなので厳密にはバックパッカーではないのかもしれない。 ●ウビルーのロックアート。
どうやって描いたのか分からないほど高い壁面などに描いてある絵もある。 ウビルーは湿地を臨む平野にある、・・・雨季には水に埋もれるのだろうが。奇形な岩が林立し、多くの岩は地層の一部だけが侵食されている。そういった侵食された場所の多くに、それぞれの絵が描かれているのだ。 実際に多くの動物が住み、中には危険なクロコダイルもいる。あちこちに「水泳禁止」の看板があるのはそれらのためだ。
ノーランジーやウビルーでたくさんのロックアートを見た。 約3万5000年前と太古に描かれた絵、単純に動物や人間を描いた絵、X線画法と言って生物の身体の中身を透かして描いた絵、複雑に重ねて描かれた複数の絵など様々だ。 |
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オーストラリアに入って、全般の印象で言うと「オーストラリアは乾燥している」である。しかし、こういった特別な地域もあるのだ。バカのように繰り返すが、オーストラリアは広い! ●ジャビルーの街!? ジャビルーにはスーパーマーケットがある。 普通の値段で何でも買えるということは素晴らしい。私たちは、さらに缶詰や飲み物を買い足すことができた。 しかし、ジャビルーに他に何があるかというと特別なものはないようだ。そう、エアーズロックの近くにある町と同じように人工的に作られた町の香りが漂っている。 ●巨大シロアリ塚を眺めながらダーウィンへ。 バスから見える蟻塚がやたらと大きい。 日本では蟻塚を見ることはなかったのだが、オーストラリアではごく一般的なものでバスの窓からは頻繁に見られる。そういった蟻塚を見慣れてもいたのだが、カカドゥの蟻塚は特別だった。人間より高いものや大きい蟻塚ばかりなのだ。とても迫力がある! 人間と比べるまでもなく、特に大きいものでは6mを越すものもあるらしい。そういった巨大蟻塚を眺めていると、蟻の働きぶりの凄さを感じるとともに、余りに大きいものを作るので恐ろしくもなる。 蟻塚は固い。 蟻塚の中には、太陽のほうに向かって縦長に塚を作る種類の蟻もいるらしいがそういった巣は見なかった。
今回の旅ではまだ「再会」というのが余りない。そういったこともあって特別に嬉しかった。 また、ディジュリドゥ購入を考えていたので、実際に演奏している彼らの意見も聞いてみたいと思っていた。 その夜は同じバックパッカーに泊まっているリエさんや、ガンちゃんの同部屋の友達などと夜遅くまで飲んだ。 ●ミンディルビーチのマーケット。(ダーウィン)
同部屋にいたオサム君もディジュを始めたところで、彼らとも交流があり、今夜は彼らもマーケットに行くとのことだった。 マーケットはアジア料理の屋台がとても多い。日本料理を始めとして、中華料理、タイ料理、インドネシア料理・・・さらに、メキシコ料理やイタリア料理などもあるし、世界中の料理を集めたようだ。 それほど大きなスペースでマーケットが開かれているわけではないが、とてもゴチャゴチャと雑多で取りとめもないようなものも売られている面白い場所だ。何と言っても、同じようなものばかりでないと言うのが良い。
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●ディジュ試行錯誤。(ダーウィン) グミ君とマーケットで出会った翌日に、早速ディジュを見にグミ君とグレッグの住む部屋に行った。 ダーウィン郊外にあり、ダーウィンで初めてバスに乗ることになった。路線もシステムもよく分かっていなかったのだが、意外とバス停に親切な説明があり、すぐにグミ君の家の近くまで行くことができた。 グミ君の住んでいる場所は、全く住宅地といっていいような場所にある。そこがなぜか、ディジュ作成現場でもあるのだ。グミ君にディジュ作成工程を教えてもらった。 そして部屋にたくさん並ぶディジュで、どれが自分にとって吹きやすいか探し始めた。しかし、いきなり比べたところでどれが良いのかなど分かるわけもない。他の楽器も同様だろうが、ディジュの場合は下手だと音も出ないので特に素人には良し悪しが分からない。 その日では決まらずに、翌日も通った。 2本同時に買うということもあり、また、グミ君の友人でもあるということで値段も安くしてもらった。私たちにとっては、自分にとって吹きやすくこれからの旅にも持ち運びやすいよう比較的軽いものを選んだのだが、何人かに「なかなか良いディジュじゃないの」「その値段ならとてもよい買い物だね」と言ってもらえたりしてとても嬉しかった。 そんなこんなで、ディジュを教えてもらったりディジュ購入にアドバイスをくれたりとグミ君には大感謝なのであった。
タカがディジュを始めたいらしい。 タカと一緒にグレッグとグミ君の家へ向かった。最初は、タカが一生懸命な目つきでディジュを「ボーーーッ」という感じで試し吹きをしているのを、のんびり眺めていた。 まったく買うつもりのなかったディジュを「どれにしようかなぁ?」と悩んでいる自分がいた。もう買う気満々だ。もちろん、翌日には購入した。 ディジュは口と舌と喉などで音を出す。楽器もその楽器独特の音を出すし、自分でその瞬間作り出す音は世界でひとつだけのものだ。自分で出す声がそのまま音になるのも楽しく、楽器を演奏しつつ歌を歌っている気分でおもしろい。
これは、ディジュを吹いて通行者などにお金を貰うための演奏をするということらしい。グミ君やガンちゃんは、ブリスベンでもバスキングをしていたらしいのだが、その姿は見ていなかった。 ダーウィンのモール近くに、石の壁やガラスに囲まれた音の響くスペースがある。スペースといってもただのビルの玄関なのだが、その場所が彼らのバスキング場所だ。 バスキングしている日本人は、ディジュリストだけで5人(グミ君、ガンちゃん、ダイチ君、アンナカ君、オサム君)だ。他に絵と文字を描いたりして売っている子やバイク乗りなども含め、わいわいガヤガヤと楽しい時間が続く。 彼らの中には、それらで生活での出費がプラスマイナス・ゼロになっている者もいる。ダーウィンには、食べ物をただでくれる教会などもあり、食費があまり掛からないこともある。さらに、宿も安い部屋をさらにシェアするなどしているのだ(宗教系などで特別に安い)。次にもしダーウィンに来て、長く滞在することがあったら私もそういった生活をすることになるだろう。 私たちも混ぜてもらい・・・というか教えてもらいながら練習をする。 ●古本屋さんで初の納得できる交換など。(ダーウィン) 申し訳ないが、どこかの宿などから数冊の本を持ってきてしまっていた。代わりに別の本を置いてきたこともあるが、明らかに数冊増えている。 購入した本とも合わせ手元にある本は10冊となり、持ち運ぶのには多すぎる本となった。 バリ島などでも古本の売却をしたのだが、なにせもともとの物価が安いこともありたいした値段にはならない。東南アジアは全般にそんな感じだろう。 荷物を軽くするのも目的であったのだけれど、少し軽くなると共にきれいな本に変わった。素敵な交換だった。 ●ディジュ練習の日々。(ダーウィン)
1日だけ、ガンちゃんとダイチ君が部屋に用があって訪れた日は、酔っ払って練習できなかったのだが、そういったいい加減さも時には良い。2人楽しく話しながらディジュについても含めていろいろ教えてもらった。 バックパッカーの近く、50m程行くとそこは海だ。 あれこれ試行錯誤しながら、できないことがたくさんあるので適当に順番にトライしていく。2人で少し離れて、それぞれ自分の音が分かりやすいような位置に座る。 これから旅と共に練習も続けなくてはならない。飽きる時や詰まる時もあるだろうが頑張っていきたい。 |
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●しつこいアボリジニ。(ダーウィン)
普段から、バス停にいるだけで「バスに乗る金をくれ!」とか言ってくる。また、お店の前では「酒を買うのにお金が足りないから金をくれ!」と言ってくる。それだけでなく、タバコやら何やらとともかく酔っ払いが誰彼かまわずに話しかけている感じだ。 ディジュリドゥを持っていると話しかけてくるのは、親近感などもあるのだろう。しかし、演奏させてくれとか、歌を歌いだして止まらなかったり、酔っ払っていて何を言っているのか分からなかったり(同じことばかり話していたり)・・・困ったちゃんも多いのである。 もっと普通に接することができれば楽しみだが、それはごく珍しいことなのだろうか。良い人も多いのだろうが、そうでない人は目立つ。それゆえに敬遠してしまう自分も良くないが、良くない循環にハマっているようでもある。 ●なぜか警察に連れ去られるアボリジニ。(ダーウィン)
そして実際に、道端にいるアボリジニがパトカーに乗せられて連れられていく。詳しい事情は分からないが、路上でお酒を飲んでいたり、お店の前で他人に迷惑を掛かるなどの通報があったりしたのだろうか。 ●コインランドリーの裏技。(オーストラリア) ついにオーストラリアを出る。 やはりオーストラリアは清潔だし、日本ほどではないにしても物資が豊富で「選ぶ」ということができる。何かお店に行って、選択肢がたくさんあるのはとても楽しい。 宿にはどこでも、コインランドリーがあったのもありがたかった。今まではずっと手で洗っていたのが、機械に任せられるのはとてぇ〜もラクだ。お金がかかるのでいつもというわけにはいかないけれど、そういう選択があることだけでも嬉しい。 今思うとオーストラリア人もとても親切だった。 ところで、オーストラリアにいて日本人から良く聞いた言葉がある。 そんなこんなを回想しながら空港に向かったのだが、シャトルバスに乗るまでは大変だった。 ダーウィン空港に着きチェックインを済ませ、のんびりくつろいだ。 中型の飛行機は予定通りの時刻に出発し、軽食を食べつつ順調に飛んだようだ。私はすぐに寝てしまい、何も覚えていない。 ガルーダインドネシアにすみませんを言わないとならない。毛布を失敬して来てしまいました。でも、大切に使わせて頂きます・・・。 バリ島に着くと今まで感じなかったほどに、香辛料の香りや自然の香り、そして湿気などを感じた。アジアを旅して辿り着いた時には気づかないものを、オーストラリアから来ると感じる。おそらく日本から来た場合もこんな感じだったのだろう。そしてまた、アジアの旅が始まる! |
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