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Venezuela ベネズエラ

 2008.06.27 〜 06.27 サンタ・エレナ・デ・ウアイレン
 2008.06.28 〜 06.29 シウダー・ボリーバル
 2008.06.29 〜 07.02 カナイマ(ギアナ高地)
 2008.07.02 〜 07.03 シウダー・ボリーバル
 2008.07.04 〜 07.05 マラカイボ


ベネズエラ関係リンク
ベネズエラのホテル
ベネズエラの移動
ベネズエラの写真

 
  【ベネズエラでは・・・】 アンヘルの滝(エンジェル・フォール)だけを見て、治安で評判の悪い首都などに行かず、すぐに出国した。
【感じること】 インフレが激しいとのこと、そして、闇両替のレートが悪くなったことで、一気に物価が高くなっている様子。
【お気に入り】 アンヘルの滝はやはり凄かった。アンヘルの滝への拠点カナイマの物価が、もう少し安ければ良いのに。
【お勧めは〜】 アンヘルの滝以外はメリダが良いらしい。でも、人が好きになれなくて行かなかった。
 
ベネズエラにGO!!
(マナウス-サンタ・エレナ・デ・ウアイレン)

「バスのチケット買ってきたよ。」
お店でネットをしていた私のところにキーボーが戻ってきた。今日、出発予定だったが、イエローカードの取得に時間がかかり、明日のチケットを買ってきたらしい。ネットをしなあら、出発が面倒くさくなっていた私には渡りに船だ。

「良かった〜。オレも明日がいいなって思ってたんだ。時間に余裕ないし、バタバタするの嫌だしね。」
「なんだ。じゃ、良かったよ。」
「エミさんは?」
「部屋でゴロゴロしてる。」

翌日になって、夕方までネットカフェで時間を潰す。
と・・・、突然にネット回線が切れた。
「なんだよ〜。これだからね。」
「まぁ、すぐ戻るでしょ。」
そうして時間がたち・・・。
「まだかなぁ。」
さらに時間がたち・・・。既に1時間以上。

「なんかさ、回線つながらないと逆に良くない?」
「お金かからないし、エアコン効いてるし、最高!?」
「オレ的には、超最高!!」
「いや〜、ついてるね。」
「わたし、メール送りたいんだけど。」
「そのうち戻るから大丈夫だよ。」
結局、その日は回線普通のままだった。
ブラジルでそんなことは今までなかった。
やはり、アマゾンの真ん中にあるマナウスという町だからだろうか。

バスに無事に乗り込み、結構快適で安心する。

「でもさ、エミさん大丈夫かな。」
実はエミさんは、ブラジルの滞在期限を既に過ぎている。随分前に過ぎている!!
延長手続きをするとお金がかかるのでしなかったのだ。そのまま国境に行ってバレルと罰金となるのだが、支払いは次回の入国時でも良いらしいのだ。
「う〜ん、出さないことはないでしょ。罰金はみんな、次回入国時支払いだって言うし、何とかなるんじゃないかな。」
「だよね。あんまりもめないで済むと良いね。」
「ばれないと1番だけどね。」

そしてイミグレに。
まずは、私が先頭で行く。キーボーとエミさんも後ろに並ぶ。

最初に行くと細かくチェックされる可能性が高い。
私は何もまずいことはないので堂々とパスポートを提示する。
係官は軽くページをめくり、そのまま出国印を押してくれた。その前の人たちを見ていたのだが、この列の担当者はあまりパスポートのページを真剣に見ていない。これならエミさんも問題なさそうだ!!

(ん?)
なぜか、キーボーがエミさんを連れて隣の列に移っている。

そして、パスポートを細かくチェックされている。
「なんで、別の列に移っているの??」
「いや、空いたから!!」
「そういう問題じゃないでしょ・・・。」
「エミさんも調べられないで済むと良いけど!! だって、一緒にいる2人がOKなら3人目はジックリ見ない可能性が高いじゃない。」
「そんなこと考えなかった・・・。」
「まじでさ、オレの列の人はほとんど見てなかったのに!!」
「大丈夫かな〜。」

ドキドキしながらエミさんがパスポートを出す。
私とキーボーを一瞥すると、エミさんのパスポートはほとんど見ないでスタンプを押してくれた。
「良かったね〜。」
「さっさと向こうに行こう!!」
「これで安心だ〜。」

その後、エミさんがブラジル・ビザなしで、ブラジルに入国したと、訳の分からない噂が流れたらしい。そんな訳ないでしょ・・・。
おそらく、このオーバーステイの話を勘違いして聞いた人がいるのだと思うけど、入国の場合にはビザNOを書いたりもするだろうし、なしでは入れるわけがない。
ちょっと常識で考えれば分かると思うけど、ま、旅行者には変わり者や常識がない人もいるものなぁ(笑)。

●何もないのでアンヘルを目指す!!(サンタ・エレナ・デ・ウアイレン)

ベネズエラに着いて、まずはエミさん期待の両替に行く。
闇両替で正規レートの数倍の金額を得てガッポリ儲ける、というか安く旅行しようと期待しているのだ。

しかし!!

早くも目論見が崩れる。
3ヶ月ほど前まで正規レートの2.5倍だった闇レートが、今は正規レートの2.5倍しかないのだ。
「え〜、ガッカリ〜。」
「田舎だからかな?」
「そうかもしれない。」
「それにしても何もない町だね。」
「ともかく宿を探そう!!オレはあっち、キーボーはあっちね。」

そうして部屋探しに行ったものの。
「1番安いので、50だったよ。そっちは?」
「45!!」
「そうすると・・・、15ドル?」
「思ったほど安くないね。」
「いくら希望だったの?」
「2〜3ドルで泊まれるかなって。」
「この町が高いのかなぁ。」
「どうなんだろうね。」
「もうさ、この町することないし、高いし、行く?」
「そうしよっか。」

その後、ネットカフェに行き、近くで夕食を食べた。
バス会社のオフィスがあったので、チケットを買う。なんと、45Bだと言う。バスターミナルよりも10B(約330円)も安い。バスターミナルのオフィスの手数料だろうか。いや、同じ会社なのだから、外国人相手に高い金額で売ろうとしていたのだろう。
バスターミナルまで自家用車で送ってもらいタクシー代も浮いた。

ラッキー!!

さて、そこまでは良かったのだが、バスに乗り込んでキーボーとエミさんがもめている。
(どうしたのかな?)
もめているようで解決しない。
「席にさ、別の人が座っているんだよ。」
「ダブル・ブッキング??」
「手書きのチケットを持ってるんだ。」
「コンピュータ管理なのにね。」
「彼らが買った旅行代理店、ちゃんと処理しなかったんじゃないの?」
「う〜ん・・・。」
実は私たちのチケットを発見するときに、発券担当者がかなり渋っていた。コンピュータ上は空きがあるのに、発見はできないとゴネていたのだ。
(担当者は知ってたっぽいなぁ・・・。)
キーボーとエミさんはまだもめている。
(なんだろうなぁ〜。なんか、発券担当者が知り合いをただで乗せようとしたのかな?)
そんな勘ぐりさえしてしまう。
(それとも、発券担当者がお金ネコババ!?)
そういう事しか考えられない。

バス会社の人も現れて、アレコレと話し合っている。
もめていた人は降りていった。何やらキーボーとエミさんも事務所に向かう。
「結局さ、やっぱり彼らはチケット持ってないんだって。」
「なんだよ、それ!!」
「ベネズエラでは、何が起こってもおかしくないよ。」
脇に座っていたチェコ人が、状況を説明した私に言ってくる。彼は仕事で数年住んでいるが、ベネズエラではこんなことは日常なのだという。

そして、2人が戻ってきたかと思ったら、エミさんとキーボーが事務所に行っている間に今度は別の人が座っている。
随分ともめていたが、通路を挟んだ側の座席の友人が勝手に後ろから席を移動していたらしい。
「素直にどけよ。まったく、ベネズエラ人馬鹿じゃないの!?」
「なんで、席番号見せてるのにどかないんだろうね。」
「チケット見せろって言ってもなかなか見せないし。」
「こんなだからベネズエラも駄目な国なんだろうな〜。」
「だよね。」

いつも、面倒なことがあるとそういう結論にしてしまう。
でも、いくらかは当たっていると思う。

モラルがなくては、効率的にはいかない。
モラルって、発展にも部分的に重要だと思う。

●暑くて暑くて・・・。(シウダー・ボリーバル)

そんなこんなで、ベネズエラの最大の観光ポイント「エンジェル・フォール(アンヘルの滝)」への観光拠点となるシウダー・ボリーバルに到着した。

バス・ターミナルで客引きをしているタクシーは、相変わらず高い値段を言ってくるので道路まで出ることにする。そうすると値段を下げるのが、タクシー・ドライバーの常だが、数倍もの値段を言ったりするような運転手の車には乗りたくない。その考え方は効率的ではないかもしれないけれど、ちょっとした反発の表現だろうか。

「歩き方」には、宿の値段が載っていない。
つまり、全く役に立たないということ。値段を書かないで、ホテルの名前を慮っ居刷るなんて、何の意味も成さない。その町に行って、誰かに「ホテルはどこ?」と聞くのと全く変わらない。
そこへ行くと「ロン・プラ」は、そんないい加減なことがないので良い。休めの宿を順番に行ってみるが、どこも思ったほど安くない。というか、どこも値上がりしているのだ。
後になって聞いたのは、今年のインフレ率は50%だという。
なぜそんなことになっているのか分からないが、それにプラスして闇レートも下がっている。旅行者にとっては、ダブルパンチをくらったような物価高なのだ。

「暑いよ〜、暑いよ〜!!」
ともかく値下げしてもらって宿を決めたものの、窓がない部屋で風通しが悪い。それでいて、太陽の陽射しが強くいつまでも暑い。夜になっても部屋が涼しくならない。
雨季のためだろう。スコールのような雨が降り、気温が下がることを期待したが、それよりも湿度が高くなり余計に不快になってしまった。
「扇風機の近くはタカさんで良いよ。」
エミさんが仕方がなさそうに(?)というか、優しく言ってくれる。
私が1番の暑がりで、いつも汗をダラダラ流しているのを知っているのだ。
「しょうがないね〜(笑)」
キーボーも同意して、私の場所は扇風機に1番近い場所になった。
「ごめんね。ありがとう!!」

「う〜、う〜。」
夜になっても眠れない。
暑すぎる。

ところで、この宿には部屋は4〜5部屋しかない。
他に3階にハンモック・スペースがあり安いとのこと。
覗いてみて驚いた。急な梯子を登って、ただ屋根があるだけのいい加減な場所にハンモックが張ってある。酔っ払っていたら登るのも降りるのも危ない。酔っ払っていなくたって、暗いときには危ない。こんなスペースを貸し出すなんて、しかも安くもない値段で・・・。やっぱりベネズエラはひどいような気がしてきた。

暑すぎてよく眠れずに、翌日は早く起きる。
キーボーとエミさんはぐっすり寝ている。私はパソコンを持って、ネットカフェに出かけて行く。途中ホテルをいくつか見て、安そうな場所を発見!!
後で確認すると、やはり値段は今泊まっている場所と同じでも設備では上を行っている。やっぱり、ガイドブックに載った場所は増長してコスト・パフォーマンスが悪化しているのだろう。

なんか、こんなことばかり書いているけど。
「こんなだからベネズエラも駄目な国なんだろうな〜。」
「だよね。」

いつも、面倒なことがあるとそういう結論にしてしまう。
でも、いくらかは当たっていると思う(笑)。

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ミニコラム

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●どこのツアー会社を利用するか。(シウダー・ボリーバル)

カナイマの近くにある世界一落差のある「アンヘルの滝(エンジェル・フォール)」を訪れるには、ツアーに参加するのが一般的だ。
カナイマまで自分で飛行機で飛んだとしても、結局は現地でツアーに参加しなくてはならない。どこで申し込んでも値段は変わらないのだ。

まずは評判の良い「アドレナリン・ツアー」を訪れる。
愛想の良いおじさんが、分かりやすい英語で説明してくれる。納得して、もう1軒聞いてから決めようと次を探す。だが、土曜日なのでなかなか開いている旅行代理店が見つからない。

やっと開いている旅行代理店を見つけた。
「トータル・アベンチュラ」という名前だ。聞いたことがないがまずは内容を確認する。値段は同じだが、ボリバールにてツアー前後に2泊分の無料宿泊が付くとのことだ。そして、どうも「アドレナリン・ツアー」とは、ツアー1泊目の宿泊場所が異なるようだ。

「トータル・アベンチュラ」は、1泊目はテプイ(テーブル・マウンテン)の近くだと言う。「アドレナリン・ツアー」は、カナイマの町だと言う。

「だったらさ、テプイの近くで1泊したいね。」
「うん。そうだよね・・・。」
「でもさ、アドレナリン・ツアーじゃなくて良いの??」
「う〜ん。確かに心配だよね。」
「この人、調子良すぎるし。」
「ま、オレはどっちでも良いよ。」
「そうだよね・・・。」
「じゃ、無料宿泊も付くしこっちにしよう!!」

そうして、トータル・アベンチュラを選んだのだが、それは失敗だった。

なぜなら・・・調子は良いが、かなりいい加減で節約目的(ボリーバルで2泊無料)以外ではオススメできない内容だったからだ。

(薦めない理由)

@現地の事情を知らない
→現在の水の状況、ツアーの日程、宿泊場所、国立公園入園料などが間違っていた。

A嘘をつく
→良い両替レートでの両替を約束してくれたが、ツアー代金以外はのらりくらりと避け続け、結局は両替してくれなかった。

→セスナ機に忘れ物(カメラ)をしたので、電話での確認を依頼した。すると、
「セスナは飛び立ったので、明日まで分からない。」
「今日はセスナは、サンタ・エレナに停まってしまう。」
「彼らは英語を話すので、自分で行って確認することもできる。」
など、数回に渡って嘘をついてきた。
翌日に空港に行ってみると、実際にはセスナの最終利用客は私たちだけで、カメラはオフィスに保管されていた。そして、誰も英語を話せなかった。

※他にも細かい嘘がいくつもあり。

B情報をくれない
→レートの良い両替場所など、何も教えてくれない。アドレナリン・ツアーの場合には、客でもないのにすぐに教えてくれた。

→日本人や西洋人に人気のある「アドレナリン・ツアー」の利用をオススメる。

※どこのツアー会社でも、闇両替はしてくれる。また、ツアー中の荷物も預かってくれる。

●セスナでカナイマに。(シウダー・ボリーバル-カナイマ)

最大で乗客が5人まで乗れるセスナで、カナイマを目指す。
「小さいね〜。」
「こんな小さいの乗ったことないよ。」
「怖いのかな〜。」
「なんか贅沢だね!!」
「うん、うん。」

「1人、コパイロット席に乗れるって!!」
エミさんが嬉しそうに言っているので、そのまま乗り込むことにする。
キーボーと私は並んで2列目に座る。
私たちがセスナに乗り込むと、すぐに滑走路に向かって走り出す。なんだか大型機とは違う妙な加速感だ。

すぐにフワッと浮き上がる。
「おお〜!!」
最初の数分は周囲を眺めた。
こんな小さなセスナは初体験、それで少し興奮していたのだろう。
でも、数分すると景色はほとんど変わらないことに気づいた。小さな機体なので、外界との隔絶感はない。空につながっている印象は受けるが、それだけだ。
そんな風に考えているとエミさんが興奮して言う。
「すごいすごい!!」
「ビデオ撮っちゃおう!!」
「おお〜〜!!」
エミさんだけ大興奮している。カメラのシャッターをどんどん切り、ビデオもどんどん撮っている。
キーボーは、カメラの調子が悪いので、カメラは脇に置き、静かに外を眺めている。

次第に高度が上がり、機体内の温度も下がってくる。ジャンバーを着て身体が温かくなってくると、なんだか眠くなってきた。横を向くと、既にキーボーは寝ている。
エミさんは相変わらず興奮して外を眺めっぱなし。
(キーボーは相変わらずだな〜。)

いつのまにか、私も夢の世界に落ちていく。
結局、セスナだろうがなんだろうが、低空飛行でもしない限り、視界に変わりはない。私もキーボーもすぐに飽きてしまったのだ。

それから1時間もたち、目が覚めると、カナイマのすぐ近くに来ていた。
(あっ、エミさんまだビデオ撮ってる!! よくそんなに夢中になれるな〜。)
「SDカードが一杯になっちゃったよ〜!!」
興奮しながら言う。
そりゃ、ずっと撮りまくっているのだから、当たり前だ。
後で撮った写真とビデオを見せてもらったら、同じような空の写真がいっぱい!!
いや〜、もうエミさんらしい。

そして、私とキーボーの熟睡姿も撮られていたのだった(笑)。

●イグアスやビクトリア並み!?(カナイマ)

「おお〜、結構スゴイね、あの滝!!」
「ほんと、迫力あるね〜。」
そう言いいながらセスナから写真を撮った滝に、船で行くことになった。
雨季で水かさが増している滝は、本当に迫力がある。水しぶきで滝そのものが見えなくなるほどだ。特に雨が降った直後などは凄い。

「ここは、水量が少なければ、滝の裏を歩けるんだけど、今は危険すぎる。」
滝まで船で連れて行ってくれたガイドが言う。
確かに凄い。水がぶつかって押し流されそう。いや、どこかに吹き飛ばされそう。こんな水に巻き込まれたら死んでしまう!!

そうしていくつかの滝を見ながら、この時期でも滝の裏を通れると言う場所に向かう。
軽いトレッキングのように滝の近くを登る。遠くにはテプイ(テーブル・マウンテン)も見えて、ギアナ高地に来たのだと実感する。
「滑らないように気をつけて!!危険だから。」
ガイドの後を着いていく。
滝の裏に潜り込む形で道が続く。水しぶきは来るものの、写真を撮りながら進む。
余裕を持っていたのもつかの間、すぐに水量が凄くなってきた。身体中に水がバシャバシャ当たる。バケツで水をかぶっているかのよう。両目を開けてはいられない。次第に冷たい水に身体が冷やされ、寒くなってくる。
(ああ・・・、もう早く反対側に出たい!!)
そう思っても、後ろにいるエミさんや、ベネズエラ人カップルがなかなか来ないので、ガイドは彼らを待つ。
(寒い。まじで寒い。風邪引いちゃう!!)

普通に町にいるだけなら、暑くて仕方がない。
陽射しを直接に浴びようものなら、汗がダラダラと噴き出してくる。それなのに、山から流れてくる冷たい水に身体を冷やされて、想像もしないほどに寒く感じるのだ。
ようやくに皆がやってくるとガイドも歩き出す。
どこかに行くときは、復路よりも往路が長く感じる。まさにそれ!!
ようやくに滝を抜けたときは、暖かさに本当にほっとした。

寒くて仕方がなかったけど、こんな凄い滝の裏を通るなんてそうはできない。
ともかく、良かった〜!!

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●豪雨に濡れて、熱帯で寒さに震える。(カナイマ)

アンヘルの滝に向かって、青空の下、川を快適に上っていく。
1本の巨大な木をくりぬいて作ったロングテールは、さながら蛇のように左右に深い場所を探しながら進んでいく。普段は陸地だった場所を進むと、障害物にひっかかったりするからだろう。

テプイが近づき、緑のジャングルの中を進む。水が増水し、周囲の木々の根元は見えない。よほどに水かさが増しているのだろう。水面から木々や葉が、ところどころに顔を出している。巨大な岩が見え隠れしているが、それらも流されてきたものかもしれない。

途中、おいしいツナ・パスタのお弁当を頬張り、ウトウトと眠くなってきた。

「いや〜、いいね!! ボリビアのツアーを思い出すよ。」
「あれは快適だったね〜。」
「うん、うん。」
「あっ、雨だ!!」
小ぶりだと思った雨足が、どんどんと強くなり、服はどんどんと濡れていく。
なんとか防ごうにも、荷物は船の後ろにまとめて置かれている。
昨日の今日で再び寒くなってくる。水が冷たいだけでなく、今日はボートの勢いで風も強い。ライフジャケットを風除けにして、なんとか寒さをしのぐ。
(気合だ。気合だ・・・。)
後ろを振り向くと、エミさんが相当寒そうにしている。
キーボーも寒そうだが、なんとかエミさんを助けられないか試行錯誤している。

(こんなことなら、カッパを買っておけばよかった。高いものでもないのにケチって大失敗だ・・・。)
雨季なのだから雨が降る可能性が高いのは当たり前、全く・・・。
でも、本当ならこんな雨には降られずに済んだはずだ。予定では午前中に出るはずだったのに、夕方まで待たされた。夕方以降に雨が降りやすいのは当たり前。だからこんなことになってしまったのだ。ツアー・オペレーターのいい加減な予定表につき合わされるのは本当に真っ平だ。

そんなことを考えていたら、後ろからキーボーの声が聞こえた。
「これいる??」
そう言いながら私の黄色いジャケットを、私の荷物から出してこちらに見せている。
(まじかよ。やめてくれよ。防水じゃないんだから意味ないよ。)
「いらない!!早くしまってくれ!!」
「これいる〜??」
「いらないよ!!早くしまえ!!」
どうもエンジン音や雨の音がうるさいのか聞こえないらしい。
その間にも私のジャケットはどんどん濡れていく。まじでやめて欲しい。何を考えているんだろう。親切なのは分かるけど、意味ないよ・・・。
「いらない!!いらない!!いらない!!」
大声で叫んで何とか伝わった。その間にも結構時間がたっていたから、もしかしたら他の荷物も濡れてしまったかもしれないと思うと気が重い。服の予備も持ってきていないし、現地に着いたら確認しないと。

キーボーは、自分のゴアテックスの上下だけを持って戻ってきた。
ゴアテックスであれば、風も雨も防ぐだろう。それをエミさんに着せて一安心している。それにしても寒い。キーボーも相変わらず寒そう。

巨大な岩々の間をラフティングのように抜け、時には船体が岩にぶつかり、船底も岩にこすり、とにかく前に進む。
寒さも限界に近づいてきた頃、ようやく雨脚が収まってきた。
(早く着きたい。早く服を着替えたい。)
(早く着きたい。早く服を着替えたい。)
(早く着きたい。早く服を着替えたい。)

そんなことが頭の中をぐるぐると回る。

「アレがアンヘルの滝だよ。」
前の席にいたカップルが教えてくれた。
まだ遠くのほうにあるが、テプイのテーブルの上から、零れ落ちるように大量の水が噴出している。
「あれ、アンヘルだって!!」
後ろを振り向いてキーボーとエミさんに伝える。
「おお〜!!」
「凄い!!」
「ついに来たね〜。」
寒くて元気がないけど、この時だけは色めきたつ。
遠くて分からないけれど、相当に迫力がある。でもはっきり言って、落差がありすぎて、1,000mなのか500mなのか長さの感覚が分からない。

それから30分、ようやくに船はキャンプ場に到着した。
キャンプ場とは言っても、屋根があって、その下にハンモックが張ってあるだけ。これだけ雨が降ると、テントよりもハンモックの方が実用的かもしれない。
ともかく荷物を置いて、急いで着替える。ササッと着替えて人心地つき、ようやくに周囲を眺める。ガイドさんたちは晩御飯の準備を始めている。

(はぁ〜、ようやくにアンヘルの滝に近づいた。)
キャンプ場から少し歩けば、アンヘルの滝が見える場所があるらしい。
(雨がやんだらアンヘルの滝を見に行くぞ〜!!)

ちなみに、英語でエンジェル・フォール(Angel fall)、スペイン語ではサルト・アンヘル(Salto Angel)になる。アンヘルの滝というのは、現地の言葉であるスペイン語で滝の名前なのだ。ちなみに、その滝の名前はアンヘルさんが発見したかららしい。

●ついにアンヘル!!(カナイマ)

早朝5時、暗いうちに起こされる。
「準備して!!」

昨夜、聞かされていたが、面倒くさがりの私は、やはり朝から歩くのは嫌。
でも、今日ばかりは仕方がない。まさか、ここまで来てアンヘルの滝を見に行かないというのはあり得ないだろう。

サンダルで行こうとしたが、どうもガイドは靴が良いと言っている。
仕方がなく靴を履く。ヘッドライトを持ち、服とカメラを持つ。準備はそれだけなので簡単なものだ。

それでも、もたもたしている人は必ずいるもので、その人たちを待つ。

出発!!
そう思ったら、3分もたたずに川にぶつかった。
普段は石の上を歩いて、足を水につけずに渡れるのだろう。でも、今日は増水し、男でもひざ上まで水に浸からないと渡れなくなっている。
(早速、こんななの〜。)
でも、気合を入れて渡る。水の流れは見た目よりも早く、川底もこぶしよりも大きな石がゴロゴロしていて、しかも藻で滑りやすい。少しずつ前に進み、なんとか川を渡る。

川を渡ったら、再び靴下を履き、靴を履く。
軽いのぼり道を進むが、歩道は川のように水が流れ、とても歩きにくい。

ガイドは何も苦にしていないので足元を見ると、彼はサンダルだった!!
ちょっと本当に許せない。
私だってサンダルで来れば何も問題なかったのに。あちこちの山をサンダルで登ったし、トレッキングもサンダルで行っている。危ないというか、余計に疲れることがあるのは分かっているけれど、こういう水を気にしながら歩かないような道ではサンダルのほうがラクに決まっている。それも、遠くまで歩くわけでもなく、滝に行くだけなのだから。

テプイの近くに、つまり滝の近くに来て、道は急な上り坂になっている。
ここからは、それぞれのペースが違うと言うことで自由に登ることとなった。最初から自分のペースで歩かせてもらいたかった(頻繁に止まって、後ろの人を待っていた)が、ここからは気楽だ。

歩くのが遅いエミさんに付き合っているキーボーも置いて、1人で登る。
早く滝を見たいので、次第に早足になる。なんだか、マチュピチュの裏のワイナピチュを登ったときと似ている。早く登りたくて仕方がないのだ。

誰もいない見晴らし場で、1人アンヘルの滝を堪能する。
(凄い!!)
水の勢いが凄い。
落ちてくる水が霧になっているのが分かる。
霧になるとは言っても、水量があまりにも多く、多くはそのままの勢いで下に叩きつけられている。2段の滝になっていて、とても迫力がある。

朝日に照らされて虹が滝を彩る。
これ以上は言葉では説明が難しい・・・。

●ハンモックの宿について。(カナイマ)

失礼ながら、このハンモック宿のトイレは1回も使わなかった。
そもそも、用を足すのは野外の方が気持ちよい。しかも、こんな宿に併設しているトイレがきれいなはずがない。勝手な思い込みかもしれないけれど、足がトイレに向かないのだ。

小はその辺で。
大は森の中で、そして紙は燃やす。

夜も雨が降り続く。しとしとではなく、天井のトタン板に叩きつけるような雨だ。
トタンはうるさく鳴り響く。こんな大自然に似つかわしくない音だ。

することがなく早く寝たためか、とんでもない時間に目を覚ました。
トイレに行きたいけれど、汚いトイレは嫌。かと言って、外に行くには雨が強すぎる。
(面倒だな〜。もういいや、隅っこで外に向かってしちゃえ!!)
雨が降っているのでどうせ同じだろうと言う発想だ。
それでも後ろめたさからだろう、そうしても後ろが気になって用が足せない。こういうのを小心者っていうのだろうか。むしろさっさと済ませたほうがばれないと言うのに(笑)。
宿にはシャワーの設備などない。
他の人は気にしていないのかもしれない。どうせ1泊しかしないのだから。でも、身体が気持ち悪くなって川に身体を洗いに行く。面倒なので裸になってしまう。気持ちいい〜!!

宿から川沿いに上流に行っても、下流に行っても、アンヘルの滝を覗けるポイントがあることが分かった。どちらから見てもきれい。ガイドさんはそういうことは教えてくれない。なぜだろう。客がばらばらになり、管理がしづらいからかもしれない。

アンヘルの滝ともお別れ、船に乗って来た道を帰る。
おそらく2度とアンヘルの滝を見に来ることはないだろう。いや、ベネズエラにさえ来ることはないだろう。名残惜しんで滝を眺めながら離れる。

これで南米は終わりだ・・・。
半年で終わらそうとした南米、やはりそれは無理だった。それでも9ヶ月で終わったのだから順調と言えるだろう。満足、南米にはとても満足だ。

ところで、学生時代にアフリカを訪れたときには、「おそらく2度と戻ってこないだろう」とやはり思った。それでも、また行ってしまったのだから、やはり人生は何があるか分からない。

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●冷蔵庫のようなバス。(シウダー・ボリーバル-マラカイボ)

「本当に寒いね。」
「噂どおりだね。」
「ロン・プラにも寒いって書いてあるよ・・・。」

寒いという噂を聞いていたので、セーター、ジャンバー、寝袋を用意していた。
おかげで何とか眠ることができたが、それにしても寒すぎる。エネルギーの無駄遣いもそうだが、本当にベネズエラ人乗客はこれを望んでいるのだろうか??

おかしい。ベネズエラは狂っている。石油が算出し、豊富だからこんな無駄ができるのだろう。でも、無駄をするにしても、もっと意味のある無駄を考えられないものだろうか。

バス自体は特に良くもないが、それなりに寝られる。
さすがに南米だけのことはある。南米の場合、どこの国のバスに乗っても質が良い。もちろん短距離バスや、安いバスに乗れば質が悪いが、質の良い選択肢「も」あるというところが嬉しいのだ。

窓ガラスは水滴で曇る。
キーボーが夜中に突然に隣の席に移ってきた。私の隣は空席だったのだ。
「どうしたの。」
「いや〜、エアコンのところから水滴が落ちてきて凄いよ。」
キーボーの服を触ってみると、確かに湿っている。
「ほらっ、ビニール袋見てよ。」
キーボーの座席の上に、ビニール袋で作ったガードが残っている。
「ビニールに結局水がたまって、時々落とさないと、ザーッて落ちてくるんだよ。」
「いや〜・・・(笑)。」
「笑い事じゃないよ。まじ、大変だったんだから!!」
「ごめん、ごめん!!」

後ろの座席のベネズエラ人が英語で話しかけてくる。
正直言って、ウザイ。私が現地人には興味はないので何も話したくないのだが。
「ベネズエラはどう??」
「う〜ん、まぁ、そこそこかな。」
普段なら、良いと誉めるのだが、ベネズエラに関してはそんなことはしない。
「なぜ??」
でも理由は答えづらい。
なぜなら「人がイヤ」だから。面と向かって「ベネズエラ人にはむかつく奴が多いから嫌いだ」とは言えないもの・・・。
「ベネズエラ人は、日本人を見るとチーノ(中国人)、チーノ言う。おかしくないか??」
「おれたちにはどっちも同じなんだよ。」
まじで、こいつら馬鹿だなって実感した。
ま、そういう「考えられない人種」というか教育のない人たちはとても多い。
アジア人を見てどこの国か考えるのではなく、全て中国人と思う。なぜそんな単純なことができるのかといえば、他の国を思い浮かべられないからだろう。

ここで思う。
もしかして、日本人は西洋人を見て、どこかの国名を挙げて呼ぶことはあるだろうか??
自分が外国人の立場になったことがないのでなんともいえないが、そういう単純な人もいないとは言えない。正直、そういう人がいるたくさん国だったら日本人として恥ずかしい。

ともかく、寒すぎるのも本当に困りものだ。
翌朝、バスが到着し、降りて身体を伸ばす。
相当に身体が硬くなっていた。

●マラカイボはバス・ターミナルだけ。

バスターミナル周辺に宿をとることにする。
町には特に興味がないし、とにかく早くベネズエラを出たいのだ。

「まじでさ、ベネズエラ良いことないね。」
「早く出たいよ。」
「コロンビアは人が良いって評判だしね。」
「早く出るには、ターミナルの近くが良いしね。」
バス・ターミナルの近くにも、安宿が並んでいるので1軒1軒回ってみる。分かったことは相場があって、どの宿も値段はほぼ同じということ、あまりに暑いのでどこの部屋にもエアコンもある。仕方がないので好みの設備の宿を選ぶ。

中華料理に目がくらみ、早速に晩御飯を食べに行く。
中華が二軒あるのでどちらにするか・・・。もう勘で適当に左側に入る。
「メニュー見せてください。」
「はい、こちら。」
メニューを見ると、それほど中華っぽくはないが、ともかく炒飯がある。
炒飯なら間違いないだろうと、すぐに注文してしまう。
キーボーもつられて注文する。
「2人ともここで食べるって決めたの?もう注文しちゃったよね・・・。」
「・・・。」
「どうしたの??」
「・・・。ちょっと高めだよね。私、他で食べるよ。」
そう言ってエミさんは外に出て行ってしまった。
「キーボー、大丈夫?」
「大丈夫でしょ。食べ終わったら、エミさんのところに行こう。」

炒飯はおいしくなかった。
食後にエミさんが食べている屋台に向かった。

隣のバーで買ったビールがうまかった。
やはり、中華でもまずいことはある。というか、南米の人に味を合わせた中華は、すでに中華ではない!! 南米では、まだおいしい中華を1度も食べていない。アフリカでは、漢字のメニューで選べるおいしい中華がいくつもあったのに・・・。

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