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もしかして、BEST JOURNEY!? (ジェリコアコアラ-バヘリーニャス)

ジェリコアコアラを離れる。

公共交通機関は、バスでジェリコアコアラの町に行くか、4WDでビーチ沿いに隣町に行くかだ。私たちが選んだの4WDだ。時間に遅れてやってきた車には、すでにたくさんの人が乗り込んでいる。

「こんなに混んでいるのに、乗れるの〜?」
「ま、なんとかなるでしょ。」
「やな、予感〜。」

ともかく車はビーチを走り始める。
砂丘を脇に見ながら、海辺を疾走する。
風が気持ちよい。これが、一般市民が利用する公共交通だとは・・・。おばちゃんやおじちゃん、そして旅行者をも乗せて気持ちよく走る。

マングローブ林を抜け、浅い海を走り、ついには艀に車を載せて浅瀬を渡る。
こんなアクティビティのような移動は珍しい!!

「これって楽しいね〜。」
「BEST JOURNEYかも!?」
「そうだね〜、これはオススメだよ!!」

その後、隣町からは普通のバスを乗り継ぐ。
再びの BEST JOURNEY は夜に始まる。チャーターしたトラックで、水浸しの砂漠地帯を横断するのだ。目的地は白砂漠の入口のバヘリーニャスだ。トラックを10人でチャーターしたものの座席に座れるのは5人ほど。女性が5人いるので、まずは荷台に乗り込む。

荷台の方が、風も、景色も堪能できそうだし、逆に楽しみ!!


早速に悪路に突入する。
車が上下に揺れる。そして、水溜りに突っ込む。
「うおぉ〜〜。」
「凄い〜!!」
最初はそんなことを言っていたものの、次第に揺れが大きくなる。水溜りも大きくなっていく。
「大丈夫か〜!?」
「ああ〜、突っ込む〜〜!!」

バシャーン!!

水が跳ねる!!
荷物にも、そして私にも水がかかる。トラックの荷台の前方に座っていた私と子供(ドイツ人のドリアン)はまさに犠牲者となった。その後も水が跳ねる。
ドイツ語しか通じないドリアンだが、ともかくジェスチャーで席を荷台の後部に移す。キーボーやエミさんと並ぶ位置だ。

次第に濡れてきて、普通ならもう嫌になるところだが、酒を片手の私は元気に楽しむ。キーボーも酔っ払ってきた。エミさんもほろ酔いか!?そして、アルゼンチン人のルイスも酔っ払ってきた。

みんなが酔っ払ってくると楽しい!!

バシャーン!!
バシャーン!!
バシャーン!!

水が跳ねる!!

それでも楽しい。
「びしょびしょだよ〜〜。」
「酔っ払ってきたぞ〜!!」
「これが BEST JOURNEY だ!!」
「そうだ〜!!」

素敵な移動、びしょ濡れになったが、満天の星空の下を4WDのトラックで疾走する。水溜りや川を越え、道なき道を進む。バスなどは決して通れない悪路だ。
大変ながらも素敵な景色に囲まれ、快適ではないが本当に楽しい移動だった。

ちなみに、BEST JOURNEY とは LONELY PLANET に載っていた説明。 LONELY PLANET の説明では、とにかく BEST が多い。多すぎて何が BEST か分からないほど。

あれも BEST、これも BEST。

西洋人にちょっと良い場所の感想を聞くと。
「ファンタスティック!!」
「アメージング!!」
「グレート!!」
本当か??
彼らは本当に心の底からそう思っているのか??

そう思っているなら凄い。
でも、単に表現の単純さに他ならないと思う。

他に表現はないのだろうかと純粋に疑問に思う。

●凄い!?凄すぎ!!想像以上!!(レンソイス国立公園)

もう正直言って、最高としか言えない。

白砂漠までの道のり、その遠さも、もう苦にならない。

青い空と白い砂漠に囲まれた世界。
そして、青く澄んだ透明な水を眺める。

こんな世界を今までに見たことがあるだろうか。
まさに異世界、異惑星のようだ。自分がどこにいるのかも分からなくなるような感覚に久しぶりに出会った。

泳いでも気持ちよい。
湖に歩いて入ると足が沈んでいく。まるで蟻地獄科のように、少しずつ少しずつ。膝ほどまで沈むと、沈下は終わる。不思議な感覚だ。砂の間にも水が入り込み、液状化に近い状態なのだろう。そして、広大な砂漠のある一定の地下層には、地下水が流れているのだろう。

あっという間に時間が過ぎる。

いつの間にか日に焼けて、背中が痛い。

それでも今日は最高だ。ブラジルで1番の素敵な景色に出会えた。
いや、今までで最高の砂漠に出会えた。














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ミニコラム

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●サンルイスで偶然に。(バヘリーニャス-サンルイス)

バヘリーニャスからサンルイスまでは、バスではなく自家用車で向かうことになった。特に自分たちで選んだというわけではなく、宿にチケットをお願いしたらそうなっていたのだ。もっとも宿の人は、その旨を説明していたのかもしれないが。

自家用車はさすがにバスよりも速い。
どこにも寄らないし、ひたすら走る。
「結構、快適だね。」
「これはこれでありかな。」
「そうだね〜。うまくいけば、このままバスに乗れるよ!!」
「まずは、バスターミナルに着いたらチェックだね。」
「うんうん。」
そうして到着した場所が、なぜか市内だった。
しかも、18時半だというのにそうとう暗い。
お店が閉まっているからか、寂れている印象がある。その後に訪れたマナウスもそうだったのだが、ブラジルの地方都市は夜が早いのだろうか。ともかく、そんな寂れた町の様子を見て、さらにサンルイスに興味がなくなった。
「え?? バスターミナルに行きたいのに。」
「バスターミナルに行ってください。」
「なぜ、市内まで来たのですか??」
実際には親切心で市内に来たであろうことは分かる。そして、多くの乗客は感謝するだろう。でも、私たちには不要なサービスだった。
「宿の人に市内に連れて行けと言われました。」
「私たちはそんなことはお願いしていません。」
少しもめたが、バスターミナルに連れて行ってくれる。

「20R(約1,300円)。」
「え〜、そんなの払いません!!」
いつも通りにエミさんが戦ってくれる。お金に関する武闘派のエミさんに任せる。
そして、ドライバーはあきらめて帰っていく。実際に私たちに特にミスがあるわけでもなく、ドライバーも宿の人も私たちの行きたい場所を確認しないのが悪い。
私たちは普通に「バスのチケットを買いたい」と言ったのだから、バスターミナルに行きたいというのは極めて自然なことだ。

そうして、バスターミナルでチケットの確認をする。
バスは1時間後に出るらしく、本当にちょうど良いタイミングだ。
「どうする?」
「行っちゃおうか。」
「だよね。」
「サンタルイスに用はないし!?」
「よし、買おう!!」

チケットも買って、腹ごしらえをする。
バスの出発まで時間に余裕がないので、急いで食べる。

そんな時に偶然の再会が!!
「あれ〜!!」

サンルイスのバスターミナルで、偶然にもダイスケくんとアニキに再会した。
ダイスケくんとは、サルバドールで出会った。
アニキとは、ボリビアとサルバドールで出会った。

彼らは、私がサルバドールで病気になってすぐに北に出発していた。だから、同じコースを行く予定ながらも、もう追いつくことはないと思っていた。

「お久しぶりで〜す。」
「皆いますよ!!」
そう、彼らは5人で行動している。
トシオくん、カオリちゃん、サトシくんを含めた5人。
彼らはパラグアイで仲良くなったらしい。

人のつながりとは不思議だ。
私もサトシくんとは、イタリアで出会ってから偶然の再会を重ねている。
トシオくん、カオリちゃんともパラグアイから数回の再会を重ねている。

ちなみに、5人の中の武闘派は、トシオくんとサトシくんらしい。サトシくんの戦いぶりは知っている。かなり頑張ってくれる。カオリちゃんは積極的に応援する方、そして、アニキとダイスケくんは私に近い穏健派なのだ。こういう色分けも面白い。


いろんな出会いがあり、別れがある。
長く一緒にいることもあるし、一瞬の出会いも多い。

その中でどんな人と仲良くなるのだろう。
長く一緒にいるからと言って仲良くなるとも限らない。もちろん短い出会いで仲良くなることはほとんどない。

誰とでも仲良くなりたいという思いはある。
でも、なぜ「仲良くなれるときと、そうでない時がある」のだろう。残念だけど、これは自分には良く分からない。そもそも自分についての、他人が得る第一印象には自信がない。そんな風に考えるのもイマイチで、改善すべき点があるとは思う。が、どうもうまくいかないことが多いんだよなぁ・・・。

●大変な交渉、買物、ネットカフェ・・・。(ベレン)

「急いで買い物しないと。」
「ネットカフェにも行きたい。」

ベレンに到着し、すぐに港でマナウス行きの船を調べた。
そして、その日のうちに出発することになった。船旅はハンモックを張って寝る安いクラスと、ベッドで寝られるクラスがある。ハンモックは安いが、場所取りが必要だし貴重品の管理も面倒くさい。さらに自分の空間がないというのは、長い期間を考えるとキツイ。そんなわけで私は必然的にベッドを借りることにする。
ベッドがあるのはキャビンと呼ばれる個室だ。値段は350R(約23,000円)だが、交渉して値切ることができるらしい。やはり、ここは武闘派に任せる。トシオくんとサトシくんが交渉する。
人がワッと寄ってきて、誰と交渉したらよいのが分からない。あっという間に値段が250Rまで下がったのだが、もっと下がるかもと期待してさらに交渉している。
(250Rならもう買っちゃっていいんだけどな〜。)
そんな風に傍から見ているが、交渉は完全に任せているので口は出さない。

そして、これがブラジルの(?)訳の分からなさ。
おそらく値切りがしつこかったのだろうか。気分を害したのか、なぜか値段が300Rに上がってしまった。
「さっきまで250Rって言ってたじゃない。」
「いや、300Rでないと売れない。」
「250Rは?」
「300R!!」
もう訳が分からないのだが、交渉は300Rからやり直し。
なんでこんなことがあるのだろうか??

その後、交渉役の2人は頑張ってくれたようだが、最終的に290Rで手を打つことになった。まぁ良いのだけれど、欲を書いて250Rで手を打たなかったのは失敗だったようだ。それとも、250Rというのは間違えて割引しすぎてしまった価格だったのだろうか!?

数時間かかった交渉がようやく終わり、あとは準備だ。
マナウスまでの船旅は5〜6日。その期間の準備を数時間の間にしなくてはならない。船旅の期間中にはインターネットをすることもできないので、最後にメール確認や連絡もしたい。

港からスーパーは30分ほどで歩いて行ける。
8人で連れ立ってスーパーを目指す。スーパーは大きく品揃えも良い。何を買うか迷うが、お菓子類や小腹が空いたとき用のラーメン、そしてお酒など。何を買うかかなり迷うが、みんなの様子を見て決める。

(よしこれで大丈夫だろう!!ネットをしに行くぞ!!)
そんな風に考えていたのだが、港に戻ってビックリ。2週間ほど前から、船に食事が付かなくなったというのだ。つい最近までは、朝昼晩3食が食べ放題だったらしいのに・・・、もちろん私たちは食事が付くことを想定して買い物をしている。

「食べ物買いに行かないと!!」
それぞれが、慌てて買い物に行く。
「とりあえずオレはネットに行くので。」
ネットをしに行くのは少数派で、私とダイスケくんだけ。ともかく市の中心部を目指して歩く。よく分からないが、ネットカフェくらい探せばあるだろう。
自分のパソコンをつなげられる場所は見つからなかったが、とりあえず用事は済ませた。これで安心して船に乗ることができる。

ザーッ!!
安心したのもつかの間、外では大雨が振り出した。
「どうしよう。帰れないね。」
「タクシー捕まるかな。」

濡れながらスーパーに寄り、パンやラーメン、ハム、野菜などを買い込む。そしてタクシーで港に急ぐ。乗船は4時からというので急いだのだが、サトシくんとアニキがいない。
「どうしたのかなぁ?」
「彼ら時間を気にしてないんじゃない?」
「4時になったら仕方がないから入っちゃおう。」

2人は4時を少し過ぎて現れた。
時間はやはり気にしていなかったらしい。

ともかくこれから船旅が始まるのだ!!

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●キャビンの狭さ。(アマゾン川)

「狭ぁ〜〜!!」
案内されたキャビンは狭かった。
部屋には2段ベッドがあり、それは良いのだが、床は半畳ほどしかない。荷物を置いたらほとんど足の踏み場もない。
「とりあえず、必要な荷物以外はベッドの下に置こうか。」
「そうですね。」
「窓もないね。」

そう。キャビンには窓がない。
扉を開ければ景色が見えるものの、わざわざ扉を開けないと景色が見られないなんて設計者のセンスが分からない。エアコンでキャビン内を冷やしても、景色を見るためには冷気が逃げてしまう。
しかもキャビンについたライトは、あまり明るくない電球が1つのみ。なんだかずっと部屋にいたら陰気になってしまいそうだ。・・・それでも外は暑すぎて、ほとんどの時間をキャビンで過ごしてしまったのだが。

部屋に付いていたのは、エアコンと電源、そしてベッド、ゴミ箱。まさにそれだけ。他には壁やドア・・・、そんなものは付いているとは言えない。本当にシンプルで狭い部屋なのだ。

私の同室になったのはダイスケさん。
きっとダイスケさんとしては、長く一緒にいて仲の良いサトシくんやアニキと一緒の部屋になりたかったのだろうな〜、とか思ったものの仕方がない。
他の部屋はサトシくんとアニキ、カオリちゃんとトシオくん。そして、キーボー・・・でエミさんはハンモックなのだ。

1人だけハンモックと言うのは節約と、もしかしてキーボーが1人でのキャビン利用になるかもという賭けだ。もし、キーボーが1人でキャビンを借りられるなら、エミさんがキーボーのキャビンにいても誰も文句を言う人はいない。そうすれば、ハンモックの料金でキャビンを利用できる。
もちろん倫理的に良くないのは当たり前だけど、まぁ、私がとやかく言う問題でもない。そして、実際にエミさんは最後までハンモックで寝ないですんだ。本当に運が良いというか、なんと言うか・・・。きっと日本人が多かったので、バレなかったのかも!?

●朝食だけは付いた!!ありがたい。(アマゾン川)

コンッ、コンッ!!
朝っぱらから扉をノックする人がいる。

(なんだ〜。うるさいな。無視、無視。)
同様にダイスケくんも無視を決め込んでいるようだ。

コンッ、コンッ!!
コンッ、コンッ!!
今度はさらにしつこく扉をノックしている。
(なんなんだ〜、うるさいな!!)
ありがたいことに、ダイスケくんが覚悟を決めて扉を開けてくれる。

「・・・朝食・・・準備ができました。」
細かい意味は理解できないが、こんなことを言っているようだ。
(うるさいな〜、お金かかるし朝食はいらないよ。)
「うるさいね。こっちは寝てるって言うのに。」
「ですね。まったく。おばちゃんなんなんでしょうね〜。」
そうして2人は再びベッドに潜り込み、2度寝を決め込む。

もう十分に寝てからアニキに聞いて驚いた。
「朝食ただでしたよ。いや〜、ラッキーでした。」
「ええ〜、ご飯付かないんじゃないの〜!!」
「何ですかね〜。初日だけかもしれないですね。」

そんなことを話していたのだが、翌日にともかく食堂に行ってみる。
列ができていたが、お金を払わずに入ることができた。

「よく分からないけど、朝食だけでもありがたいね。」
「うん、うん。」

ちなみに、お昼御飯と晩御飯はビュッフェ形式で、1人5Rだ。そんなに高くないし、食べ放題ということを考えれば良心的な価格設定だろう。でもま、以前は食事が料金に含まれていたことを考えると実質的な値上げなんだよね。

●シャワー大会!?(アマゾン川)

(おっ、シャワーだ。気持ちよさそう!!)
暇なので船を歩いていたら、船の甲板の最後尾に並んでいる棒のようなものからシャワーが噴出している。
(気持ちよさそう〜!!)
まだ、水が出始めてすぐなのか、女のコが1人いるだけ。
水が気持ちよさそうだし、みんなにも報告に行く。
「後ろでさ、シャワー出てて気持ちよさそうだよ。水着の女のコもいるよ。」
「なに、なに!?」
キーボーと、エミさんも水着に着替えてすぐにやって来る。
私は相変わらずパンツ1枚でシャワーを浴びてしまう。

シャワーの水の色は、少し色が付いているので、アマゾン川の水をシャワーに使っているのだろう。大量に出てくる水が暑く火照った体を冷やしてくれる。赤道に近いアマゾン川に、強い陽射しが降り注いでいる。
普段は暑すぎてエアコンの効いたキャビンから出られない。このシャワーは本当にありがたい。

アニキもすぐにやって来た。
「あのコの胸、凄い良いですね〜。」
「そうだね〜。」
そんな会話をしながらワイワイ遊んでいるうちに、人が集まってくる。もっとも人は集まってきたのだが、見ているだけの人がほとんどでシャワーを浴びる人は少ない。キーボーは子供と遊んだり、はしゃいでいる。エミさんは肌を焼き始めた。

その後も、シャワーは暑い時間に毎日出てきた。
アニキのシャワー有無チェックがとても頻繁で、かわいい女のコがいると部屋に戻ってこなくなるというのが素直で面白かった(笑)。

●クラブ状態。(アマゾン川)

何やらスピーカが準備されている。
(一体なんだろう。)

そんな風に見ていたのだが、夕方になると音が鳴り出した。
しかもクラブ・ミュージック。
好みの音ではないが、それでもすることがない今としてはありがたい。現地人の若者たちは踊りながらお酒を飲んだりしている。こういうイベントを行うと、お店の売り上げも上がるだろう。そして、何よりも暇な乗客には良いサービスだ。もしかして、自分たちも暇だからかもしれない!?

音はガンガン鳴る。
普段はハンモックルームにいる若者も、こういう時はキャビンのあるデッキに上がってくる。かわいい女のコには、船が出てすぐに取り巻きのような男たちが囲んでいる。
分かりやすいけど、日替わりでいろんな男と抱き合ったり、キスしたりしているのはさすがにブラジル人女だろうか。それにしても、21歳(byアニキ情報)の若いコがかなりの年の男とキスしていたりと、まったく幅が広い。

そんな感じで夜が更けていく。
やっぱり、こういうイベントがあった方が楽しめるし、アマゾン川クルーズをする場合には、ある程度は大きな船を選んだ方が良い。

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●船からの景色。(アマゾン川)

アマゾン川の川幅は、意外に狭かった。
もちろんすっごく広い場所もあって、そういう場所は対岸が見えないほどだ。しかし、ほとんどの場所は、数百mといったところ。

くねくね曲がりながら続く川が、いくつにも別れたり、合流したりしている。もしかしたら、いくつもの川に分かれている時は、川幅が狭いように感じるのかもしれない。

朝になると灼熱の太陽があがり、エアコンがないと汗がダラダラで苦しくなる。肌を焼くのもあっという間に真っ赤になる。昼時ともなると、デッキに出ている人は少ない。ほとんどの人はエアコンが効いた場所で、のんびりと過ごしているのだろう。

船はほとんどの時間を、川の端を走る。川の中央は幾分ながらも流れが速いので、流れの遅い場所を選んで進んでいるのだろう。

水上集落のように、増水した川の上に立つ建物は、乾季には川の外にあるのだろうか。
人々がのんびりと過ごしているのが見えるが、のんびりしているように見えるのは私の想像だろうか。丸木舟に乗り、川に流れに任せて下っている者。フェリーに物を売りにくる者までいる。
多くの鳥が舞い、木々にとまっている。ボリビアのルレナバケのアマゾンのように、いろいろな鳥が見えるわけではなく、次第に飽きてきてしまう。
たまにイルカの群れがやってきて、ジャンプしたり姿を見せてくれるのは嬉しい。

1日に1回ほどは、どこかの港に停泊し、荷物を下ろす。
たくさんの荷物を下ろす場合には、半日もかかることがあり、眺めているのも飽きてしまう。もちろん、船が寄るような港には電気はある。だが、小さな集落や、たくさんある1軒屋には電気などわるわけもない。

※船専用のガソリンスタンドが、川に浮いている。初めて見た!!

たまに、合流する川の色がきれいな模様を作っている。
黒い水と茶色い水が半分ずつ流れている姿は、大河ならではの雄大さだ。

そんなものを見ながら、することもなく時間をつぶす。
これは1人で乗るべき船ではない。友達と、彼女と、そういう風にすることがなくても楽しめる準備がとても重要だ。1度乗船したら、途中の小さな町に下船するわけにも行かないのだから。

※左:港に着いたときの様子。 右:小船がやってきて船に接岸し、物を売ったりする。


※川の合流地点では、色が違っていたりする。下流まで何キロも色が2色のまま流れる。

●することがない・・・。(アマゾン川)

「暇だね〜。」
「そうですねぇ。」
そんな感じの会話が繰り返される。

※ハンモック・ルームの様子。一応、エアコンは効いている。 場所取りが大変そう。

キーボーのキャビンから、自分の部屋に戻ってくるとダイスケくんは、かなりの確率でパソコンとにらめっこをしている。
「また漫画読んでいるの?」
「違いますよ。漫画読んでたのは初日だけですよ〜。」
「ごめん、ごめん。」
「ブログの日記を書かないとならないんですよ。」
「どれくらいたまってるの?」
「ブラジル入ってからずっとなので2ヶ月ですね。」
「おお〜、たまってるね〜!! オレも書かないとならないけど、3週間くらいだもんなぁ。それにしても日記って面倒だね。」
「まぁ、暇なんでマナウスに着くまでには書く予定ですよ。」

サトシくんとアニキの部屋に行くと、いつもパソコンが起動している。
漫画を読んでいたり、トシオくんとカオリちゃんも混ざってドラマ「ロングバケーション」を見たり。やっぱり誰もが、することがなくて困っているのだろうか。

※増水して、木々の生え際などは水に沈んでいて見えない。

私も久しぶりに「ロングバケーション」を見たけど、アレ、やっぱりおかしいね。韓国ドラマを見て、変に思っていたけど、日本のドラマも大して変わらないね。
出だしからありえないような設定、特に途中で、バニーガール姿で待っていたミナミにはビックリ、というよりは呆れた!!
って、そんな感想を誰かと話しているのもかなりの暇人だね・・・。

私の場合は、なぜか急にパソコンのDVDドライブが動き始めたので、再インストールやら何やらで、時間を潰せたのも運が良かった。もっとも、1番運が良いのは、パソコンが復活したことだけど。

ともかく暇な生活を耐え抜き、ようやくにマナウスに到着した。
この船の生活が快適で「もう少しいたい」っていう意見もあったようだけど、私は街に出てネットもしたいし、おいしいものも食べたいし!!いや〜、町は最高だよ。




●トラブル日記 エミさんの黄熱病イエローカード。(マナウス)

「取りに行くの面倒くさいな〜。」

黄熱病のイエローカード提示が必要なことは、南米ではたまにある。普段はイエローカードの提示を要求されることはないが、黄熱病が流行すると周辺国で提示を要求するのだ。
エミさんはボリビアでも言っていた。
「ブラジルに入るのに黄熱病必要かな〜。大丈夫かな〜。面倒だな〜。」
「多分さ、大丈夫じゃないの?」
そんな風に周囲が返答するのは無責任か!?

エミさんはパラグアイでも言っていたらしい。
「ブラジルに入るのに黄熱病必要かな〜。大丈夫かな〜。面倒だな〜。」
「多分さ、大丈夫じゃないの?」
そんな風に周囲が返答するのは無責任かもしれないけど・・・!?

ブラジルには問題なく入れた。
そして今度は、ベネズエラ問題が勃発!!

ベネズエラ入国には黄熱病の予防接種が必須かもしれないというのだ。
「港は近いから、とりあえず摂取しておこうかな〜。」
キーボーとエミさんは、仲良く一緒に出かけていく。そういえば、キーボーはイエローカードをなくしてしまいブエノス・アイレスで再接種してイエローカードを取得している。2人して黄熱病には面倒をかけられているのだ。

ともかくもマナウスを出てベネズエラに向かうことに決めた。
バスターミナルへ行ってチケットを買わないと!!
キーボーと私で遠いバスターミナルまで行く。

暑い、本当に暑い。

赤道にほぼ近いマナウス、それも6月末というまさに真上に太陽がある時期。
暑い。本当に暑い。

バスがなかなか来ないので、ついタクシーを利用してしまう。
ブラジルではタクシーは高いけれど、エアコンも効いて快適。ス〜イスイ〜ッ!!
「サンタ・エレナまでのチケットを買いたいのですけど。」
「18時発、100R(約6,500円)です。イエローカードは??」
「へぇ?」
バスのチケット購入にイエローカードが必要とは聞いていなかった。

キーボーは偶然にも持っていたけれど、私のイエローカードは部屋に置いてある。ましてや、エミさんはブラジル国内の摂取証明書はあるけれど、国際的な証明書であるイエローカードは持っていない。
「イエローカードはホテルなんです。お願いしますよ。」
「お願いします。売ってください。」
2人して一生懸命にお願いするけれども無理。

その後、ボアビスタでのイエローカード取得についてなども聞いたが、やはりマナウスで取得するのが簡単そうだった。

部屋に帰ってエミさんに言う。
「エミさん、イエローカード必要だよ。」

エミさんは、闇両替が横行しているベネズエラを訪れるというのに、USドルなどの外貨を全く持っていなかった。だから、私たちとは別行動で両替屋さんに行っていた。

「ブラジルではドルは下ろせないよ。」
「ボリビアで下ろしておいた方が良いよ。」
そう何回もキーボーが言っていたが、こんなギリギリのマナウスで両替するとは!?
もちろん為替レートも悪いし、ボリビアなどで両替しておけば良かったのにね〜。

「ついにイエローカード取得しなくちゃならないんだね。」
(年貢の納め時かもなぁ・・・。)
そうして、エミさんはキーボーを引き連れてイエローカード取得のために空港に向かっていった。

相当暑かったらしい。
バスもなかなか来なかったらしい。

いや〜、準備は大切。
こんなに切羽詰って行動するより、早めに用事は済ませたいものだ。

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●酔っ払ってタクシーで。(マナウス)

「中華料理に行ってくるね。」
そんなに高くなさそうな中華料理があるというので、前から気になっていた場所にようやく出かけるのだ。ちょっと鼻水が出るというエミさんを置いて、キーボーと2人でだ。

暗い中歩く。段々とお店は閉まり始めていて、マナウスの夜が早いのが分かる。治安の問題なのだろうか。そういう文化なのだろうか。町の中心部のレストランならば、日本はお昼よりも夜の方がお客さんが入りそうだけど、そうでもないのかな。
「やってるよね〜。」
「まだ7時だしね。普通はやってるでしょ〜。」

「あっ!!」
「電気ついてない!!」
「マジで〜〜!?」
ともかく行ってみよう。そして残念ながらお店は開いていなかった。
昨日来たときも閉まっていたし、もしかしたら閉店しているのだろうか。それともお昼だけの営業だろうか。

酒を片手に飲みながら歩く私たちのこと。かなりの勢いがある。
「もっと行ってみる?」
「もちろん他の中華を探すでしょ。」
「じゃ、行こうぜ!!」

行っても行っても・・・、おそらく進んだ方向がまずかったのだろうか。
人通りが減り、住宅地に入り込んでいるようだ。それでも気にせずに歩いていってしまうのは、私たちが酔っ払いだからだろう。

「あのさ、さすがにもうないかもね。」
「どうしよっか〜。」
「う〜ん、中華食べたいな〜。」
「あ〜、うまいもの食べたい!!」
「日本食行っちゃう??」
「行くでしょ〜〜!!」
「でもさ、エミさんさ〜。」
実は出発前に、まさか日本食に行かないよね、とエミさんに聞かれていた。
もちろん行くつもりはなかったので1つ返事で NO。でも状況が変わったのだからしょうがないかな!?

タクシーを捕まえて、日本食レストランの住所を伝える。
住所だけでは分からないようだが、運が良いことに無線がついたタクシー。本部に聞いてくれて出発となる。

そして、夜の街を眺めながらさらにお酒を飲み進める。
メーターがどんどん上がっていく。
「ところでさ、いくら持ってる??」
今さらになって、2人とも貴重品袋を部屋に置いてきたのに思い至った。夜道を歩くので、盗難の危険を避けるためお金はほとんど部屋に置いてきてしまったのだ。
「・・・。40〜50R以上はあるよ。」
「オレは100Rあるかなぁ・・・。」
「足りるかな。」
「んっ?タクシー料金大丈夫かな・・・。」
「着いても食べるお金なかったら最悪だね。」
「いくら持ってるか数えようよ。」
「・・・。70R(約5,200円)あるよ。」
「オレは100R(約6,500円)だね。」
「なんとかなるかな。」

ちょうどそんな時に、マクドナルドが視界に入る。
「ドライブスルーで買って帰る!?」
「それもいいね!!・・・でも。」
「なんか馬鹿っぽいね。」
「じゃさ、タクシー代に制限を決めようか。そんぉ金額まで行ったら帰る!!」
「そうだね。15Rでどう??」
「そうだね〜、15Rくらいで判断しよう!!」

相当歩いていて、レストランに近づいていたのだろう、15Rちょっとでレストランに到着した。
「おお〜〜、やった〜〜!!」
「ついに!!」
「オブリガード!!」
運転手にお礼を言って、降りかける。
「んっ?」
「ここ住宅街だしさ、帰りのタクシー捕まるかな。」
「予約しちゃう。」
「一応言ってみよう!!」
そうして、1時間半後にタクシーが迎えに来てくれることになった。

「うまいもの食べるぞ〜。」
「準備万端だぞ〜!!」

「メニュー多いね!!」
「ってか、高い!!お金考えないと。」
「足りるかなぁ。」
サービス料が10%と書いてあるので、それも計算して食べないとならない。
「えっと、定食は大丈夫かな??」
「ん〜、アジサイ定食は70R(約4,500円)だから無理だね。」
「まぁ、いいや、ともかくビールは飲むでしょ。」
納得して、従業員のおばさんに手を振って言う。
「すみませ〜〜ん!!ビール2本お願いします!!」

「う〜ん、なかなか難しいぞ!!」
「ビールだけで、7Rの10%プラスで、約8Rでしょ。」
「残りは・・・。155R?? それに帰りのタクシー代20Rかな、25Rかな・・・を抜いて、120R!?」
「う〜ん・・・、親子丼もいいな〜。」
「えっと、税金を考えれば、105Rまでかね。」
「カレーもいいなぁ・・・。」
「値段考えろよ。まじで難しいぞ。」
「エミさん用のお弁当どうしようか。」
「オレさ、とんかつ定食とか・・・餃子もいいな。」
キーボーがようやくお金の少なさを実感したのだろうか。現実的な値段のメニューを真剣に眺めている。
「お金ないからカレーかな。」
私の好物はカレー、まさか目の前でカレーを食べている人がいるのに、それを眺めているわけにはいかない!!
「じゃ、オレもカレーだね。」
「値段も安めだしね。」
「30Rだから・・・、2人で66R(約4,300円)だね。」
2人とも酔っ払っているし、高いことは分かっているけど、日本円でいくらかはもちろん認識していない。もう勢いで、とにかく食べることしか考えていない。
「エミさんのどうするの??」
「う〜ん、焼きそばにしておこうか。安いし、写真だと野菜多いし、無難だし!!」
「そうだね。持ち帰りやすいしね。」

しばらくたって、カレーが出てくるまで、ビールと持参の酒を飲み続ける。さらに酔いがまわり気持ちよくなる。レストランの従業員も、きっと「酔っ払いだな〜」と思って眺めていたことだろう。
しかも、テーブルにお金を並べて、足りるか足りないか考えているお客さんなんて嬉しくないかも・・・、無銭飲食しそうだし。

カレーはとってもおしかった!!
野菜が豊富で、ルーよりも野菜のほうが多いくらい!!
さらにピリ辛のサルサソースも、辛くておいしい。こんなにおいしいカレーをお店で食べたのは久しぶりだ。2人とも辛いカレーで汗を流しながら、あっという間にお皿を空にしてしまった。
「いや〜、最高だね〜。」
「大満足だね〜。」
「いや〜、やっぱり日本食はおいしいよ。」

そしてエミさんの"鶏焼きそば"がおいしいか、確認した。
いや、毒見かな。
野菜もウマイ。
「鶏もウマイね。」
「うん。うまい、うまい。」
「ね。エミさんさ、あまり肉が好きじゃないし、"野菜焼きそば"にしちゃう??」
「いや、野菜焼きそばにしてあげよう!!」
「おっ、good idea ですね〜〜!!」
「いただきまぁ〜〜〜す!!!!」
ここでも、2人は勢いがありすぎる。普通ならしないよなぁ・・・(笑)。

ご馳走様。エミさん。

麺もパスタじゃなくてしっかりしている。
なかなかの味、これで安心して"野菜焼きそば"をエミさんに持っていくことができる。

2人の所持金はほとんどなくなった。

エミさんは喜んで"野菜焼きそば"を食べた。
嬉しくて鼻水まで流しながら食べている。

喜んでいるエミさんを見て、私たち2人も"野菜焼きそば"を買ってきたことを誇りに思った。

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