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 ベオグラード行きの列車。(ブダペスト-ベオグラード)
ベオグラード行きのチケットを買った。
昼間と夜間の電車があるが、身体のラクさを考えて昼間を選んだ。寝台で夜に行くのが1番良いと思うのだが、値段に随分と差があったので仕方がないのだ。
ベオグラードはセルビアにある。
特にイメージのない町だけれど、スロヴァキアのブラチスロヴァと同様に「つまらない」という噂の町だ。
電車はほぼ時間通りに出発。
珍しく、同コンパートメントには5人も乗っている。普段は私が乗っていると、皆が敬遠して乗ってこないのに意外だ。おそらく他のコンパートメントも満席に近い状態になっているのだろう。この列車はウィーンから来て、ブダペストを経由してベオグラードまで走る。こういった国境をまたがる国際列車はこの辺では当たり前のようで、イミグレーションもいつもスムーズに進むのでありがたい。それに車両内で待っていれば良いというのは、かなぁ〜りラク!!
しかもイミグレに着くまでに、同コンパートメントの乗客は皆降りていってしまった。さて、これで気楽に過ごせる・・・。
と思ったものの甘かった。同じ車両には大量に学生(高校生?)が乗っており、大騒ぎしている。歌を歌ったりはまだしも、狭い通路でサッカーボールを蹴っていたり。こんな時は普段とは逆に、同コンパートメントに地元の人がいてくれると心強い。
だって、若者って(私はもう若者じゃないよなぁ、いや若者じゃない?良く分からないな・・・)怖い。特に集団になると何をするか分からない。そんなわけで、自分のコンパートメントの前で騒いでいる時には、ちょっとだけ嫌な気分で見守っていた。
こういうのを乗務員が注意しないって言うのも、さすがにセルビアなの?
それとも、他の国も同じ?
気がつかなかっただけなのだろうか・・・。
ともかくも遅れながらも電車は薄暗いベオグラード駅に到着した。駅に英語表記がなく、キリル文字の表記だけなのにはちょっと驚いた。先が思いやられる。
●パッとしない町!?(ベオグラード)
小雨が降る中、宿を探す。
駅の目の前にあると聞いていた DOWNTOWN HOSTEL が見つからない。左右に少し歩いてみたが見つからない。
(う〜む、探し方が悪いのかな?)
そう、その通りで、確かに目の前にありました。マンションの1室を貸しているだけで、とてもホステルという感じではない。マンションの入口にシールで「DOWNTOWN
HOSTEL」と貼ってあるだけ。これじゃ分かりずらい。ブザーを押して中に入ってからも分かりづらいのだから全く・・・。
駅には安宿の客引きもいるし、両替所やインフォメーションにフライヤーもある。なので、好みに応じて宿を選べる。
私は DOWNTOWN HOSTEL は、駅前に宿があると聞いて「歩かなくて良いので」 泊まろうと決めていた。もっと安い宿は他にも幾つかあるようだし、もっと設備の良い宿もある。
DOWNTOWN HOSTEL は正直に言って、こじんまりとしていて、管理人さんも愛想良いしいいのだけれど、キッチンがほとんどないに等しい。冷蔵庫と電子レンジだけのキッチンなんて、キッチンとは言えない。しかも何か作ろうとすると、良い顔をしないので最低である。インターネットもフリーと書いてあるけれど、電話回線での普通の接続でとても遅いし、プロバイダーへの接続が思うように行かない時も多い(接続できない)。
蛇足ながら、日本語にも対応していない。これではちょっと「看板に偽りあり」なのだ。他にもフライヤーに書いてあることが嘘っぽかったりするので、ただ「駅に近いから」という理由以外で選ぶ場合には不満が多くなりそう。
さてさて、宿を決めて町に繰り出す。やたらとハンバーガー屋さんが多い。こんなに並んでいるのを見るのは初めてってくらいだ。
繁華街や、砦を見に行く。でも、他の国で見たものに比べると明らかに質も量も劣る。
交通機関もオンボロのものが走っていたりと、随分と国のインフラは整備されていない様子。
同じ宿に泊まっていた方は、セルビアの文化に興味を持ち、今は毎日図書館に通い興味のある文献を探しているとのこと。その彼にしても、観光については「つまらないかもしれないですね。」とのこと。
きっと地方に行くと自然の綺麗な場所もあるのだろうけれど、首都ベオグラードは東欧でもかなりつまらない感じだ。
そうそう、ただしクラブは充実しているかもしれない。フライヤーが随分とあったし、興味のある音のポスターなども見た。音仲間で、皆で訪れて夜遊びするなら楽しいのかも。
●モンテネグロの独立。(ベオグラード)
先日、モンテネグロが独立宣言をした。
セルビアとモンテネグロは、1つの国であったのが、それをもって2つの国に分かれたのだ。実質的に旧ユーゴスラビアの完全崩壊ということだ。
国民投票があり、それによって独立が決まった。
そのプロセスや結果はともかくとして、そういう投票は日本では考えられないだろう。たとえば、沖縄独立とか九州独立など。あくまでも例なのでどこでもよいけれど、日本では考えられそうにもない。
「歴史的経緯が、日本とは違うから。」
ということもあるが、そんなことよりも、国なんてあくまでも人に対して従属的なもので、国が主ではないはずだ。そう考えれば、そこに住む人が納得さえすれば・・・多くの利害関係人との調整は難しいにしても、独立などは出来ても良いはずだとさえ思う。
ただし、小さな国として生きていくことは簡単ではないだろう。
モンテネグロの独立については、セルビアもすぐに認めた。各国もすぐに承認して行くのだろうか。近年は分離独立という傾向が増え、欧州統合などという逆の動きもあるものの、より国々の関係は複雑化しているようにも思う。グローバル化がそういう傾向に拍車をかけているのか、それとも。
一般のセルビア人も、モンテネグロの分離独立を既定路線と捉えているのか、当たり前のような反応をしている。日本人的感覚からすると、それもとても面白かった。

※砦の外観。かなり小さい。
●木の生えていない裸の丘が多い。(東欧)
車窓を覗いていて気になったこと。
樹木の生い茂った森や林が少ない。どこも草や芝生、花ばかりの丘なのだ。それはそれで魅力的だが、何かがおかしい。もともと木がなかったわけでもないだろうし、不自然な景色だ。
欧州では昔から多くの人が生活し、樹木を伐採してきたからだろうとすぐに連想する。田畑を作るのにも、暖を取るためにも。
どうも東欧を旅していると、とても寒いし、景色が白い。自然が彩りに欠けるので、家などをカラフルにしている感すらある。
極論というか、独断と偏見だけれど、こうやって自分勝手にやって来た結果が、地球温暖化とかに結びついているのではないだろうか。そして、そのツケを途上国に回す形で、二酸化炭素の排出などに制限をかけようとしている。温暖化を抑えるために、手を打つことは必要だろうけれど、まず自分たちでできることってないのかと、もっと考えてみろと思ってしまう(自分もなんだろう)。
私も「旅」という非生産的なことをしているけれど、いつかはそのツケを払う時がくるのだろう。
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