 朝一の電車で。(チューリヒ-ファドゥーツ)
昨夜のうるさいイビキによる睡眠不足での頭痛の中、朝7時40分の電車に乗り込む。
全部で4〜5両ほどで、EC(ユーロシティ)にしては短い。
すぐにチューリヒ市街を離れて、また山に囲まれた自然の中を行く。
きれいなのだけれど、もうこういった風景は見慣れてしまった(笑)。慣れるのが早いというか、どうも飽きるのが早いようだ。
のんびりした電車のため、4人シートを1人で使って快適に寝ながら行くことが出来た。危うく乗り過ごしてしまうところだったけれど、隣の4人シートの場所にいた人がゴソゴソと音を立ててくれて起きることができた。
それにしても西ヨーロッパの電車では、盗難の危険をあまり感じない。東ヨーロッパで危険と言われる路線に乗ったときですら、(昼間は)そうは危険を感じなかったので割と安全な気がする。
ブックス駅で降りる。そこは、既に回りが山に囲まれた田舎町。
小さな街なのでバスの便も少ないかと心配していたのだけれど、杞憂で済んだ。20分に1便ほどあり、リヒテンシュタインとスイスは意外と便利に結ばれているのだ。その後に分かったのだけれど、オーストラリアとも同様に便利に結ばれている。行くのが大変かな、とか心配する必要は無用だった。
ちなみにスイスやリヒテンシュタインのバスは、「ポストバス」と呼ばれている。昔は郵便物を配送する車に、人も同乗したかららしい。ちょっと面白いと言うか、普通にバスにすれば良いのに・・・。そうそう。多くのバスストップはいまだに郵便局の目の前にある。それはそれで便利で良い。
ポストバスですぐにファドゥーツに到着する。
下ろされた場所は郵便局と駐車場の間。周りを見渡すと、いかにも小さな町と言う感じ。教会やお城も見えている。それがメインの見所らしい。車の数も少ないし、本当にのんびりしている。
●親切なインフォメーション。(ファドゥーツ)
まずはインフォメーションを探す。
郵便局の近くにあるらしいので、回りを歩いてみる。
インフォメーションはすぐに見つかり、ホテルを紹介してもらう。ユースホステルは隣の村にあり、歩いては行けないらしい。歩いていける範囲で1番安いのは43ユーロ。出して出せない金額ではないし、この町ののどかな雰囲気も良い。泊まろうかどうしようか悩んでいたら親切な言葉が!!
「とりあえずここに荷物を置いて町を見てきたら?」
とても親切なのだ。
コインロッカーも無いようだし、もしあってもお金が掛かる。インフォメーションが終わりになる17時まで預かってくれると言うので、リヒテンシュタインの町を見て回るには十分な時間だろう。
さらに学生証を出して1日乗り放題のバスチケットを買うと得だとか、いろいろ教えてくれる。
どうしようか悩みながら、日本語で書かれたリヒテンシュタインの説明の冊子を読んでいると、何人かの旅行者がやって来ては出入国の記念スタンプを押して行く。皆お金を払っているようだ。
「そのスタンプはいくらですか??」
「2スイスフランよ。」
そして次に笑顔で言ってくれた。
「サービスで押してあげるわよ。」
皆お金を払っていたのに、私だけ無料で押してもらえた・・・。
なぜだろう??
アジア人が珍しいのだろうか。それに、学生証の話しをしていたので、きっと若くてスタンプ代も惜しむと思ったのだろうか。いや、まぁ実際にスタンプ代は惜しんでしまうのだけれど(笑)。
ともかく久しぶりにスタンプをゲット。
イミグレも何もなく、インフォメーションで押印というのも奇妙な話しではあるのだが。
地図をくれて、さらにあれこれと笑顔で説明してくれる。
マルボンという山まで30分で、そこに行くととても景色が素晴らしいと聞いた。行こうと思ってバス停に行くと、次のバスが1時間以上先だったので諦めてしまったのだが。
 
●最ものんびりした国!?(ファドゥーツ)
お城に向かって歩き出す。
リヒテンシュタインの元首である公爵家が住んでいるということで、中部の見学はできない。それでもやはり行ってみたい。
ヨーロッパの貴族の中でも、かなり歴史ある名家らしいが詳しいことは分からない。それにしても、ヨーロッパにはいまだに貴族だのが多い。モナコなどでは実質的な権利も持っているようだし、リヒテンシュタインもそうっぽい。
日本にも元首としての天皇がいるから、ヨーロッパの王国と同じようなものなのだろうか・・・!?
お城は工事中だった。
しかも、特に警備が厳しいと言うこともなく、普通に道端にある。山の中腹なので、遠くからも見ることができたのだが、特別巨大と言うわけでもない。普通にお金持ちが住んでいるのかな、という大きさだ。
お城より高い位置にも民家があり、民家からお城の中も覗けてしまいそう。何だか親しみを感じてしまう(笑)。
お城の造りだが、ちょうどフランスでJoelがやっていたように、石を積み重ねてそれらをセメントなどで固める手法だ。昔は皆こうやって作っていたんだなと、今までとは違った感想を持てたのもJoelのお陰だ。そうやって、構造を見ていると、いつもとは違った楽しみ方もあって、建築が好きな人って言うのは違う視点があるんだろうなぁと納得なのだ。
町に戻るが、やはりのどかな田舎町。首都だと言うのに裏通りに行くと家も少なくなってしまう。スーパーもCOOPがあるだけだし。
インフォメーションで聞いたせりふも印象的だった。
「ここからなら、インスブルクまで行くのが便利よ。」
「インスブルクって、どんな場所ですか??都会ですか??」
「ここに比べれば、どこだって都会よ(笑)。」
そう、確かにリヒテンシュタインの首都ファドゥーツに比べれば、普通の国のそれなりの町なら余程に都会だろう!!
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