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Bedarieuxについて】

Bedarieux(ベダリュー、もしくは、ベダリオ)は、ラングドッグ地方の村。
人口約6,000人で、周辺の大きな街にはモンペリエがある。また、小都市であるベジエやクレアモントも近い。市街地を出るとすぐに国立公園(サンクチュアリ)であり、豊かな
植物だけでなく各種の動物もいる。

村の中心には川が流れ、村を囲む山と山の中腹を「石造りの橋」が結んでいる。
「石造りの橋」としては世界最長(?)と言われる歴史ある橋で、今は特に使われていない。封鎖されてはいないので、歩くこともできる。村のパノラマを楽しめる。
駅舎の屋根は、エッフェル塔の設計者が設計したもので由緒あり、大切に保存されている。

村の周辺には、葡萄棚が広がる。
高台にある「15世紀の風車」まで行くと、葡萄棚のパノラマが見られる。そして、その遠くには白く輝く地中海。中世以降の白いお城も点在し、少し車で走るだけでも楽しい。道路沿いには量り売りのワインショップが点在し、AOCワインも格安で購入できるのも嬉しい。

【準備】
詳細はJoelのサイトで確認可能。
南フランスの田舎でホームステイ http://joelsfarmhomestay.rakurakuhp.net/

べダリューの風景。(べダリュー/ベダリオ/Bedarieux)

のんびりした車窓を楽しんだ後にベダリューの駅に降りると、風景とはうってかわって立派な駅舎と屋根。
後で聞いた話しによると、エッフェル塔の設計者が、駅の屋根を設計しているなど、由緒あるものらしい。建築から時が流れ古くなり修復が必要になったが、村の予算不足で修復も出来ず困っていところ、国が補助を出して守ってくれたとか。

ベジエ駅で2両編成のローカル電車に乗り換えていた。

その田舎風の電車から数人の乗客と共に降りる。私以外はサッサと駅を出て行ってしまう。私はどこに出れば良く分からないながら、ここがベダリューであることを確認してプラットフォームから駅舎に入る。

(凄く閑散としてるなぁ〜。)
実は数日前から駅員はストライキ中で、余り仕事をしていないらしい。さすがにフランス、ストライキのニュースは日本でも良く聞いたけれど本当に日常のようだ。

数日後、駅前近辺で道路を封鎖するデモもあった。どうも街に住んでいた資格(永住権など)のない移民の子供が、国外追放になりそうでそれに反対するもののようだ。子供はフランス以外は知らず、ベダリューの学校にも通っていたらしい。

Joelもつい先日、道路わきの大きな木を切って道を広げることに反対して、道路封鎖デモにも参加したらしい。車を横にして、道路に置いてきてしまったと言うから凄い。当然のように後日警察に呼び出され、お叱りを受けたとか。。。でも、それで済んでしまうのが、フランスらしいと言うか。

他にもデモは見るし、やはり街に出て自分の意見を明確にするのはフランスでは当然のことなのだろうか。それとも、この町はフランスでも特別なのか。。。不思議な田舎だ。

駅を出ると普通の住宅街。
駅舎内にあるカフェでビールを飲み、Joelと挨拶をする。Joelはタバコを吸わないと聞いていたが、ヘビースモーカーのようで、フィルター無しのタバコを巻いている。聞いていた通りオレンジの服を着ていて、話しも少し変わっている気がする。まぁフランス人と深いことを話したことはないし、そんなものだろうか。

古い車で、窓を開閉するレバーなどは付いていないし、扉は鍵の具合からか外からしか開かない。日本の車検など、通るはずもないだろう。実際には最近までフランスの車検すらとっていなかったと言うから、どうも本当に変わり者のよう。その車でスピードを出して運転する。せっかちのようで、前の車にへばりつくようにして走り、余裕があればすぐに抜きに掛かる。後で分かったのだが、そういうフランス人は随分いるようだ。
特に狭い道では本当に恐ろしい。誰かを傷つけるなど考えてすらいないようだ。保険なんかももちろん入っていないだろう。

町の商店街は狭い範囲に密集している。数百メートルも走るとはやくも市街地を出る。遺跡のような石橋がかかっていて、今でも大切に保存されているらしい。美しい自然の中にある石橋を見ていると、まさに歴史ある国だなぁ〜と実感。
この市街地の外は国立公園らしく、新しい建物を建てたりなどは禁止されていて、動物の猟なども禁止されているとのこと。
それでも禁止された場所で猟をするものが絶えないらしく、友人のダイちゃんも近所のおじさんと一緒に、走って止めに行ったらしい。相手は銃を持っているので身の危険を感じたとか・・・。

●Joelの家は。(べダリュー)

駅の回りに広がっている住宅地から川を越え、商店街を越える。

商店街から離れて丘を登り、メイン通りを離れてしばらく行くと、恵まれた自然の中に建ついくつかの家が見える。その1つがJoelの家だ。

広い庭には菜園がある。そこでは各種の野菜や果物が栽培されていて、毎日そこらで食べ物を摘んでくる。トマトや新鮮なサラダ、今はカリンなどもぶら下がっていて、とても緑豊かだ。

家も自分で作っている。今も1部屋作り中で、その姿を見られるのは興味深い。南フランス伝統の石造りの家で、セメントや石、鉄などをまぜて壁を作っている。うまく作らないとひび割れができるとかで、いろいろな工夫もあるらしい。ロフトのある居間はとても広い。快適空間ができていて、暖炉もあり寒い冬対策もできている。

幾つかの井戸があり、生活用にはそれらの水を使っている。
一般に井戸と言うと、地下水が湧き出してくるイメージがあるけれど、ここの井戸は地下水が湧き出すと言うよりは、雨水がたまったものという感が強い。特に今年(2006年)は雨が少なかったらしく、一部の井戸は涸れてしまっている。また、近くには湧き水があり、主な飲み水にはそれを使っている。
湧き水はミネラルウォーターとして、普通に売られているような水らしく、ある意味とても贅沢なのだ。

近年までは電気も通っていなかったらしいが、今は通っている。

自然に囲まれた生活。そんな言葉がぴったりのJoel宅なのだ!!
ちなみに、優しくて温厚な日本人女性ノリコさんもご一緒に住まわれている。
「ああぁ〜、タカくんだぁ〜。どうしたのぉ〜??」
ケイコちゃんが出てくる。私が来ることを知らなかったらしい。とても驚いている。
どうも昨夜、Joelと軽く喧嘩をして午前中は話をしていなかったとか(笑)。そんなわけで、午前中に私が電話をしたことも知らなかったのだ。
「久しぶりぃ〜。ダイちゃんは仕事だよね。」
そんな雑談をしながら夕方を待つ。

そんな夕方にヤングも登場し、ヤングが来ることを知らなかったJoelやノリコさんは慌ててしまった。どうもダイちゃんとケイコちゃんの間で意志の疎通がうまく行っていなかったようだ。ダイちゃんはJoelたちに、ヤングが来るかもしれないことを何も言っていなかったのだ。
ダイちゃんのローマ字メールは、受け取った私もサッパリ意味が分からなかったりした。逆にケイコちゃんや私が出したメールも、ダイちゃんには意図が伝わっていないものがあったのだろう。

「おおっ!?タカくん、どうしているの〜??」
そんな風にしてダイちゃんも登場し、ついにモロッコで一緒だったメンバが全員揃ってしまった。こんなに大人数でJoelやノリコさんに申し訳ないとも思ったのだが、今さら仕方もなく・・・お邪魔させてもらうのだった。

●フリーマーケットは日常!?(べダリュー)

のんびりしているように見えても、Joelは忙しく動き回っている。

庭の整備や新しく増築している部屋の作業、さらには既存家屋の修復など。しなくてはならないことはいくらでもあるようだ。
ホームページを新しく作りなおしたため、本来の仕事であるホームステイ客の受け入れがなくなってしまっている。しかし、来年からは再びホームステイの受け入れをしようとしており、その準備にも余念がない。

自宅での作業以外でのJoelの仕事は、各町で行われているフリーマーケット(朝市のようなもの)に参加して、自分で世界を歩いて拾い集めてきた"石"を売ることである。貴重な石から、磨き上げてきれいにしたもの。ネックレスのように加工したものから、置き物まで幅広い。

朝早く家を出て、7時〜8時頃までには店開きを終了させる。
モンペリエなどの大きくて人気のあるフリーマーケットでは、場所取りが大変らしく必ず早めに行って場所を確保しなくてはならない。
地元のお客さんに混じって、観光客や別荘滞在の多くの人たちが道を歩く。Joelの目当ては地元客以外。笑顔でジョーク混じりに話しかけ、雑談を交えながら売りさばいていく。
(さすがにプロだなぁ〜!!)

しかし、やはりこれは疲れるらしく、フリーマーケット後にはどっと疲れが出ていつもの元気はなくなってしまう。この仕事は余り好きではないらしく、本来のホームステイ受け入れを早く始めたい様子だ。

フリーマーケットで売られているものは多種多様だ。
Joelのような小物から、焼き物のお皿など、有機野菜、服、靴、肉、魚、そして FAST FOOD から 煮込み料理、フランスパン各種。まさにデパートやスーパーの庶民版といった感じ。歩いているだけで楽しい。

いつもご飯を作ってもらったりお世話になっているノリコさんに、何かプレゼントをしようと悩んだ際にもフリーマーケットでプレゼントを探した。花だとすぐに枯れてしまうし、死んだ花を嫌がりそうなJoelもいる。そんなわけで、バラの香りのする石鹸を選んだ。Joelの不興もなく、ノリコさんも喜んでくれて良かった。

●ダイちゃんの仕事探し。(べダリュー)

ダイちゃんは葡萄の収穫の仕事をしている。

もともと仕事が目的で、ここJoelのところにやってきたのだが、仕事を得るまでには紆余曲折があったらしい。もちろん労働ビザなど持っているわけもなく、闇労働である。だから普通の労働者よりも賃金が幾分低くなってしまう。

まずは、仕事を探す為に苦労をした。

Joelがあちこちに電話を掛け、探し回ってくれ、ついには2人でブドウ畑の収集場所で葡萄園のオーナーたちが通りかかるのを待つ。
そして、彼らに伝えるのだ。
「仕事はありませんか??」
運がよければ見つかると言うが、それもあくまで運があればだ。2人で探したものの埒が明かず、ダイちゃんはキャンプ場に泊り込んで1人で仕事を探すことにした。

「仕事、葡萄取り、お願い。」
そんな単語しか知らないながらも、何か聞かれたら必ず「はい」と応えるようにJoelから伝授されていたらしい(笑)。そんな風に数日を頑張って職探ししながら過ごす。しかもその合間には大きな災難もあった。

夜分に大雨が振り出す。
(大丈夫かなぁ・・・??この古いテントで。)
Joelから借りたテントはかなり古い。周囲でキャンプしている人たちと比べても、圧倒的に古い。穴も幾つかあるようだし、不安は募るばかり・・・。
そして、案の定、すぐに水漏れが始まりマットもずぶ濡れ。そして荷物を持ってトイレに逃げ込む。私が聞いた時には笑い話だと思ったのだが、状況はかなりひどい。朝までそのまま我慢の体勢だったとか・・・。

他のキャンプ客たちは特に問題が無かったようで、皆、ダイちゃんに優しくしてくれたらしい。そういうことがあると、皆と親しくなるきっかけになって良い。でも、夜にずぶ濡れも嫌だなぁ。

そんな大変なことがありながらも、日中は仕事探しに忙しく、Joelに連絡もしなかった。そんなわけで、Joelはまさかダイちゃんがずぶ濡れになっているとも知らずに、頑張っているなぁ〜と思っていたのだった。
そして、数日後、何とか1つ目の仕事を見つけ出した。全ては頑張りの結果だったのだ。

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ミニコラム

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Bedarieuxには3軒のホテルがある。安そうな宿のうち1軒はつぶれていた(笑)。

そもそも旅行者は少なそうだが、移住者は多そう。

小さな町なのに、ドレッドやLSDというタトゥーを入れた人がいるなど変わった人が多そう。





●ダイちゃんの仕事。(べダリュー)

朝早く6時過ぎに起きて、Joelの家が建つ丘を下って行く。

丘を降りたところでミッシェルと待ち合わせだ。ミッシェルはJoelの家の近くに住む中年の女性だ。フランス語しか話せないが、とても親切に毎日ダイちゃんを職場まで送って行ってくれる。正確には、同乗させて行ってくれる・・・ミッシェルは職場の同僚なのだ。

1日中葡萄を取ると腰が痛くなるらしい。
昼にはワインが出る。そして、持参したお弁当を食べる。フランス人は必ずデザートも持って来ているらしい。そこがフランス人らしさか。

日によって異なるが、葡萄の列を2人1組で担当する場合と、1人で担当する場合があるらしい。ミッシェルと組むと、ずっと話しばかりしていてなかなか進まない。それでも誰も文句を言わない。話す元気もなくなる人が多い中、明るくずっと話し続けているだけでも貴重なのだろうか!?

そして、6時過ぎ頃に帰宅する。
1日働いて約1万円ほどとか。

海外で働くことに興味もあり、気合も入っていたダイちゃんだが、次第に面倒そうになっている。
「結局、どこで働いても仕事は仕事なんだよね・・・。」
まさにそうだろうなぁ。翌朝のために早く寝て、そして朝早く起きて肉体労働。日本と海外とか関係なく、お金を稼ぐのは大変なのだ。

ちなみに葡萄取りの仕事は雨が降ると休みだ。

しかも雨が降ると葡萄が傷むし、品質が落ちる。
夏の季節の終わりには、早く取らなければならないのでとにかく人手が足りないらしい。

ところで、人手で葡萄を取る以外に、機械で取り込んでしまう場合もある。その場合は、葡萄棚はきれいに一直線になっているので、ひと目見れば分かる。そんな機械を持っているのはもちろんお金持ちのワイナリーだけだ。

フランスには、零細ワイン農家が多いようで、その中ではAOCワインを造っている家(だけ?)が裕福だと言う。
Joelはワイン、というかお酒も飲まないけれど、とにかくフランスワインには誇りを持っている。特にワインの産地出身ということもあるだろうけれど、ボージョレ・ヌーボーについて語った時など本当に思いいれがあるんだなって納得した。

ダイちゃんの働いていたワイン農家でも、ついに全ての葡萄が取り終わる。もちろんダイちゃんの仕事も終わりだ。
仕事もなくなって、どうしようかというところにJoelが新しい仕事を持ってきた。マーケットでよく出会う女性に、家の修理を頼まれたらしい。ダイちゃんはJoelと一緒にペンキを塗ったり、セメントを使ったりといろいろしている。それが早速に役に立つのだ。

「オレ、大丈夫かなぁ〜。セメント、特に自信ないなぁ〜。」
「大丈夫だって!!」
そんな不安を持ちつつ、出かけていく。
無事に帰ってきて、給料も予想以上に貰い。さらに、出してもらった昼食がやたらと豪華だったとか。最後の最後にお得な仕事だったのだ。

Joel, Good Job!!(笑)

●お買物。近くのスーパーに。(べダリュー)

買物に行かないと!!


普段は2人で暮らしているJoelとノリコさんだが、今は突然に6人になってしまっている。

お邪魔させていただく前から、食費だけは少なくとも払わないとならないと思っていた。しかし、お金を払うのもおかしい気がする。特にフランスの場合はどうなのだろうか。細かいことは分からないが、お客として迎えたからには「もてなす」というイメージもある。

そんなこんなで、ケイコちゃんとヤングと買い物に行く。ダイちゃんも起きてきていたが、そのまま行ってしまった(笑)。寝ぼけているっぽいし、急がないとシエスタが始まってしまうので時間に余裕がないのだ。
「早く早く!!」
珍しくケイコちゃんが急いでいる。商店街まで急いで行き、パンを買う。そしてマーケットで野菜類を買う。
さてこれから・・・遠くのスーパーまで足を伸ばそうと言うことになった。私もケイコちゃんもスーパーは大好きだし、お菓子や細かいものなども買いたくなったのだ。

そして・・・いろいろと購入したのは良いものの、ヤングが早速ビールを見つけた。
「買わないとならないでしょ〜。」
「買うでしょ〜。」
私は1番安い缶のビールを、ヤングはラベルを集めているので高いけれど瓶のビールを購入する。
マーケットで買ったダイちゃん用(?)のフライドポテトをつまみに早速飲み始める!!

いやぁ〜最高なのだ。あまりに時間がかかって心配したのか、ダイちゃんとJoelが車で迎えに来てくれた。
いやぁ〜、悪い悪い(笑)。

●JOEL。(べダリュー)

若い頃から旅行好きで、各地を旅していた。
今もフランスの冬には世界各地に旅に出る。ダイちゃんと出会ったのも、2〜3月のゴア(インド)だった。ノリコさんとJoelは毎日のように OASIS CAFE でのんびりしていたとか・・・。

ちなみにノリコさんは、もうインドはこれで最後と決意している。
随分前からインドに行っているけれど、未だに全く好きになれない。今は旅行よりも南フランスでのんびり暮らすのが快適とのことだ。実際、それも分かる。理由は違うかもしれないが、私もあちこち移動することに疑問を感じている。
なぜこんなことをしているのか、もしかしたらお金と時間を掛けて自分で苦難の道を行っているのではないかとさえ思えてくる。これはとても贅沢な考えなのだけれど、長旅をする人の多くがそんなジレンマを持つように聞く。
つい先日もヤングが日本に帰ったが、予定の旅程の2/3程度だったのだろうか。ともかく、ヨーロッパで疲れきって日本に帰ったのだ。そういう風に決断できるのも良い。
私も、もし、もっと若かったら帰っていたかもしれない。今ではもう一度旅をやり直すほどの時間は、人生において許されない気がする。だからこそ、先へ進まなくてはならない。先へ進まなくてはならないので、なんとか自分の尻を叩く。

Joelの初めての旅は、徴兵に反対してフランスを逃げ出たことで始まる。そのまま歩いたり、ヒッチハイクしたりしてインドまで行く。そしてヨガなどの修行して、インドに落ち着く。今でもグル(師匠)がインドで健在なのだ。
何年もたって帰ってきた時には、考え方も大きく変わり、固い頭の田舎の人たちは"どうなってしまったのだろう??"なのだった。

そんな風にJoelにとってのライフワークでもある旅やヨガに出会い、現在でもそれが続いている。
旅の人生、そういうことも関係あるのだろう。私にはJoelは、子供のまま大人になってしまったように見える。悪い意味ではなく無邪気なのだ。毒されていないと言うか、不思議に魅力がある。興味のある話題も豊富で、いろいろと中心になって話したがる。他の話題に移ってしまうとチョッと寂しそうだが、それも子供のようでかわいい。

Joelは菜食主義で、卵も食べないし、魚も食べない。
油で炒めることもしないようで、サラダにかけるオリーブオイルだけは気にしていないのが不思議だ。動物性たんぱく質は、チーズから取っているようだ。チーズは大好きでいろんなこだわりがある。
もしかしたらフランス人にとっては当たり前のことかもしれない。カマンベール・チーズを買ったら、まずは包装を外しカマンベール・チーズ専用の鳥かごのような入れ物に入れる。そして、自分好みに発酵するまで待つのだ。チーズは端が1番おいしいようで、ダイちゃんとJoelで取り合っている。

野菜についても有機野菜、もちろん無農薬にこだわりを持っている。庭で育てている野菜ももちろん有機野菜だ。フランスではお店にも、BIO(有機栽培)コーナーがある。さらには、BIO専用のスーパーまである。さすがにこだわりの人が多いのだろうか。

前に書いたとおり、家も自分で作っているしまさに自分で何でもやる人なのだ。ちょっとコレだけの説明では、Joelについて語りきれないが、面白い人だけに変わり者でもある(笑)。それは是非、会って確かめてもらいたい・・・。

●ホームページ作成に協力して。(べダリュー)

ホームステイのホームページを作っているらしい。
その名も「南フランスの田舎でホームステイ」なのだ。

以前にもホームページはあったのだが、引越ししたりいろいろなことがあって、そちらは使えなくなってしまった。その為に、新しくホームページを作ったのだが、検索サイトに出てこないこともあり、google に登録したり、リンクを作ったりの作業が必要だったのだ。

google への登録は、以前にダイちゃんとソフィアで済ませていた。それに日本にいるJoelの友人も同じことをやってくれたらしい!?
リンクを作るのは「世界ぷらぷら」でも初期に行っている。だから難しいことはないのだが、始めてみて分かったこと・・・以前は相互リンクでなくても登録できるサイトが多かったのに、今では相互リンクでないと登録できないサイトが多い。さらに・・・相互リンクのサイトがとても増えている。SEO対策といった言葉も普通に使われているようで、時代の流れを感じる。たった2〜3年の話しなのに・・・。
考えてみれば、1番最初にサイトを作った1996年と今とではインターネットを巡る状況なんて雲泥の差だものなぁ・・・。

リンクを貼っているうちに、Joelのサイトの内容そのものが気になってきた。
そもそもサイトの名称がイマイチだ。検索に引っかかるような単語がないのだ。そんな疑問をJoelにしたところ「もちろんすぐに直してくれ。」と言うことになった。
Joelは日本語は読めないので、友人に翻訳してもらったらしいのだが、その際に意図が伝わっていなかったのだろう。さらには、意図が伝わったとしてもインターネットの「検索」という概念が無いと、どうやってサイトの名称を付けたら良いかなんて考え付かないこともあるだろう。

そのうちに、文章の確認を始め、Joelと話し合う。数日のつもりがどんどんと長くなっていく。日本にいるJoelの友人アキコさんがJoelのサイトを修正してくださる(そもそも作成したのはアキコさんの友人)ということで、私はいろいろとお願いをまとめたりした。

そしてJoelの要望は膨らんで行く。写真のページが欲しいと言うのだ。自分で作るのだったら簡単だけれど、この時にはJoelのサイトを更新する為のIDもパスワードも分かっていなかった。
Joelのサイトは、Ftpで接続するのではなく、独自の GUI を持っていて作業をさせるので簡単なようでいて、普通に自分でサイトを作るのに比べると面倒くさい。初めてホームページ(サイト)を作る場合には都合が良さそうだけれど・・・。

アキコさんも随分と苦労をしたようだが、1週間もした頃だろうか。ようやくに完成した。Joelは大喜びしているし、私も嬉しくなる。この間に、随分とアキコさんとメールの交換をした。それはそれで随分楽しかった・・・(笑)。


●ケイコちゃん、ヤングも去る。(べダリュー)

ついにケイコちゃんが帰国する。

皆既日食から今まで、会ったり別れたりを繰り返しながら合計で3ヶ月近くも一緒にいたのだろうか。お互いに最初は旅のパートナーが別にいた。途中で1人旅に変わったこともあってか、それからいろいろと話をした。

正直、ケイコちゃんが帰国するのも寂しい。
家族も心配しているとのことで、帰らなくてはならないのは当たり前だし、誰にでも旅の終わりがやって来る。皆既日食で出会った素敵な仲間たちも、これで全てが帰国することになる。

次にこういった仲間たちと出会えるのはどこになるのだろう。長旅を続けると出会いと別れに感傷的になる時がある。多くの地域では、季節に合わせて旅行する人が多いので、今はもうヨーロッパに新しい旅行者がやって来る時期ではない。そう考えると、さらに孤独を感じる。もちろんヨーロッパであるから、(夏ほどでないにしても)いつだって日本人の旅行者もいるだろうし、外国人旅行者もたくさんいる。

それにしても最後まで大慌てで、ケイコちゃんの本領発揮だった。
バルセロナ行きのオープンチケットを持っていたものの、予約をしていなかった。当日の朝に、急いでJoelが電話を掛けてくれて何とか席を確保。本当にこれもギリギリ。
さらにはバス乗り場、これもどこだか知らない。Joelが聞き回って確認してくれた。バス乗り場まで見送りに行った私とダイちゃんも、たいして言葉を交わすまもなく荷物を運び、お別れ。

こういう別れは、逆に感傷的でなく良いのだろうか。ともかくケイコちゃんも去った。次に会うのは日本でだろうか。

釣られるようにヤングも良く翌日に去る。皆既日食のパーティ仲間ではないのだけれど、いつのまにかパーティ仲間のような気さえしていた。
ヤングはバルセロナかマドリッドまで行くらしい。そして、NY行きのチケットをチェックすると言っていた。駅まで送り、握手して別れる。ヤングらしく淡々としている。ケイコちゃんとは随分の違いだ(笑)。

ヤングとは、パキスタンやイランで会っていたが、まさかこんなに一緒に旅をするとはその時には思いも寄らなかった。ケイコちゃんと同様に不思議な、そして良い出会いだった。

後日、ヤングはNYに行くのを取りやめ、日本に帰るチケットを買ったと連絡が入った。それも1つの道だろう。きっとヤングは再び日本の生活に疲れたら旅を始めるのだろう・・・。

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++スーパー++

街の中心にはCASINO (チェーン店)がある。

CASINOは、特別大きいものから商店サイズのものまで様々。

街中にあるのは、商店サイズのもの。

駅方面まで500mほど歩いて行くと、スーパーマーケットと一般に言うようなサイズのお店もある。



●ワイン。食前酒と食後酒。(べダリュー)

フランス人はワインをよく飲むようだ。

私たちが買いに行ったワイン売り場では、20リットル入りのタンクや100リットル入りのタンクで買いに来る人ばかり。

さらに、その売り場に置いてある巨大なタンクは・・・、数トンもあるものだった。しかも、それがいくつもあるのだ。そんなワイン売り場が、通りのいたるところにあるのだから凄い。

もちろん酒屋に行っても売り場は広いし、5リットルや10リットルで売られているものも多い。オーストラリアでは、そういった大きいパックに喜んでいたものだが、フランスでは「もはやそれが当たり前」なのだ。

私とダイちゃんは、最初は5リットルを。次からは10リットルを購入。毎日のようにワインを朝から飲み始めた。もちろん泥酔するまで飲むと言うようなことはしない。普通に「軽く」飲み続けるのだ。心地よい酔い、ワインの酔いってちょうど良いかもしれない。ワイン自体はアルコールが強いわけでもないので、酔いの調節が簡単なのだ。

さらにフランスの文化だろう。
食前酒と食後酒がある。うまい。Joelがおいしい酒を出してくれたこともあるのだろう。とにかくフルーティでおいしい。でもアルコール度数はありそう。そんな風に毎日いろいろなお酒を飲み、フランスの酒文化を堪能した。

ちなみに飲むのはもっぱら私とダイちゃんばかり、Joelは少しだけ、ノリコさんはほとんど飲まないのだ。

●南フランスの食生活。(べダリュー)

何が南フランスの一般的な料理なのか!?

その辺はJoelの家にいただけでは良く分からない。
ブイヤベースはマルセイユが元だと言うし、他にもいろいろな料理があるようだ。

とにかくJoel家の食卓以外のものを食べてみようと、ダイちゃんと町に繰り出す。と言っても狭い町なので、特にアレコレと選べるわけではない。いつも行くカフェで食事を注文するだけなのだ・・・。

本日のメニュー、らしいボードがぶら下がっている。
良く分からないけれど肉料理らしい。最近は野菜ばかりで肉は食べていなかったからちょうど良いではないか!?

奥で食べている人を覗き込み、そのメニューをお願いする。
私はステーキのようなものとサラダ、ポテトの煮込み、そしてデザート。ダイちゃんはケバブ、サラダ、フライドポテト、コーヒー。どちらも8ユーロなのだ。

そういえば、フレンチフライという英語を知っているだろうか。
フライドポテト、チップスとも言われるが、フランス人はフレンチフライというのは嫌いらしい。
フランス語ではフリートと言うし、良く分かっていないアメリカ人がそんな名前を付けたとか・・・。余談だが、ドイツのハンブルグの人たちも、ハンバーガーについて聞かれるのを嫌がるらしい。アメリカ人はそういった名前のつけ方が多いようだ!?

そういえば、アメリカ人と言う日本人の呼び方はおかしい。
他の国と話す場合には、U.S. もしくは U.S.A. だろう。アメリカ人だなんて南北アメリカ大陸の全ての人を指すようで日本独特の凄い表現だ・・・。

ちなみに、出てきた料理は、特にフランス料理!?というようなものではなかったが、とにかくおいしかった。そして、塩コショウと共にマスタードが出てきたことにフランスを感じた。

●フランスでのデモ・ストライキについて。(べダリュー)

デモやストライキが多い。

それを権利と考える、それを勝ち取ってきた歴史がそうさせているのだろうか。日本におけるそれらとは、考え方の根本からして違うように思う。私が主に話しをしたJoelが、デモやストライキに積極的と言うこともあるかもしれない。が、それだけではなく、実際に自分の目でも見かけるのだ。

それだけデモやストライキは日常的な出来事なのだ。

例えば、極端な例だが、マクドナルドの店舗を壊しても良いと思っている人もいる。日本で放送されるニュースでも、フランスのマクドナルドの店舗が燃やされたとか破壊されたとか言うのを時々見かける。
それは、マクドナルドなどが進出してくることによって零細レストランなどが潰れてしまうことに反感を持つ人々の仕業だ。反感と言うより、憂慮といった方が良いか!?

どちらの表現にしても、私にしてみたら暴力行為だし非常識だ。そんなことは許されるはずもない。そしてフランス人の多くも、私の感覚に同意してくれるだろう。でも、それとは逆に、同意してくれる人ほど出ないにしても、そうは思わない人がいるのだ。
マクドナルドに象徴されるUSA(アメリカ)文化の破壊に、嬉々として喜ぶというのもある。

そう、マクドナルドによって零細レストランが潰されることは、1つの象徴でしかない。USAを本当に嫌っている人が多いのもフランスらしい。USAと言うよりは、今はブッシュが嫌いと言う人が多いと言うべきか。

ともかく、デモやストライキは権利であり、他人の不便を強いることを「まずいとは思っていない」人もいるというのが驚きだ。

トラック組合が、フランス中の高速道路を封鎖してしまったというニュースを見たことがある。もちろんヨーロッパの運輸が混乱する。それは大きなニュースなので世界中に報じられているが、実は小さな町々でも同じように道の封鎖は行われているのだ。何時間も待たされることがあるとか。私も1度だけ巻き込まれたが、本当に全く動かなかった。仕方がないので、来た方に戻って山を1周して家に戻った。

デモやストライキを日常として捉える。
何か主張したい場合にはデモをうつ。そんな社会に日本がなる時が来るのだろうか!?

ちなみに、フランスでも・・・デモやストライキを制限しようと言う動きが出ている。

●近場の観光。(べダリュー)

「たまにはどこかに出かけよう!!」
Joelがそう言って車を出してくれた。
周囲は国立公園でもあり、葡萄畑と自然に囲まれた美しい環境。これを見ない手はない。家の近くですら湧き水が流れ、ミネラルウォーターとして飲むことができる。

少し車を走らせると、15世紀頃の風車が残っている。きれいに保存され、ちゃんと動かすこともできるのだが、今は回らないように帆を外してしまっている。風車の上から見える景色は素晴らしい。遠くにある地中海から、街、緑、そして近くの葡萄畑・・・。360度に広がるパノラマに感動する。

城もある。それも1つや2つではない。
美しい城があちらこちらにあって、今でも誰かが住んでいると言うのは興味深い。「いいなぁ〜。」と言ったら、Joelは「余計なお金がかかるし、金目当ての女ばかり寄ってくるから良くない。」と言っていた(笑)。

城や風車といった歴史的にも、現実的にも意味のあるものばかりではなく、壁の跡や見張り台の跡、普通の家屋の跡、そういった全てのものが畑の中や森の中に残されたままになっている。畑作業を考えれば、真ん中にそんなものがあることは邪魔になりそうだ。しかし、フランス人はそういったものを壊そうとはしないのだ。

物を大切にする。歴史を大切にする。文化を大切にする。

そういうこと全てが、ここに凝縮されている気がする。日本は街並みも文化も、どんどん消えていく。それを後になって後悔する時が来るかもしれない。

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++営業時間++

とにかくいい加減。日本では考えられないほど。

営業時間が書いてあっても、終了前に終わるのがほとんど。たとえ郵便局や役所などでもそれは同じ。

営業時間を信じてギリギリに行くと、既に閉まっていたりするので前もって行くことが重要。シエスタ前も早く閉まるので、行動は常に早めに!?

●フランス人の思想。(べダリュー)

日本人とは違って、フランス人は思ったことを表に現す。
ヨーロッパ全体で「表現すること」の重要性が高い気がするが、フランスも特にそれが重要な国の1つだろう。

日本人であれば「匂わす」ような表現や、相手が気を悪くするようなことを避けることも多い。言外の表現というのもある。共通の常識と言う土壌の上にのみ成り立つコミュニケーションなのだろう。

また、フランス人は自由に対してとても敏感だ。
Joelに言わせれば日本には本当の自由はないと言う。それはある面で納得だ。詳しい内容を話し合ったことはないが、パッと考えただけでも明文的な法律などではなく慣習が自由を阻害している。そして、慣習と共に視線がそれをさらに難しくしている。

日本にいるだけでは、それらの日本の特徴を掴みづらい。しかし、外から見れば、日本がいかに特殊な国であるかが分かる。例えばインドや中国も変わった国だと思うが、日本とどちらが変わっているだろう。外国人に理解しがたいと言う面だけで考えれば大差はないように思う。

日本において、沖縄やアイヌの人々は、独自の文化を持っている。
ヨーロッパ的に考えれば、独立運動が起こっても良いくらいだろう。
フランス南部でも、数百年前にオキシタニアという国がフランスに占領されたと言うことを、今でも強く意識している人がいる。街角でオキシタニアの国旗を見かけるし、話しをすれば「その通りだ」という人も多い。

そう考えると、欧州統合でEUができることと並行して、国民国家に分裂していくヨーロッパの姿も自然に思える。
例えばイギリスは、スコットランドなどを占領して(正確ではないかもしれないが)、連合国を形成している。その意識は消えないだろうし、今後いつどこで噴出してくるかも分からない。そう考えると、欧州統合というのは重要な意味を持ってきそうだ。

●ついに別れ。(べダリュー-ニース)

Joelのホームページの更新も終了した。
ダイちゃんの仕事も終わった。

潮時である。

私は2週間も滞在してしまった。
ダイちゃんは1ヶ月も滞在してしまったらしい。

のんびりするというよりは、いろいろなことを考えたりする時間が持てた。本当はもっとのんびりできるかと思ってやってきたのだが、それはそれで良い機会だった。

ケイコちゃんはご飯を手伝うこともあったが、その後はカレーライスやポテトサラダを作るくらいで、ほとんどノリコさんを手伝うことはなかった。いつもおいしいご飯をありがとございます。

Joelは一生懸命家を作っていたけれど、私は特に手伝うこともできなかった。本人が断ることもあるし、そんな作業よりもホームページ関連をして欲しいという気持ちが現れていた。

こんなに長く滞在してしまうと、Joelたちの私生活も難しくなるだろう。いろんな意味で感謝せずにはいられない。
書けないような出来事も多々あり、ダイちゃんがとてもお世話になったりとか、携帯電話がなくなったとか、いろんなバタバタもあった(笑)。

最後はベジエに送ってもらった。
ノリコさんとは、家で別れを告げた。
ダイちゃんとJoelは駅のホームで別れとなった。

ありがとう。
いろいろと本当にありがとう。

また、ここに戻ってこられるだろうか。

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