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Morocco モロッコ
【モロッコ(2010初春)】
2010.02.05 〜 02.06 カサブランカ
2010.02.06 〜 02.07 メルズーガ
2010.02.07 〜 02.08 砂丘
2010.02.08 〜 02.09 ワルザザート
2010.02.09 〜 02.12 マラケシュ
2010.02.12 〜 02.13 カサブランカ
 
 

【その1】
 2006.08.17 〜 08.20 タンジェ
 2006.08.20 〜 08.26 シャウエン
 2006.08.26 〜 09.01 フェズ 
【その2】
 2006.09.01 〜 09.05 カサブランカ

 2006.09.05 〜 09.08 マラケシュ
 2006.09.08 〜 09.11 ワルザザート
 2006.09.11 〜 09.12 マーミド
 2006.09.12 〜 09.13 ワルザザート
 2006.09.13 〜 09.14 マラケシュ

モロッコ関係リンク
モロッコのホテル
モロッコの移動
モロッコの写真

【今回の旅行の特徴】
(1)再訪
(2)短期
(3)ツアー旅行並みの強行軍!
(4)2人旅
(5)智ちゃんの昔からの夢、砂漠訪問

●準備編。さて、本当にモロッコに行く?

新婚旅行、どこに行こうか。
入籍をしたので、直後の旅行って、新婚旅行になるんじゃないか。

新婚旅行って言ったら 、モルディブや太平洋の島々、タヒチ、バリ島・・・そんな場所を考えていた。
もしくは、オーストリア、ハンガリー、チェコの旧市街散策。イタリアで聖堂や旧市街を見る。クロアチアで、白壁とオレンジ色の屋根の町から望むアドリア海・・・。 図書館で「歩き方」を借りてきては、夢を膨らませる。

だって・・・バックパッカーとして、たくさんの国を旅行したけれど、 リゾートでのんびりした経験はない。
やっぱり、そういう場所で高級ホテルで・・・あこがれちゃうんだよな〜!?


そんな風に夢を膨らませつつ、智ちゃんにいろいろ相談する。
でも、智ちゃんの考えは、一貫して変わらなかった。



「モロッコに行きたい!」
智ちゃんは、出会った頃から、行きたい場所の1つにモロッコをあげていた。
他に行きたい場所は、イエメンとのこと。
そして、見たいのは”砂漠”らしい。

全体的に、乾燥した大地にあこがれる・・・うん、それも分かる分かる。なんだか素敵だよね。
ということで、自分の夢は忘れ(笑)、智ちゃんの希望を総合的に判断すると、モロッコなら砂漠も見られるし、一石二鳥だ。 自分としても、モロッコは2006年夏に仲間3人と、とっても素敵な思い出のある国だ。再訪してみたいし、智ちゃんと行けたら前とは違った楽しみがありそう。リゾートとはまた違って、それはそれで良いんじゃないか!?

モロッコのような国に智ちゃんと行けたら、刺激がありそう。カラフルな洋服や、厳しい気候、中東と幾分かのアフリカが混じった雰囲気・文化。智ちゃんからは、思いも寄らないような感想がでてきそう!

イエメンも素敵だし、首都サナアだけで考えたら、モロッコよりも素敵な・・・ロマンチックな気もする。
でも、やっぱり治安も考えると、イエメンは後回し。もっと治安が安定してからの方が安心だし。ま、地方に行けずとも、イエメン最大の見所がサナアな気がするので、それはそれで良いのかも知れないけれど。

そんなわけで、モロッコ行きの飛行機を、インターネットで探す。
H.I.Sや各旅行会社のツアーなどもチェックする。
JALやANAのサイトで、チケットも直接に値段をチェックする。

結果として、JALのチケットを購入するのが、1番安く済みそう。
ツアーは快適かもしれないけれど、なんとなく自由度が抑えられてしまうのが気になる。
そして、やはり個人旅行に比べると、快適かもしれないけれど、その分だけ高い。いろいろな手配を自分ですることに苦を感じない私にとっては、自由度があって安いという個人旅行が1番なのかも。

ただし、チケット購入を悩んでいるうちに、ローマ経由モロッコ行きは満席になってしまった。
しかたがなく、パリ経由のチケットを購入した。

これが、とにかく乗り継ぎも大変で、とってもハードな旅行の第一歩なのだった・・・。

●砂漠か、青の町シャウエンか、世界遺産周遊か?旅行プラン!?

モロッコと一言で言っても、もちろん一国であるから、簡単に見所を回れるほどの狭さではない。
あちこちに見所はあるし、私たちの旅行期間1週間ではとても見切れるものではない。

さて、どこに行くか。
何が見たいか!?

ガイドブックを購入し、智ちゃんにモロッコの見所について説明する。
どこに行っても、きっと楽しめること。

有名な見所として、旧市街・マラケシュや世界最大の迷路都市・フェズ、赤い砂丘が広がるサハラ砂漠、青い土壁の町並みが山すそを埋めるシャウエン、荒涼たる大地に立ち並ぶクサルやカスパ。。。個人的には、シャウエンが1番印象に残っている。
でも、今回は、初モロッコ旅行の智ちゃんが楽しめる旅行にすることが第1だ。だから、智ちゃんがアレコレと悩む。国土は広いし、交通網も日本のように整備されている訳ではないから、効率良く回ると言うのは難しい。

いくつかの旅行プランを作成し、智ちゃんが選んだのは、下記のようなもの。

1)成田発→パリ経由→カサブランカ着
2)カサブランカ発→エル・ラシディア経由→メルズーガ
3)サハラ砂漠ツアー
4)サハラ砂漠ツアー→カスパ街道
5)ワルザザード発→マラケシュ着
6)マラケシュ
7)マラケシュ
8)マラケシュ発→カサブランカ着
9)カサブランカ発→パリ経由
10)→成田着

まず、1番最初に、交通の便が悪い砂漠まで飛行機で飛んでしまう。その後は、なるべく急いで移動し、最後のマラケシュで時間を調整するというもの。
移動は、 カサブランカ→エル・ラシディアだけは飛行機。他は、時間に余裕があればバス。時間に余裕がなければ、タクシーチャーターを想定する。世界一周をしていた時には、タクシーチャーターなどする必要もなかったし、お金ももったいないと思っていた。

しかし、日本に帰って、働いて、時間が限られる旅行を計画すると、どうしても時間を節約するためにお金を払うことが普通に感じられる。要は、その究極形が日本の「パックツアー」なのかもしれない。

ちなみに、他に考えたプランとしては、カサブランカ→シャウエン→フェズ→マラケシュ→ カサブランカ というのも、満足できる気がした。フェズは、意外なほどに観光客が少ない気がするし、マラケシュとはまた違ったよさがあるから。

さて、まぁ、モロッコ航空のサイトで、カサブランカ→エル・ラシディア の飛行機を予約する。便数が意外に少なく、数日に1便。しかも、旅程に都合の良い便は、到着翌朝の早い便だけ。カサブランカ深夜着なので、空港でそのまま寝てしまったほうが良いか、とか別の問題に悩むことになる。
Sleeping in Airport のサイトで、カサブランカ空港を研究し、空港近くのホテルを調べ、タクシー料金を調べ・・・結局のところ「到着時の気分で何とかする!」これに落ち着いたのだけれど。

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●成田発、カサブランカは遠い。

久しぶりの海外旅行。
4年近くにもわたった旅から帰国して、1年半ほど。
ようやくに海外旅行に出発する。

ま、海外の代わりに熊本を往復していたので、ま、それはそれであり。
こんなに旅行に出ていなかったのは、20歳頃の初海外旅行以来だ。

成田までは、スカイライナーで快適にあっという間。
1人の時にはスカイライナーを使ったことはなかったから、これも結婚しての状況の変化ゆえかな。

成田からパリまでは映画を見ながら時間を過ごす。
そして、テトリス好きの智ちゃんと勝負をしたり。

経由地のパリでは、ちょっと困った。

その1。ボーディング・パスをパリまでしか受け取っていないので、カサブランカ行きについてはパリで受け取る必要がある。しかし、何の説明も受けていなかった。 とは言いつつも、地上の係官に聞いたところすぐに受け取ることができた。そして、搭乗ターミナルは別だと言うことが分かり、シャトルバスで向かう。
結局のところ思うのだけれど、成田→パリはJAL機材。パリ→カサブランカは、エール・フランス機材だからボーディング・パスを成田で受け取れなかったのだろう。でも、パリでの手続きについて、もう少し成田でしないものなのだろうか?もしくは、成田のチェック・イン・カウンターでは、その手の知識はないのか?
いずれにしろ不親切。もしかしたら、手続きができないような人もいるのではないかと思うのだけれど・・・。ま、結果として現地の係官が面倒を引き受け、どうにかしてはくれるんでしょうけれどね。

その2。カサブランカ行きの飛行機が出発するターミナルへ移動する。シャトルバスはすぐに来て、あっという間に到着。そして、ターミナルに入ろうとすると・・・持ち物検査が!
そこでは液体チェックもしている。残念ながら、成田の Duty Free で購入したお酒も取り上げられてしまった。抗議しても認められるはずもなく・・・モロッコでは、お酒が簡単に見つからない可能性もあり、ちょっと残念。

その3。待ち時間が長い。分かってはいたけれど、長い。しかも日本時間で言うところの「深夜」に、ゆっくりできる場所もなく5時間も待たなくてはならない。小さなお店に入って時間をつぶすが、そのお店の値段も高い。ヨーロッパだから高いのは分かるが、さらに空港内ということで割増料金が!!
あらためてヨーロッパの物価高を実感。日本よりやっぱり高いよ。サラダボックスとかが1000円とかね。
段々と朦朧としてくるけれど、とにかく待たなくてはならない。そこに現れたのが、日本人の老人ツアーグループ。彼らは元気。というか強い?日本時間夜中なのに、元気に買い物など楽しんでいる。旅の興奮故かな。いいよな〜、年金暮らしで海外旅行に行けるんだから。私たちの時はどうなることやら。

●深夜のカサブランカにて。

自宅を発ってから、既に約24時間。
身体のだるさも、疲労も最大に・・・そんな中、なんとかカサブランカ空港に到着した。

手続きを順調に済ませ、入国する。
さて、今夜の寝床をどうするか。
もう夜11時を回っている。タクシーで街に行くのは、往復の費用がもったいない気がする。
空港近くのホテルはかなり高いので、それも宿泊代がもったいない気がする。

(やっぱり空港に泊まっちゃおうかな。)
(いや、でも、 智ちゃんがいるから、空港で寝ちゃうわけには行かないかな〜。)
とか考えつつ、空港内を見て回る。いるぞいるぞ、あちこちで寝ている。中には女性で寝ている人もいる。警察だか警備員だかも巡回しているので、外に比べるとずっと安全なのだろう。

(でも、どうしようかな。やはりタクシーか・・・。)

「ともかく、ホテルまでどうしたらいいか、聞いてみよう。」
「どうだね。」
インフォメーションと言うわけでもなさそうだけれど、係官が何人か座っている場所に行く。
「すみません。町に行きたいんですけど、タクシーだといくらくらいしますか?」
男たちが顔を見合わせる。
そうすると1人、奥にいた男が出てきた。どうも英語と言うことで彼が出てきたようだが・・・。
「まだ最後の電車があると思うよ。そこの階段を下りてごらん。」
「え!?本当ですか!?ありがとうございます!」

そうして降りていくと、確かに終電が出発しそうな雰囲気。
12時の終電があったのだ。
(良かった〜!!)

急いで1番安い切符を購入し、電車に乗り込む。
既に乗車している乗客のほとんどは、黒人と中東系のような顔立ちのモロッコ人だ。
意外に黒人が多くてビックリ。特に危ない様子もないけれど、やはり深夜の電車ではあるので、1等車近くの座席に座る。1等車と2等車では、それほど差はないようだけれど、やはり幾分かは客層も違うかもしれない。

窓を開け、真っ暗な夜景である車窓を眺める。駅を離れるとすぐに街頭もなくなり、まさに漆黒の闇を突き進む。
「なんだか凄いね。」
「うん。モロッコに着いたね。」
「現実感ないね・・・。」
「ついに来たよ。遠かった〜!」

カサブランカ駅に到着し、駅に降り立つ。 カサブランカ駅には2つの駅がある。いずれにしろ、日本人にとっては特別に大きな駅と言うわけでもないので分かりにくい。

周辺にいるモロッコ人に確認し、ホームに降り立つ。

「着いた〜!懐かしい〜!」
カサブランカを離れてから3年半がたつ。まさか、モロッコを再訪するとは思っていなかった。
嬉しい。真っ暗な中、右にはヨーロッパ系(?)のチェーン・ホテル Abis Hotel がある。4〜5時間寝たら、また空港に取って返すので、余り高級なところに泊まってももったいない。
「近くで安いホテルに泊まりたいな。いい?」
「うん。とりあえず、見てみよう。」
「あそこにさ、ホテルって書いてあるよ。」
「じゃ、まずはそこで!」
なんだか暗い感じだけれど、階段を上ってみるとモロッコ風の装飾で雰囲気もある。
「うん。ここでも良いかも。」
「智ちゃんがいいなら・・・。」

実際のところ、駅前と言う立地からか、多少、部屋の割りに値段は高いが、これ以上部屋を探す時間もない。
シャワーとかも、いかにも安宿と言う感じ。
でも、ま、寝られればいいのだ。

目覚まし時計をセットして、ふたりでさっさと寝る・・・。
と思いきや、せっかく到着したのだからと、町に繰り出すことにする。
ロビーで日本人と出会う。どうやら、彼もほぼ同時刻に到着したらしい。軽く声を交わして、私たちは急いで外に出る。もう深夜12時も回っており、お店が開いているかも分からない。明日も朝5時過ぎには起きて、空港に向かわなくてはならない。時は金なりだ!(笑)

ホテルから数百メートルほど行った場所にある小さなお店が開いていた。
鉄格子で囲まれ、お客は小さな小窓から指示を出して品物を取ってもらう。私たちのように現地語が分からないと、難易度が高いシステムだ。 それでも、モロッコ人は優しい。アレコレと時間はかかるが、望みどおりにジュースやお菓子を手に入れた。

「鉄格子凄いね〜。」
「それだけ危ないんだろうね。帰りも気をつけよう。」

そのまま、部屋でお菓子をつまんですぐに眠りについた。


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●嫁の日記を抜粋。(以下、智ちゃんの日記より)

2月4日から14日までモロッコに行ってきた。

モロッコは、不思議なことに何がきっかけだったのか思い出せないけれど、とにかく小学校の頃からずっと想いを馳せていた国です。

どんな旅行だったのか、帰ってからもう一ヶ月も過ぎてしまったので、細かい部分はなかなか思い出しづらいけど、モロッコ旅行の一部をちょっと紹介します。

初日にまず、羽田からフランスに飛び、飛行機を乗り継いでモロッコのムハンマド5世空港に到着。
モロッコに着いたのは現地の夜中11時(日本との時差は9時間)疲れた身体を休めるまもなく、翌日は5時に起床。
サハラ砂漠を目指し朝8時の飛行機に飛び乗り、砂漠のある街メルズーガに向かって飛び立った!!

メルズーガまではムハンマド5世空港から飛行機で3時間、さらにタクシーを使い2時間。
ワイルダネスロッジという唯一の日本人宿に到着。土と藁で作った簡素なお家に、センスのいい絨毯や、小物が並べてある。身体を休める大きなソファもある。ようやく一息つけた。そして2日ぶりのちゃんとしたごはんを頂き(ベルベルオムレツと新鮮なサラダ。美味しかった☆)
その日は、そのまま夜9時まで爆睡してしまった・・・。

宿の近くは同じような土と藁で作った民家がたくさんある。子供たちが笑う声も聞こえるし、日陰に入ってくつろぐ大人も大勢いる。お家の扉は土の色とは全く違うピンクやブルーの色。色彩感覚がとってもオシャレだ。

宿の屋上へ登った。宿の外には、見渡す限り黄土色の砂漠の山が広がっていて、私達のいるところはただの街ではなく砂漠の入り口にあるオアシスだった。冬とは思えないほど暑く、太陽がサンサンと照っていて気づけば服がべっとりと汗で濡れてしまう。けれど、その一方であまりにもその非現実的な砂漠の風景は何か大掛かりな3Dの映像をくっつけたようでもある。

距離感もまったくわからず、太陽の光と影でさらにその存在が不気味にはっきりと見えている。
ここから先はずっと時間が止まっているような、無音の景色が果てしなく続いていた。

次の日、ベルベル人のオマールさんと駱駝に乗って1泊2日の砂漠ツアーに参加した。
貴さんと私、そして麻香さんという宿で知り合った女性と3人で参加。一人一匹の駱駝にまたがり宿を出発した。オマールさんを先頭に、浅香さん、私、たかさんの順だ。
駱駝の歩幅は大きくて、ゆっくりゆっくり歩いているのにどんどん街が遠ざかり、足元には黄土色の砂漠の粒が少しずつ混ざっていく。
気がつくと、もう街は小さなジオラマのように見え、周囲に広がるのは砂と空のみ。
足元には、糞ころがしが、砂漠にかわいらしい足跡を付けて歩いている。
サハラ砂漠の中を駱駝に乗って歩いている。360度見渡す限り黄土色の海に囲まれている。風が作った美しい砂の波紋が一面に広がる。

何度この景色を夢に見たことか。この時間が少しでも長く続くように祈った。

歩くこと3時間とちょっと。ベルベル人のテントが見えてた。ツギハギの布地をつかったサーカスの様な小さなテント。砂漠の中にぽつんとたたずんでいる。、よく砂に飲み込まれないなと不思議に思いつつ、駱駝から身を下ろし、糞と糞ころがしで真っ黒になった砂漠の中に足を突っ込んだ。

テントの周りにはオマールさんの知人の家畜(ロバやヤギ)が暮らしていて、いろんな獣の匂いがテントに染み付いている。オマールさんは早速、砂糖の沢山入った甘いミントティーを用意してくれた。

けれど予想は的中。飲んでるうちに空がだんだんピンク色に染まり始め、極上のサンセットの時間にこのままでは間に合わない。急いでミントティーを飲み干すと、見えている中では一番大きな砂丘に全力で駆け上った。(全力でもかなり遅い)

昼間はあんなにシンとしていた空が、みるみるうちに色を変えて、あっという間にオレンジ色と強い光の柱を作り始める。
この夕陽を見逃したくないと、息を切らしながら登る。
砂がからまり重くなった足を引きずり上げ、もう片方で少しでも先に踏み込む。一歩進むごとに半歩沈み戻る。
乾燥しているせいで、のども痛くなってくる。

かなり高い位置までたどり着き、腰を下ろした。砂漠の色が濃い赤みを帯びたオレンジに一気に染まっていく。日が沈む前は、はしゃいで写真に夢中だった私たち3人とも、細めた目で何も遮るものがない空間のその先の太陽を見つめる。そして、それが砂漠に消えて行くまで見届けた。

登るのに苦労した砂丘も、降りるのはあっと言う間だ。
たかさんは、急斜面をあっという間に駆け下りていってしまった。

こんなに空の神秘を体感できたのは久々で、太陽がいなくなった砂漠の空は見る見るうちに紫色に変化し、きらきらと金や銀色に輝く星が見え始めた。あっという間に天の川が出来て、満天の星空が完成。星に見とれていたら食欲をそそるような良い匂いが・・・、オマールさん特製のタジン鍋だ。わ〜い。テントの中で4人でタジン鍋に舌鼓を打ち、その後、星空を見ながら砂漠を散歩した。

駱駝のいびきがする中、私達は明日の身支度を整え、獣の匂いと駱駝のいびきに囲まれながら一晩を過ごした。(トイレはもちろんありませんので、テントから出て一山越えたあたりで用を足します。が、ホントに真っ暗なので来た道がわからなくなるのです。そういう時は、大きな駱駝のいびきを頼りにテントを探すと良いです。笑。私はそれで命を救われました。)

この後、砂漠からワルザザード、マラケシュ、カサブランカへ私達は移動します。

バスのストライキに合い、急遽、メルズーガ近くのモロッコ人のおじさんが運転する4WDをチャーターすることになった。おじさんのガイドを得ながら、7時間の礫砂漠を横断した。最後に アイド・ベン・ハッドゥを見て、近くの都市ワルザザードまで連れて行ってくれました。

夢の一つとも言ってよかったモロッコに行けたことは嬉しくもあり、一大イベントが終わったというなんだか寂しい気持ちもあります。けれどモロッコはまだまだ広いし、ほんの少しかじった程度。今回は砂漠を中心に行きましたが、地中海のほうもとても魅力的だそうです。

興味ある人、是非お勧めします。
わたしはやっぱり中東(イスラム圏)の雰囲気と景色が大好きです!!

(以上。智ちゃんの日記終わり。)

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●砂漠行きの飛行機について1つ。

モロッコを再訪し、けっこう快適にやっていたのだけれど、嫌なことが1つ。
しかも、モロッコ的・・・いや、途上国的かも。

出発の時刻になっても飛行機への搭乗にならない。
「どうしたんだろうね。」
「もう随分たつのに、説明もないね。」
「モロッコだから仕方がないね。」

待合席の隣に座っている男のコのバッグの模様がポケモンだった。
「こんな遠い国まで日本のキャラクターは来てるんだね!凄いね!」

そういえば、帰国間際にも、カサブランカの旧市街でメンコ的な遊びをしている子供たちがいた。
智ちゃんが呼び止められて、あれこれと説明されていた(?)が、絵柄はほとんど日本の漫画のものだったみたい。やっぱり、日本のアニメ文化は世界に誇れるものかも。
世界中の気候も、文化も、宗教すらも、全てが異なる子供たちに受け入れられる。そんな普遍的とも言えるものを発信しているなんてカッコイイ。電気製品とか形あるものじゃなくて、やっぱり、無形な何かをっていうのが「より」影響力が大きい。

さてさて、ともかくも3時間ほども搭乗を待たされ、ようやく小型のバスに乗って飛行機の近くに!!
「ようやくだね。」
「何だか分からないけど、待たされちゃったね。」
・・・甘かった。
飛行機の目の前に到着したものの、なぜか私たち乗客は飛行機に乗せてもらえない。
それどころか、狭いバスの中に詰め込まれた状態のまま。
なんだか暑いし、ともかく外に出して欲しい。
「なんなんだろう?」
「こんなことなら、待合室のまま待たせて欲しかったね。」
そんな状態が30分近くも続き、ようやく状況に変化が。

何台もの車がやってきて、小型の飛行機の周りの止まったのだ。
「なんだろう?」
そして、ついにやってきました。ナニモノかが!

リムジンのような車に乗ってやってきたのは、若い女性2人。
何だか分からないけれど、回りの男性がチヤホヤしている。周囲にいるのは、軍服を着た男性ばかりなので、何か政府の要人か、それとも王族?
何だか分からないけれど、彼女らがゆっくりと飛行機に乗り込む。
もちろん、周囲の空港関係者に挨拶しながら。

ようやくに私たちが乗り込むときが来た。
説明はなかったが、結局は、彼女らを待つために飛行機が飛び立たなかった。そうとしか思えない。

(・・・モロッコ、最悪。)
以前の 悪印象 が蘇ってくる。
それでも、それをなんとか腹の中にしまいこんで、さて、モロッコ旅行の本格的なスタート!!

●ラクチン、TAXI!

エル・ラシディアからメルズーガの街までは、バスが良いかな。 TAXIかな。
今回は短期だし、なるべく苦労しない方法を、そう考えていたので、事前にTAXI代もチェックしていた。

さてどうなることか。
空港を出たのだが、そもそも、街に向かうバスがいない。
いるのは、乗客の友人や外国人客と見て高い料金をせしめようとする輩ばかり。

それでも、いつまでも空港にいても仕方がないので、交渉して街のバス停までTAXIで向かう。
TAXIとは言っても、普通の乗用車だ。車がある人は、こういう仕事ができる。もしくは、免許があれば(?)誰かから車を借りて仕事をする。ともかく頑張るのだ。

乗ってみると、運転手は意外と良いヤツだった。
値段も安いとは言えないが、車は新しく快適だし(多くのTAXIは、オンボロ)、智ちゃんもOKということで、そのままメルズーガに!
「ようやくこれで着けるね!」
「良かった〜!」
「なんだか、これで一息って気がする。」
「モロッコの旅が始まったね!」

途中、観光をしながら、メルズーガの手前の町にある日本人宿「Wilderness Lodge」に向かう。
運転手は場所が分からないようだったが、あちこちで聞きながら行ってくれる。砂漠ツアーの勧誘も軽くあったが、しつこいと言うほどでもなく、最後まで良いヤツだった。

●日本人宿にいる旅行者。

懐かしい。
彼らを見て感じるのは、その一言に尽きる。

かつての自分を思い出す。
前回のモロッコでは、日本人宿を訪れなかった。時間的な問題も会ったし、メルズーガまで来るのも面倒だった。
なにせ、当時は全てが面倒くさく、砂漠にも余り興味はなかったし「惰性」で動いていたと言っても過言ではない。ヤングや桂子ちゃん、大ちゃんと、楽しくダラダラして、そのこと自体が目的になっていたのかも。

モロッコや、その前に行ったポルトガルでの BOOM FES ’06 までは、本当に暗い気分で旅を続けていた。
旅を続けることの意義とか、何か変なことを考えたり、暗い方向へ暗い方向へと落ち込んでいっていた。そんな状況を抜け出すことができたのは、本当にポルトガル〜モロッコのおかげ。ダラダラと過ごすことができる時間の流れのおかげ。暑くて暑くて、死にそうなほどに暑くて、だらだらしていることが逆に自然であるような気がしたあの環境のおかげ。ともかく、あの時にいた仲間には今でも感謝。智ちゃんにも紹介して、実際に会ったり、遊んだりもしている。良い思い出だ!

旅の途中で寄った旅人にとって、ルート上、先に進むことのできない「突端」にあるメルズーガは「のんびりする」場所だろう。
せっかくやってきたのだし、比較的快適だから長居してみよう!と思うのは自然だし、、、 「この宿を出よう」そういうきっかけが無ければ、なかなか出られない。

そういう、かつては当たり前だった姿を見ると懐かしく思われるし、どこか嫉妬心が沸いてこなくも無い。このまま、仕事を捨て、智ちゃんと一緒に旅を開始してしまったらどうなるだろう。
「智ちゃん。旅したいね。」
「うん。1週間とかじゃ足りないね。」
「そうなんだよね・・・。やっぱり、1ヶ月とかは欲しいよね。」
そんな風に智ちゃんと話せるのも嬉しい。
現実としては難しいけれど、このまま、1ヶ月どころではなく10年や20年だって旅はできるはず。
それでも決断できないのは、結局は「旅」と「それ以外の日常や将来」を天秤にかけた結果なのだ。いつまでも旅をしていても仕方がない。それは分かっているし、いろんな思いもありつつ、アレコレと考えてしまうのは、世界一周旅行を終えて、初の海外だからある種の感慨があるのかもしれない。

隣の町、これからのルート・・・。
そんなことを考える旅、帰国のことなど想像もしないでよい旅、あきらめてはいるけれど・・・。

やっぱり、宝くじでも当たったらしたいなぁ。
老人になる前に。まだ、元気なうちに。もう1回!

●ストライキでバスがない!?

砂漠ツアーを終え、日本人宿に戻ってきた。

智ちゃんも大満足のようだし、良かった良かった。
たった1泊2日のツアーだったが、自分としてはこれで十分。もう1泊はいけるけれど、それ以上は逆に飽きてしまいそう。快適な宿と、自由な時間があれば、もちろん、もっとずっといたいかもしれないけれど。って、それでは砂漠ツアーではないかな。

(ラクダを降りて、シャワーを浴びたら出発かなぁ・・・。)
時間が少ない今回の旅行では、少しでも無駄な時間を省かなくては。
旅行の前半は急いで、少しでも時間に余裕を作っておきたい。

っと、そういうつもりだったのに・・・

「今、ストライキでバスもグランタクシーも止まっているみたい。」
宿のオーナーさんが言う。
「全部止まっちゃっているんですか?」
「そうみたい。もしかしたら動き出すかもしれないけれど。」
「お金はかかっても良いので、何か無いですかね。」
「ちょっと、行ってくれる人を探してみるわよ。」

あちこちに電話を掛けてくれ、探してくれる。
グランタクシーもなし、さて・・・。
「ちょっと高くても大丈夫?」
「高いってどのくらいですか?」
高いって、聞かれると心配になってしまう。
まぁ、モロッコなので(短期旅行者の日本人が)ビックリするような価格はありえないとは思ったが、念のために確認する。
「1200〜1300以上(18,000円以上)かかっちゃうかも。」
「そのくらいだったら、もう仕方がないです。よろしくお願いします。」
ストライキなので、仕方がない。
モロッコはフランス植民地時代の歴史を、こんなところで”真似”しなくても良いのに・・・!?
こういう日常的なストライキはほんと、フランスだけにして欲しい。

















「1500(22,000円)で来てくれるって。」
「では、それでお願いします。」

そうして、予定通りに出発できることになったので、急いで準備をする。
他にも同じ方向に行く旅行者もいて、同乗して行くか聞いてみようかとも思ったけれど、やめておく。
乗っていったら彼らもラクかもしれないけれど、彼らには彼らのペースがあるし、2人だけの方が自由が利くから。
荷物も少ないので、あっという間に準備も終わった頃、車がやってきた。
「凄いのが来たよ〜。」
(凄いの?)
覗きに行ってみると、確かに凄い車だった!
かなり新しい4WD。こんな快適そうな車がやってくるとは想像もしていなかった。
いやぁ〜、大きな車に2人だけで快適に移動できるなら、1500DHでもいいかな〜。
確かに高いけれど、時間はお金に代えられない!

そういえば、エジプトでの出来事を思い出した。
エジプトまで日本からやってきた広さんが、数時間もバスを待つのが面倒ということで、ワゴン車をチャーターしたことがあったのだ。通常は6〜7時間の移動だったが、やはり快適な新車をチャーターして8,000円だった。あの時も快適だったが、長期旅行者だった自分には「超贅沢」に感じた。
でも、短期でやってくると自分もこんなことをしてしまう。やっぱり、状況はお金の使い方すらも変えるのだ。

そんなわけで、オーナーさん一家に挨拶をしに家により、あちこちを観光しながら、猛スピードでワルザザートの街に向かうのだった・・・。運転手さんは、ほとんど英語も話せなかったけれど、とにかく良い感じの人だった。

ありがとう!


ちなみに、2枚の写真は、「アイト・ベン・ハッドゥ」です。
多くの映画のロケ地になっていて、モロッコには興味が無くても知っている人は、いるかも・・・。 「シェルタリング・スカイ」「アラビアのロレンス」「ナイルの宝石」などの名作から、ここ最近でも「グラデュエーター」「キングダム・オブ・ヘヴン」など。実際にモロッコの乾燥地帯は、日本人にとってはとても新鮮で見たことのない世界が広がっていると思う。そして、異国情緒が漂い、素敵な中世世界を連想させる気もする。

ともかく、私たちは、最初はワルザザートを通過して世界遺産でもある「アイト・ベン・ハッドゥ」まで、見学のため足をのばした。ちょっと、街からは距離があるため、運転手さんには面倒だったとも思うが、まぁ、最初の契約なので良いでしょう。
「アイト・ベン・ハッドゥ」は、前回のモロッコ旅行時にも興味はあったものの訪問しなかった。
長期旅行者特有(?)の面倒臭い病が発病し、暑い中、わざわざ行きたくない。近くのカスパで良いじゃないか。近くのクサルで良いじゃないか。そんな安易な、楽な方向へと流れた結果が理由でした。

数年後に、こうして訪れるなんて考えもしなかったけれど、やはり縁があったということなのか 。

ま、行けて嬉しかったのは事実なのだけれど、よくよく考えると、当時の自分にとって興味の薄いもの=今の自分にとっても興味の薄いもの、である点は否めない。要は、それを見るために労力をどこまで出せるか。そちらのレベルに変化が生じていると言うことだと思う。
「せっかく来ているのだから」 って、あるし、それはそれで良いと思う。
東京にいて、頻繁に世界中の美術品が展覧会を開き、それほど興味は無いので見に行かない。でも、現地では見に行く気になる。もしくは、地方在住であれば逆にその貴重さゆえにわざわざ見に行く気になることもあるかも。

結局、時間の使い方は、その時々で変わる。
その時にしたいことをしていたのだから、その時間の使い方に後悔はないし、そういうもんなんだろう。

そう考えると、今、こうして日本に生活の基盤を置き、短期で旅行に行く。
これってやっぱり、私は旅行が好きなんだな〜と実感(笑)。

そして、旅行だけでなく、さまざまなことに時間を使う。
旅行中はダラダラと過ごし、あまり細かいことに時間を割り振らなかった。
今は、掃除・洗濯・料理みたいな日常の些事から、お出かけまで、割と精力的に休みなく動いている。この差って言うのは、週末のみ”まとまった自分の自由になる時間”がある、という貴重さを感じているからかも。

光がないと闇が分からないように、やはり、拘束がないと自由も分からないのかも。
理屈や理論ではなく、実感でね・・・。

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●砂漠のオアシス!?(ワルザザート)

宿をどこにするか。
暗くなったワルザザートの中心街に下ろしてもらい、以前に泊まった宿付近を散策する。

当初は運転手は、バスターミナル付近におろしてくれようとしたのだが、やはり観光客にとって便利な市中心部でおろしてくれるようにお願いした。明日にはカスパを見に行くし、市場や広場散策などもできたほうが楽しいからという判断だ。
そして、今にして思うと、以前に訪れて・・・印象深かった街を再確認したかったというのもある。
街のはずれにあるバスターミナルから市内へ。
以前にもバスターミナルまで足を伸ばしていたのだが、どうも距離や途中の景色に対する記憶がなくなっていた。かなり距離があるし、ワルザザートの街は横に広い。バスターミナル周辺の町は、まさに住民の生活感が強く出ている。もちろん中心部にも市場はあるし、住民もたくさんいる。でも、どこかそれは少しだけ華やかと言うかお洒落と言うか。モロッコの現状から考えて、どこか”よそ行き”に見えてしまう。


今朝、メルズーガを出たのが、随分と前のことのよう。
実際に、数百キロの移動をし、景色も気温すらも違っている。

街そのものに、大きな見所があるわけではない。
智ちゃんには申し訳ないけれど、まずは以前に泊まった宿を見てみたい。
変わっているだろうか。同じままにしても、今見ると印象が違うだろうか。

中級ホテルを見て、値段を確認し、夕食時になって徐々に活気づきはじめる通りを歩く。
「意外に高いね。」
「そうだね〜。もう少し安いところがいいねぇ。」
「まぁ、泊まれないことは無いけれど、ちょうど良いくらいのホテルが見つからないね。」

そうして数件をさらに確認し、気に入ったホテルは、以前に宿泊したホテルの目の前だった。
ホテルのクラスとしては、以前に宿泊したホテルより、少しだけ良いくらい?
ただ、ホテル前にあるレストランや雰囲気を、智ちゃんがなんとなく気に入ったらしい。

1日の長い移動を終え一安心。
自分の部屋に荷物を下ろし、横になれるというのは大きい。
知らない「誰か」と長い時間を共有するのは疲れる。・・・お客としての立場だったとしても。

ホテルの屋上から大通りを眺める。
「懐かしいなぁ・・・。変わってない。」
智ちゃんにアレコレ話したくなる。
「あの正面のホテルのさ、確か3階のあそこに泊まっていたんだよ。ベッドが3つあってさ。」
「へ〜、どっちの部屋が良かった?」
「こっちのほうが少しきれいかな。でも、当時は安さ第一だったからね。」
「斜め前にさ、スーパーがあるじゃない。いつも、あそこに買いものに行ってね。野菜やら調味料・・・、皆で作って食べたのも懐かしいよ。」

●タウリルトのカスパ。(ワルザザート)

まずは、ご飯を食べに行く。
朝食もついていると言うことで、 興味しんしんでレストランに向かう。
ホテルの1階にもレストランが併設されているが、どうも食事場所はそこではなく、 通りを渡ったパン屋さんらしい。モロッコでパンと言うと、いつもスーパーで売られているものなので、ちゃんとした「パン屋」さんに入るのは初めてかも。どんな朝食か期待しながら扉を押す。

西洋人で既に内部が埋め尽くされている。
ギリギリで残っていた席に座り、朝食をお願いする。

オレンジジュースと牛乳、そして何種類かのパン。
そのパンがけっこう美味しい。
「これ、美味しいね。」
「うん。思ったよりずっと美味しい。」
「朝食がこんなに美味しいと、朝からラッキーだね〜。」

お腹も満足し、部屋に戻って、お出かけの準備。
ホテルから2キロほどの場所に、見所である「タウリルトのカスパ」がある。
なかなか規模もあるし、周辺には旧市街が広がっている。モロッコ情緒が漂い、雰囲気もあるエリアなので、きっと智ちゃんも気に入るはず。

天気も良く、乾燥した青空の下を、乾燥した茶色の大地と、部分的に緑が豊かな・・・いかにもオアシスといった雰囲気の街を歩く。確かに砂漠の中に生きる人たちにとっては、このワルザザートもオアシスなのだろう。緑はあるし、水もなくはない。
ただ、思い出されるのは、以前にここワルザザートで雨が降ってきたときのこと。
突然の雨に、モロッコ人は興奮し、通りに走り出して言って喜ぶ人が続出していた。大の大人も含めて、びしょびしょになっても喜ぶ姿って言うのはとても印象的だった。私は、ネットカフェにいたのだけれど、まさか回りにいるモロッコ人が喜んで外に行ってしまうとは。。。
ちなみに、スコールで一気に大量の雨が降ったためか、一時的にネットも不通になった。それは、愛橋だった。

それと、ワルザザートには高級ホテルも丘の上に点在している。
この環境においても、高級ホテルでは、どこでもプールがあるようだ。庶民にとっては、きっと貴重であるはずの水が、そのように使われるって言うのは、何か・・・違和感を感じる。



タウリルトのカスパ、も雰囲気はあるし、迷路のようで、当時の金持ちの生活を垣間見れる。
ただ、それ以上に、周辺に広がる「街」が魅力的に見えてしまう。
「今」、そこで生活している人がいる。日本とは明らかに異世界の、異空間かのようなその場所に。

こういう場所が存在すること。
こういう生活が存在すること。
こういう文化が存在すること。

日本にいたら実感などできない。テレビの中で、ただ見るのと、実際に触れるのとでは違う。

自分の基準である、日本での生活が世界一般に言うところの「普通」では、・・・必ずしもない。
当たり前のように子供が走り回り、老人たちは日向ぼっこしている。
深いことは分からない。生活が豊かかどうかも分からない。おそらくはそれなりの厳しさもあるだろう。
でも、何か、他人事のためか、完全なる他者からの視点だからか、そういう生活の魅力も目に付く。

もしかしたら、日本でも、きっと”田舎”には、こういう時間が流れる場所もあるのだろうか。
あまりにも日本と違う場所だからこそ、日本を思う。そういうこともある。



モロッコの最も大きな魅力の1つは、この旧市街。
有名なマラケシュやフェズだけでなく、歴史的な街ならどこでもそれぞれ独特の雰囲気や”色”を持っている。
そこがまた。。。魅力的!!
中で生活する人々の服や、活気のある子供たちも良い。

商店で売られている品物は、本当に日用品、必需品ばかり。
それゆえに、 長居をすると飽きてきてしまうのだけれど、それは贅沢病かもしれない。

「そこ」で生まれ、働き、生活するのは、いったいどんな感覚でもって行われているのだろう・・・



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