|  シリアは遠いよ。(カッパドキア-アレッポ)
雪の中、シリアに行くことを決断する。
もう少しカッパドキアにいたい気もするが、いつまでもいるわけには行かない。
5月中旬に友人がカイロにやって来る。それまでにエジプトには行かなくてはならないし、いずれにしろ旅を先に進めた方が良いに決まっている。
他にも事情はあって、もしかしたら5月中にカイロからモロッコ、イエメンなどに飛ぶ可能性があった。そのためにも、早めにエジプトまで行って、余裕を持っておきたかった。それはチケットを買った後に、どうも可能性が減ったのだけれど(笑)。
夜7時にギョレメのオトガル(バスターミナル)を出る。夜8時にカイセリのオトガルに着いたのだが、アンタクヤ行きを4時間も待たなくてはならない。特に何があるというわけでもないし、1人なので本当に暇。寝てしまって、寝過ごしたら最悪だし・・・。
本を読みながら時間をつぶし、ついに「毛沢東の私生活(下)」を読み終えた。偶然にイスタンブールで手に入れたのだが、なかなか読み応えがあった。上巻は読んでいないのだけれど、下巻だけでも十分にGOOD!!
満席に近く、しかも後ろの席の人がリクライニングを嫌がる。最悪の状態で朝5時まで眠れず。ようやく後ろの席の人が降り、そのタイミングで隣の席も空いた。
眠さも最高潮で、夜行バスなのに、その後は少し寝ることが出来た。やはりウトウトもできなかったからだろう。
朝8時少し前にアンタクヤに着き、そのままシリアのアレッポ行きのバスに乗り換える。これで3回目の乗り換え。直通なら良いのに、本当に面倒だ。このバスは割と空いていたので、ウトウトしながら行くことが出来た。
トルコ側の国境は、スタンプを押してもらうだけのはずだけれど、随分と待たされる。なんでだろう?
トルコ側の地面はぬかるんでいて、ドロドロで汚い。シリア側は、舗装されており、とてもきれいなのが意外。トルコの方が発展しているはずだし、ちゃんと整備してあっても良いのに。
シリア側の入国も順調。ビザを持っていたこともあるけれど、ビザを持っていない韓国人も30分ほどで終わったようだ。ちなみに、韓国はイスタンブールに領事館を持っていない。
シリアビザの申請のためには、パスポート籍の大使館・領事館発行によるレターが必要となる。そのため、韓国人はイスタンブールのシリア領事館でのビザの発給が受けられない。なので、運が悪いと国境でかなり待たされることになってしまう。
こういう時だけは、どこにでもある日本領事館に感謝なのだ(笑)。
ちなみに日本人も国境でシリアビザを取得できるけれど、待たされることもあるので、事前に取得する旅行者が多いようだ。
1時間ほどで国境を越え、バスでアレッポを目指す。
緑の平野を進み、まったく起伏がない景色に飽きてしまう。
そんな時、アレッポでもないのにバスが停止した。
「乗換えだぞ〜。」
(???)
なぜかワゴン車に乗換えとなる。まぁアレッポに到着すれば良いのだけれど、もう、乗り換えは3回目。面倒だし、大きなバスの方が快適だった。
無事に11時過ぎに着いたのだが、出発から15時間以上。本当に長かった・・・。ずっとバスに乗っているよりも、かなり疲れた気がする。
●アレッポ城、スーク。観光は・・・。
幾分眠いものの、やはり新しい街に着くといろいろと気になる。
まずは、シリアのお金が必要なので、銀行を目指す。情報ノートに書いてあったカードの使えると言う銀行に行ってみる。シリア商業銀行とでも訳すのだろうか。時計塔から南に下り、少し東に行くとある。
夜間でも使えるATMだとのことだが、トルコではそれが当たり前だった。これからは、両替でも不便が続くのだろうか・・・。最近はヨーロッパを中心に、ずぅ〜と便利だったので、そういう不便さは懐かしい。懐かしいとは言っても、嬉しくもなんともないのだが(笑)。
アレッポ城は、歩いてもそう遠くはない。
スークや、大モスクを見ながら行くことが出来る。
スークとは、いわばバザールのことだ。アレッポのバザールは伝統もあるようだし、しかも大きい。内部は迷路だが、ちゃんと気にしていれば、格子状に近いことが分かる。シリア人もとても親切なので、どこに行きたいといえばちゃんと教えてくれるのがありがたい。英語はあまり通じないけれど・・・(笑)。
古いキャラバン宿が見たいと思ったときのこと。モスクを眺めていたときだったのだが、そこにいたシリア人がわざわざ連れて行ってくれた。英語も話すことが出来て、イスラム教について熱心に語っていた。私も相槌を打たねばならず、ちょっと面倒だったが(笑)、とても親切な人だった。あまりに親切すぎて、最後にお金を請求す荒れるのではないかと思ったほどだが、それは勘ぐりすぎで、私がツーリスティックに毒され過ぎているようだ。
キャラバン宿は、1000年以上前から最近まで使用されていたとのことで、シリアの歴史の深さを感じさせられる。キリスト教やイスラム教の歴史にも出てくるような、この場所って、日本とは全く違った意味で凄い。日本はそれなりに歴史もあるけれど、せいぜい西暦に入ってから。しかも、島国で周辺との交流と言ったら中国や朝鮮半島くらい。スケールが違うと言うか、日本は本当に恵まれていたと思う。
アレッポ城は、規模も大きく、シリア人がアレッポと言うと、城を思い浮かべるらしい。
入場料を払い中に入る。ちなみに学生は10SP、外国人は150SP。随分と値段が違う。
中に入ってみると、外から見ただけでは分からない。多くの建物や地下室が残されている。今も修復中らしく、工事が進んでいるが、なかなか良い。城の上から見る景色も良いし、満足!!
そのあと、頑張って、キリスト教徒の住む地区まで行った。
意外に教会も多く、普通にキリスト教徒もたくさんいるのが分かった。私のイメージのシリアは、イスラム教徒一色で統制の厳しいものだったが、意外とキリスト教徒も問題なく生活できそうだ。って、それは早合点??
ちなみに、その後にシリアでは、パレスティナ出身者に出会ったりもする。この辺は、まさにイスラエルというか、宗教、国家の問題が絡み合っている。気軽にアレコレ意見できないと思う。旅行するようになって、それなりに宗教もかじっているし、歴史も弁ky法はしている。でも、それだけではとても足りない。人生を賭けた、いや、人生を賭けざるを得ないような人たちがたくさんいる。もちろん意見はある。でも、客観的な意見を言うにしても、パレスティナもイスラエルも、そして周辺国もちゃんと見てからでないと、何も言えない・・・。
●ハマの噂の宿。
快適だと噂の宿。
リヤドホテル。隣にあるのはカイロホテル。
なんでホテルの名前に、外国の地名を付けるのが流行っているの??
ともかく、ハマは快適宿で有名。この宿に来るためにハマに寄ってもいいという意見もあるほど。もっとも、それは長期旅行者間だけの意見だろうけれど(笑)。
ドミトリーは日当たりも良く、なかなか快適そう。
シングルの部屋は、日当たりの悪い部屋ばかりでなんとも言えない。
キッチンは広く、設備は良さそうにも見えるのだが、器具は少ない。
なまじ、つい最近まで、イスタンブールの日本人宿 Tree of Life にいたために、キッチンについては厳しくなってしまう!?
ネットもあるので便利だけれど、外に比べると高い。
そういうわけで、快適は快適なんだけれど、特別にこの宿の良さというのが見つからない。もしかしたら、これはトルコから来ているからかもしれない。中東にしばらく居てこそこの宿の良さは分かるのだろうか??
ちなみに従業員は、親切な人が多かった(それもトルコでは普通と言うか!?笑)。
●水車を眺めて・・・。(ハマ)
ハマの見所は水車しかない。
他にもあるのかもしれないけれど、私にとってはそれだけ。
ホテルの近くをはじめとして、街のあちこちに水車が点在している。
中には直径20mを越えるような大きなものから、いくつもの水車が並列に横に並んでいたりする。
日本の水車のイメージだと、水の流れを利用して、回転力を生み出す。その力をもとに、何かの作業をする。要はエンジンの代わりのようなモノを想像しがちだ。
しかし、シリアの水車はどうもそうではない。これは、解説を聞いたわけでもなく、推測なのだが、水を供給するための設備が水車なのだ。水車で水を高い場所まで持ち上げ、水路に沿って水を流す。
日本のように水が豊富な場所とは、根本的な発想が違う。水を目的とするのか、自ら動力を得るのか。
巨大水車からは、絶えず音が響いてくる。
ギギギィ〜〜ッ!!ギィー!!
その音は水車ごとに違う。
不思議な音色だ。こういった水車は、昔はもっと町中にあったのだろうか。いや、むしろシリア中にあったのだろうか。そういった姿は、私の中東のイメージとは違うし、とても新鮮でもある。
ハマの水車を見ているうちに、日本のわらぶき屋根や水車を見たくなってきた・・・。
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