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マシュハドへ、久しぶりの飛行機。

今日はマシュハドに向かう日だ!!

久しぶりの飛行機でもあるし、何となくワクワクする。それに、もう今日の夕方前にはマシュハドに着いてしまっているというのが良い!!いつもは一晩かかって移動することが多いのに、何て贅沢なんだろう。

そもそも、恥ずかしながらマシュハドに対する知識はほとんどなかった。まぁ、ほとんどの日本人にとっては、いや、イスラム教以外の人にとってはマシュハドとは有名ではないだろう。私の場合は、ガイドブックを読んでだマユに教えられた。

「マシュハドではこれさえ見ればよい。イスファハーンのマスジェデ・イマームとシーラーズのシャー・チェラーグ聖廟を足して3倍にしたようなものと思えば良いか。」@旅行人「アジア横断(改訂版)」

「世界の半分」とまで言われたイスファハーンの中でも、最も美しいマスジェデ・イマーム。そして、その当時は知らなかったがイスファハーンと並べられるほどのシャー・チェラーグ聖廟。それを、足してしまって3倍!?

(普通はそういう場合「足して半分にする」って言うんじゃないの!?)
(日本語がおかしい!?)

(いや、それだけ凄いんだぁ〜!!)

もうこれは行かなくてはならない。まさに宿命のように、イランの中でもイスファハーンと並んでどうしても行きたい場所ができてしまった。しかし、マシュハドはイランの北東部という、ちょっと他の観光地とは全く離れた場所にある。そんなわけもあって、イスファハーンから飛行機で飛ぶことにした。
テヘランからマシュハドに行き、またテヘランに戻ると言う手もあるが、単純往復は気分的に面倒くさい。それに、今はトルコでの皆既日食のために急いでいる。
(お金よりも時間だ!!)

宿からタクシーで空港まで向かう。
空港までは35kmほどもあるらしく、かなり遠い。自分でタクシーを捕まえて交渉すると、値段が高くなりそうなのでホテルの従業員にお願いする。
「30,000リエル(約390円)だよ。」
知り合ったイラン人に聞いていた通りの、予定していた価格で従業員が交渉してくれた。日本で考えたら、とてつもなく安いのだが、ガソリンが1リットルで10円ほどの国では、こんなものなのだ。

「40,000リエル!!」
着いた途端にタクシー運転手が値段を言っている。
(ふぅ〜、またかぁ〜。)
本当にこういうのは面倒くさい。相手にしないに限る。30,000リエルだけ払い、自分たちの荷物を持ってサッサと空港の中に歩いていった。どうして、どこの国のタクシー運転手もこうなのだろう。
もちろん日本は違うけれど、世界でメータタクシーが普及し、ちゃんと稼動している国ってどれくらいあるのだろう。

空港はとてもきれい。バスターミナルなどを考えればそれも当然だ。もしかしてパソコンのワイアレスが通じるのではないかとさえ期待してしまった。無理だったが、それほど近代的な設備だ。

(んっ?ロシア語!?)
機体にはロシア語と、ロシアの国旗が描かれている。
(イラン航空のはずなのに何で!?)
中古なのだろうか。後部は汚れているようだし、イランの飛行機はこんなものなんだなぁ〜、とちょっとガッカリ。

しかぁ〜し!!
嬉しい期待はずれがあり、機内食がとてもおいしい。イランでした外食で1番おいしい。食べ放題のやわらかいパン、チキンカツ、ハム、サラダ、プレーンヨーグルト、フルーツ、ケーキ、ジュース。素晴らしい。
飛行機に乗る前に、サンドウィッチをつまんでいたので、全部は食べずに持ち帰ることにした。イラン、なんか良いな〜。

●早速の親切。これがイラン!?(マシュハド)

飛行機を降りると、すぐに荷物が流れてきた。
私たちの荷物は1番最後だったけれど、それほど荷物を預けている人もいないので、割と待たずにすんだ。

「バスかね〜。」
ガイドブックによると、マシュハドの市内までそれほど遠いわけでもないようだ。タクシーでも良いけれど、バスがあるなら乗ってみたかった。
ちょっとキョロキョロしていると、またイラン人の声がかかった。
「May I help you?」
「ハラムまで行きたいのですが・・・。」
目の前にバスが停車しているので、おそらくこれに乗るのだろうと予想はしているのだがちゃんと確認する。こういった市内バスには乗ったことがないのだが、乗車前にチケットを買っておかなくてはならないらしい。
「このバスだよ。乗って待ってな。」
「チケットは・・・?」
疑問に思う私たちを、押すようにバスに乗せてくれる。
(これでいいのだろうか・・・?)
さきほどのおじさんが、バスを降りるとチケット売場に向かった。売場はバスを降りてすぐの場所だ。彼は私たちの分のチケットを買いに行ってくれたのだ。
(ありがたいな〜。お金払わないと・・・。)
お礼を言いに行くと、当たり前のように言う。
「チケットは買ったから、もう大丈夫だよ。座ってな。」
う〜む、チケット代は安いのだろうがありがたい。
それから、彼は友人としばらく話していた。そして、バスが進むうちにちょっと思い立ったように話してくる。
「私たちの街にようこそ。来てくれてとても嬉しい。歓迎するよ!!」
う〜む、これがイスラムの精神だろうか。
他にちょっとだけ雑談をして、彼はさっそうと去って行く。かっこいいのだった。

バスの終点がハラムと呼ばれるイマーム(エマーム)・レザー廟である。私たちは、予定の宿に向かって歩き始めた。

●キッチン付の部屋で、パスタ三昧。(マシュハド)

ALJAVADという、キッチン付きの宿があると聞いていた。
イランのサンドウィッチは、確かに安いし味もまぁまぁなのだが、毎日そればかりでは飽きる。是非、キッチン付きの部屋で野菜炒めをしたり・・・などと夢は膨らむばかり。

なかなか見つからない。単に遠いだけで、まだ辿り着かないのだがちょっと不安になってくる。
「ALJAVADというホテル知りませんか?」
軽い気持ちで聞いたのだが、これまた親切なイラン人で、何とかそのホテルを探してくれようとする。
近くの関係ないホテルのレセプションに行って、ALJAVADについて聞いてくれている。レセプションの人はホテルリストのようなものを眺めていたが、ホテルがたくさんありすぎて見つからない。そんな時に、親切なイラン人が私たちのガイドブックを眺め、ALJAVADの電話番号が載っているのに気づいた。
ホテルのレセプションの方が、そのまま電話までかかけてくれた。他のホテルだと言うのに申し訳ない。
親切なイラン人は、私たちをALJAVADの目の前まで連れて行ってくれるとすぐに去って行った。この街の人は、イランの中でも特に親切な人が多いのだろうか・・・。

マシュハドに着いて早々、心温まる思いがした。

残念ながら、予想外にALJAVADのレセプションは英語を話さない。身振り手振りで話をし、キッチン・冷蔵庫・暖房&冷房・ホットシャワー・トイレ付のダブルルーム部屋を見せてもらった。
このホテルは、全室仕様が異なる。2部屋も3部屋もあったり、冷蔵庫があったりなかったり、TVがあったりなかったり。しかも、この時はイランの暦で新年が近く、それにむけて改装中であった。だから、借りられる部屋も少なかったのだ。交渉し、ほぼ予定の値段に。

残念ながら、キッチンにはガステーブルはあるものの、ヤカンだけでフライパンがない。野菜炒めは諦めて、素直に自分たちの鍋とヤカン作れるものに専念することにした。
ああぁ〜、ヤカンでパスタを茹でる人なんて少ないだろうな〜。自分たちの鍋ではパスタスープを作るのだった・・・。

ちなみに、この宿、設備は良かったのだが人はイマイチ。わざわざ毎日部屋に来て、私たちが滞在していることを確認して行くのだ。パスポートだって預けているし、お金も毎日払っている。
プライベートな空間であるはずの、私たちの部屋まで来られるのは迷惑だ。全く何を考えているのだろうか。インドのタンジョールのホテルを思い出してしまった。あそこもうるさかった・・・。

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ミニコラム

++イスファハーン空港++

タクシーで30,000リエルほど。
ただし自分で止めると高くなるので、ホテルの人などにお願いするのが良い。

それにしても、路線バスが走っていても良さそうだが、誰もが「無い」というのはどういうことだろう??

 

 

ミニコラム

++マシュハド空港++

町までは直通のバスですぐ。
やはりコレ。この楽さが良い。そうでないと旅行者には分かりづらいのだ。

おそらく、どのバスでもハラムの方に行くだろう。

 

 

ミニコラム

++早とちり++

地図をよく見ないで宿を探し始めたが失敗!!
そんなに大きく無い街とはいえ、巨大なハラムの方向を勘違いするとすぐに迷子になる。

目的の宿までの距離も、ガイドブックで見るよりもかなり遠かった。
他にも、その宿を探して見つからなかったと言う人がいたので、ガイドブックの地図がみずらいのだろう。

 

 

ミニコラム

++コンソメ++

意外にコンソメが見当たらない。だしも無いし、料理をするには是非コンソメが欲しい。
どこにでもありそうなものだが、コンソメというペルシャ語を知らない私には、英語を全く理解しないイラン人に説明をすることは難しい。

かなりのお店を回り、いくらか英語を話す店員のお陰でようやくコンソメをゲットした。

その版はコンソメスープになたことは言うまでも無い。

 

 

ミニコラム

++水質++

イランの水道水には、カルシウムやら色々なミネラルが含まれている。
それは、鍋などを見ればすぐに分かる。底に、城っぽい薄い層ができているからだ。

はっきり言って、日本人が使っているならば、その石灰などの層は日々掃除されていただろう。元に私は掃除したし、その後のキッチン付き宿での他の日本人もそうだった。

しかし、イラン人は石灰質などは全く気にならないようだ。そのままお湯を沸かし、料理をし、日々暮らしている。
ミネラルが多すぎる水というのは、身体にはどうなのだろう?
良いのだろうか、悪いのだろうか。

●雪が降る。凍えるような寒さ。(マシュハド)

寒い!!
暖房が付いていると言うのに、今朝は寒さで目が覚めた。
隙間だらけの部屋なので、"弱"で付けておいた暖房では、外の寒さに侵される以上の熱がなかったのだろう。

そう、この部屋は隙間風が多い。
まず扉の隙間。窓の隙間。冷房の上の部分は壁ではなく、発砲スチロールが乗せてあるだけだ。そんな壁でいいのだろうか・・・。天井も半分はしっかりしているのに、残りは簡単に発泡スチロールか何かで作られている。それが、ぴったりくっついていないので、隙間風がピューピューと入ってくるのだ。
室内でガスの暖房を付けているので、一酸化炭素中毒になることなどを考えると、その心配はなくて良い。

(資源の無駄だよな〜。イランは産油国だからこんなんでいいのかな〜。)

窓を開けると粉雪が降っていた。
久しぶりに見る雪だ。チベットでの雪は本当に寒かったが、暖房の部屋から眺める雪は良い!!ちょっと哀愁があるような・・・?

TVを付けると、イランのどこかが大雪のようだった。
イランは暑い国のイメージがあるけれど、実は随分と寒い国なんだよな〜。実感なのだった。

●写真を咎められ、ヒヤッと。イラン体感。(マシュハド)

サブズ廟から宿に戻る途中、突然イラン人に声を掛けられた。
そのちょっと前から、車が徐行して私の脇を走っているのには気づいていたのだが・・・。

「何の写真を撮った?」
(んんっ?サブズ廟の内部の写真を撮っちゃまずかったかな?)
ちょっと冷や汗が出ながらも答える。
「サブズ廟?」
「違う。さっきだ。」
(良かった。サブズ廟じゃないのか・・・。何かまずいもの撮ったっけかなぁ・・・。)
よく考えて見るが思いつかない。
「サブズ廟に行って、戻ってきただけだけど。通りの写真とか撮って。」
「旅行者か?」
「旅行者ですよ。」
「何人?」
「日本人。」
イラン人はどこかに電話を掛け始めた。よく分からないけれど、IDとか見せるわけでもなし、警察とかいう訳でもないようだが、警察に電話しているのだろうか。
嫌ぁ〜な雰囲気のまま2分ほど待つと彼は電話を切っていった。
「じゃ、良い旅を。」
う〜ん、なんかやな感じ。

その場を離れながら考えてみたのだが、サブズ廟の帰り道で、オフィスの中にかかっている絵の写真を撮った。それが怪しく見えたのだろうか。オフィスを覗き込んでいるように見えたかもしれないし。
何か見られたくない物があるようには思わなかったが、イランではそういった行動自体が良くなかったのだろう(日本でも?)。

ちょっと、写真を撮るのには注意が必要だなぁ〜と実感した。

●電車チケット購入に奔走。(マシュハド)

電車でテヘランに行きたい。
マユの体調も良くないし、横になって行った方が身体に良いに決まっている。マユはバスでも良いとは言っているけれど、電車のチケット確保を挑戦してみることにした。

「電車のチケットはどこで取れるの?」
そんなような意味のことを、ペルシャ語で宿のレセプションの男性に聞く。体格がよく、まだ若そうな感じの男性は何となく意味が通じたようで答えてくれた。
「ハラム・シティ!ハラム・シティ!」
何のことかイマイチ良く分からないが、とりあえず駅に行く途中なのでハラムに向かってみる。
小雨の降る中、ちょっと肌寒いが雨さえやめば寒くなくなるだろう。それにしてもイランは寒い国だ。平均して標高が1,000m以上あり、場所によっては1,500を越えている。周りには雪を頂いた山もあるし、見ているだけでも寒くなってくる。

ハラムのガイドに聞いて見るが、ガイドは英語が全く分からないようだ。昨日来た時は、少し英語を話していたので聞いてみたのだが・・・。そうこうするうちに、ガイドはどこかに電話を掛けた。どうするのかなと思っていると、ガイドは私に受話器を渡す。英語の堪能な女性に電話をつないだのだ。
「何かお手伝いできますか?」
「電車のチケットはハラムで買えるのですか?」
「??チケットは不要です。」
話が通じないと見て「今から行くので待っていてください」と言って電話は切れた。
現れた女性は、目だけをチャドルから出す、完全なムスリムスタイルだった。声からするとまだ若い感じだが、それも確信はない。さすが、ハラムで働く女性なのだ。

ところで、彼女は「日本人が、ハラムに入るのにチケットが必要だと勘違いしている」と勘違いしてやって来てくれたのだった。
目の前で話せば意図はすぐに伝わったのだが、結局、私は駅まで行かなくてはならないとのコト。カメラを持ったままだったのだが、反対側の門までハラムを通って行った方が近いと、カメラ持参のまま中を通してくれた。写真を撮りたかったけれど、さすがにそれは遠慮した。
彼女によると、友人が来た時などはカメラを持ったまま中にいれてあげたりすることもあるらしい(当然、写真も撮る)。

駅に行ったのだがチケット売り場が見つからない。どうも駅にはチケット売り場はないようなのだ。インフォメーションの女性に聞いて見る。
「チケット売り場はどこですか?」
「どこに行きたいのですか?」
「明後日か、その翌日にテヘランに向かいたいのですが。」
「クラスは1等ですか2等ですか?」
「両方の値段はいくらですか?」
「2等は50,000くらい、1等は80,000〜170,000リエルくらいです。」
「安めの1等にしたいのですが・・・。」
ちょっと調べてくれたものの、木金曜日だったらしく(考えてなかった!)全く席に空きがないらしい。水曜日はと聞いてみると、空きがあるとのコト。

しかし、駅ではチケットは売っていないので旅行代理店に行ってくれと言われてしまった。どうも、インフォメーションでは空席の確認だけができるらしい。
(いやぁ〜、イランでは駅で切符が代えないの?)
と不思議な気がした。ありがたいことに、ペルシャ語で私の要件を全て書いてくれたらしく、これを見せればすぐに通じると言う紙をくれた。凄い親切なインフォメーションなのだ。
とにかく旅行代理店に行ったのだが、悲しい答えが・・・。
「確かに席はあるが女性専用車両だけだよ。。。もっと高い別の電車なら空いているけれど。」
私の買いたかったチケットは、16時発5時着の83,000リエル(約1,100円)の電車。空いているのは、20時発9時着の130,000リエルの電車らしい。値段は高くても良いかと思ったのだが、時間がイマイチだ。待ち時間が長すぎる。そうして、数軒回ったのだがどこも駄目だった。

どうしたら良いか分からないので、再びインフォメーションに行って、事情を説明する。
「キャンセル分のチケットが取れるように旅行代理店に言ってみて下さい。多分、明日(水曜日)のチケットであれば、それでチケットは取れると思いますよ。」
「それでも駄目な時は明日10時にもう1度インフォメーションに来てください。困った外国人用のために、手助けができると思います。」
どうも、常に余らせている席(寝台)があるらしく、それを融通してくれると言うような感じの言い方だった。

旅行代理店にキャンセル分のチケットの話をすると、すぐに言った。
「じゃ、明日の8時に来て!大丈夫だよ。心配するな!」
太鼓判を押すような感じだったので、大丈夫かなぁと思いながらも帰宅。そして、明日の朝に向けて早く寝るのだった。しかし、失敗が1つ。パソコンの時間に目覚まし時計を合わせたのだが、パソコンの時間が1時間も狂っていた。
イランはまだ夏時間ではないのだが、パソコンではなぜか夏時間になっていたのだ。こんな風にパソコンの時間が狂ったのは始めてだ。さすがにイランとアメリカは仲が悪いので、マイクロソフトも夏時間にいつからなるか知らなかったのか・・・?
まさかそんなことはあるまいが、ともかく、マイクロソフトのミスだろう。でも、私はその時計に時間を合わせ、目覚まし時計をセットしたのだ。

翌朝に目余し時計が鳴ると、歩いて駅の近くの旅行代理店に向かう。
ちょうど、8時前に着いたつもりで店内の時計を見る。
(!?まだ7時だ!!)
おかしい。何が起こっているんだ?この店舗の時計が狂っているのか?
よく分からないがとにかく開店を待つしかない。・・・随分と長かった。この日の朝もとても冷え込んでいたのだが、まさか寒い中に路上で座って待つとは考えもせず、薄着で来てしまっていたのだ。早歩きで歩いている時は、ちょっと寒いくらいだったのだが、座ってしまうと冷える。ああぁ〜、失敗なのだ。
店舗の時計で8時ちょっと前に、担当者が出勤し、すぐにキャンセルチケットを売ってくれた。昨日、太鼓判を押したように、私と同様に列を造って並ぶ全ての人がテヘラン行きのチケットを買いたかったようで、しかも20人ほど全員がチケットを購入できた。う〜ん、キャンセルチケットは随分と多いようだ。
その後、駅に行ったりして時間を確かめたのだが、旅行代理店の時計は合っているらしい。宿に戻って、レセプションの時計やらを見たが、間違っているのは私のパソコンと、それに合わせた目覚まし時計だけだった。
こんなミスのせいで、1時間も睡眠時間を削り、なおかつ寒い思いをしたとは・・・、情けない。でも、チケットを取れたので良かった。

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ミニコラム

++ハラム写真++

霊廟なので、お墓である。
なので仕方も無いとも思うが、是非内部の写真を含めて、撮影を許可してもらいたい。

こういうのは観光客のワガママだろうが、絵葉書を含めて、そういったものが見当たらないのは寂しい。

その姿がすごいだけに、写真と言う形で残したくなる。自分の記憶だけではすぐにわすれてしまいそうで。

 

ミニコラム

++電車切符++

電車の切符は、駅ではなく、駅の近くにある切符屋さんで購入する。

全く訳がわからないシステムだ。駅でも変えそうなものだが、インフォメーションにそういわれれば仕方がない。

1等や2等も含め、当日のキャンセル待ちをすればイランの週末(木金)以外はその日のチケットも簡単に買えそうだ。

ただし、買うことよりも買い場所を探すのや、英語が通じる人がいるお店を探すことの方が難しい。

 

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++レストラン不足++

マシュハドでは、他の町でたくさん見るようなサンドウィッチ屋さんを見かけない。

代わりに巡礼者向けの、高そうなレストランなどが目に付く。
部屋にキッチンのある宿もあるようだし、この町の特殊事情だろうか。

野菜類だが、この町の店員も日本人と分かるととても親切。
おまけしてくれるし、特に高い値段で吹っかけてくることも無い。

食材が安いのは、安心して滞在できる第一条件(?)でまり喜ばしい。

 

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++駅への行き方++

ハラム南口から、駅まで真っ直ぐで行くようなバスは無いようだ。
いったいどうなっているのだ!?
イランは妙なところが不便。タクシー運転手に配慮しているのか分からないが、さっぱり意図が分からない。

仕方が無いので、早く行くにはタクシーしかない。まぁ、バスに比べるとずっと高いとは言え、ガソリンの安いイランだけに安いのだが。

 

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++駅アナウンス++

マシュハド駅には外国人は少ないのだろうか。
アナウンスは英語でしてくれるものの、英語の表示はなく、聞き逃したら置いていかれてしまいそう。

電車の本数はそれほど多くなかったようで、何とかアナウンスを聞き取れたが、空港のようなボードでもあれば分かりやすいのに・・・

 

ミニコラム

++駅売店++

マシュハド駅の売店は意外と使えない。
レストランも高めで、しかも英語が通じないので困る。
チキンと説明されたので、臭い羊肉の料理が出てきたのは困った。私は全く食べられず、マユが頑張ってつまんでいた。

ちょっとしたお菓子を買うようなお店は少なく、おみやげ物のようなお店が並ぶ。

車内用のお菓子は町で買ってきたほうが良い!!

●今までで最高の列車移動。(マシュハド-テヘラン)

「インドみたいかなぁ〜。」
「バスがきれいだから、最悪でもインドくらいだろうね。」
「パキスタンよりいいよね〜?」
そんな会話をしていた私たちの予想は、全く全くかなぁ〜り間違っていた。

「凄いね〜。」
「きれいだし、ミネラルウォーターまであるよ〜。」
「凄い凄い!!」
「最高だね〜。電車で良かったぁ〜!!」
コンパートメント内はとてもきれいで、2人で驚きつつ喜び合った。
6人用のコンパートメントは、シートも清潔だし、窓もきれい。ちゃんと扉もぴったり閉まるし、エアコンも付いている。個人用の電気もあるし、クッションも柔らかい。それに、クッションは十分清潔そうに見えるが、シーツ2枚と枕カバー、ふとんまで付いてきた。

インドなどとは全く比べ物にならないくらいに素晴らしいのだ!!
本当に電車でよかった。

電車は定刻通りに出発した。騒音はほとんどないし、揺れも余りない。
まだ暗くもなっていないというのに、コンパートメントの全員が寝始めてしまったのだった・・・。

ところで良くないことが1つ。定刻よりも早く電車がテヘランに着いてしまった。定刻の5時だって早いのに、そんなに早く着いても困る。イランは、バスもそうだけれど、未明に着くようなスケジュールは本当にやめて欲しいなぁ〜。

●宿探し。やはり日本人宿は改装中。(テヘラン)

明るくなって、バスで町に向かう。
バスは1回の乗車で200Rls(約3円)と激安だ。

バスの車窓からは雪山も見え、テヘランも他の地域同様に寒いことを視覚的にも実感させられる。特にテヘランは市内でも標高差があるらしく、低い場所は1000mほどで高い場所は2000m弱にもなるらしい。

寒い中バスを降りる。そこは、トゥープハーネと呼ばれるイマーム・ホメイニ広場だ。そして、1kmほど離れた有名な日本人宿メヘルを目指す。2ヶ月ほど前は改装中だったとの情報はあったのだが、新規開店(?)しているかと期待を持つ。
・・・内部は全く片付いていないし、まだまだ改装工事が続くと言った感じだった。残念、仕方がないので近くのホテルに向かう。まずは、最近改装工事が終わったと言うホテルだ。・・・いくらベルを押しても誰も出てこない。全く、7時頃なので誰か起きててもいいはずなのにおかしい。
もう諦めて、ちょっと評判は悪いがマシュハド・ホステルに行く。このホテルは、数年前にセクハラで訴えられた従業員がおり、一時は閉鎖させられていたことでも有名だ。

部屋はまぁまぁ清潔だったが、シャワーの鍵が壊れているのが気になる。ちょっと失敗すると鍵がかかっている風に見えても、すぐに開いてしまうのだ。かつての事件があるだけに、他のホテルで感じるよりも更に悪い印象が・・・。
ともかくも、ここで滞在したのだが、特に嫌な事件は起こらなかった。ただし、従業員は愛想が悪いと言うか、余り感じがよくない。もしかしたら英語が話せる従業員が、1人しかいないのかもしれない。例えば、たくさん置いてある本と、自分の本を交換してもらおうと話しかけた際も、身振りで"ダ"とやって終わり。

こんなことでは、メヘルが営業を再開したら(中級ホテルになったりしていなければ)またすぐに客の大半を占める日本人は消えてしまいそうだ。

●日本食材がいっぱい。味噌やワカメを買い。(テヘラン)

日本食に飢えている私たちは、テヘランにあるという日本食レストランに期待していた。しかし、情報ノートを見ると酷評ばかり。とても高いにもかかわらず、味がイマイチだと言うのだ。この際でもあるから、値段が高いのはやむを得ない。しかし、味はおいしいものを食べたい!!

「どうしよっか?キャビア寿司食べたい?」
「やっぱりいいかなぁ〜。」
「メニューにカレーもないみたいだよ・・・(悲)。」
「別に行かなくてもいいよ。」
「イスタンブールに回転寿司があるらしいよ。そっちに行きたいね。」
「もっと東南アジアで、回転寿司食べておけばよかったね(実感)。」
「うん(実感)。」

私たちは、日本食材の売られていると言うサブズィー・バザールに向かった。どんな素敵な場所かと期待を膨らませる。日本食材が売られているのは、大きなスーパーのような場所だろうか。それとも、日本食専門店があるのだろうか。

意外にもそこは、本当にただのバザールだった。ただし、どの店も日本食材を置いている、値段は日本での販売価格の2〜3倍程度だ。
カレーのルー、インスタントラーメン、味噌、缶詰・・・たくさんの食材が売られている。タイやマレーシア、シンガポールなど、東南アジアとは比べるべくもないが、ここ最近では見たことのないほどの日本食が並んでいる。目の保養にも良い(笑)。
「カレーのルーが欲しいな〜。」
「味噌汁が欲しい〜。」
「俺たち、お互いにいつも同じこと言ってるね。」

ちなみにその夜に、日本から友人が来る際に持ってきてもらいたい物について話しあった。
「やっぱりカレーだな。高くて1コしか買ってないから。」
「私は味噌汁だなぁ〜。」
「昼間に買ったのに、やっぱり同じこと言ってるね(笑)。」
そう、どんな状況でも欲しいものは変わらないのだ。やっぱり、好きなものはいくらあっても嬉しいということだ、。
「じゃ、、、おせんべいかな〜。」
「それいいね〜!!」

私たちが買った日本食材は、味噌とカレールーに乾燥ワカメなど。これで、しばらくはマユは味噌汁を作れる。そして、私もカレーをいつでも食べられるという心の余裕(?)を持っていられる。

●快適ネット。FIROOZEH HOTEL!!(テヘラン)

FIROOZEH HOTEL昼間のレセプション担当であるMr.ムサビは、とてもとても親切でいい人である。とにかくちょっと話してみれば分かる。

マシュハド・ホテルよりも、安くて速度も速いという快適インターネットをさせてもらいに行ってみる。初めて行った時は、予想外にきれいなロビーにちょっと恐れをなす。でも、皆(マシュハドホテルの情報ノートでもイチオシになっている)言っているわけだしと、恐る恐る入ってみる。

「日本人ですか?インターネット?」
「はい。インターネットをしたいのですが。。。」
「今、日本人の方が始めたところなので何時頃に終わるか聞いてみた方が良いですよ。」
「ありがとうございます。」
インターネットを始めたところだという日本人に聞いてみる。
「う〜ん、今始めたところなので・・・。」
「じゃ、少なくとも1時間くらいですね・・・。」

「そちらに座って待っていても大丈夫ですよ。」
宿のお客さんでもないのに、さきほどからとても丁寧に対応してくれているレセプションの男性が言う。随分と待っているうちに、何となくレセプションの男性と話し始めた。
旅の話などからイランの核問題、いろいろ話しているうちに、このホテルのノートに書かれている「とても親切なムサビさん」というのが彼であると分かった。確かに、「とても親切な」というのがよく分かる。説明するのは難しいが、本当に会ってみれば分かるという感じだ。

ネットも速いし、テヘランを出るまでこのホテルのロビーには随分といさせてもらった。日本の本や漫画もある。情報ノート(?)もある。チャーイも安いし、マシュハドホテルよりも本当に快適なのだ。ただ宿泊料がマシュハドホテルの倍くらいとちょっと高い。けれど、値段分くらいの価値があるホテルだなぁ〜と感じた。

最後にバスでタブリーズに行く際には、宿泊客でもないのにバス停の近くまで送ってもらってしまった。悪いと思って断るのだが、とても親切げに「なんでもないことです」といった感じで親切にしてくれるのだ。感謝感謝、イラン人には本当に親切な人が多いが、彼には特にお世話になった気がする。

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ミニコラム

++テヘラン駅++

未明に到着したのにも関わらず、人が多い。
バスターミナルもそうだが、変な時間に発着するのが多いためだろう。イラン人にはちょうど良い時間なのか分からないが、朝の明るくなる前に出発したり、到着したりするのはどうしたものか。

早い時間でもあり、バスも通っていないし、地下鉄まで歩いて行っても動いていないだろう。

ただし、他と同様に休憩スペースがしっかりしている。親切と言うか、おせっかいと言うかイラン人が話しかけてこなければ快適に過ごせる。

 

 

 

 

ミニコラム

++暇なテヘラン++

テヘランは大都会ではあるが、かなりつまらない。
はっきり言って、用がなければすぐに出てしまうに限る。

見所もたいしたことはないし、おいしいレストランも少ない。

私にとって良かったのは、日本食材があったことくらい。

バンコクやシンガポールと言った、便利で楽しい都会が懐かしい・・・。

それにしても、画一的で町に面白みが少ないのがテヘランの特徴か!?

 

 

 

 

ミニコラム

++地下鉄++

地下鉄の入口には、ホメイニの肖像などがある。
さすがにホメイニ広場駅というだけある。町で軽く話した感じや情報ノートなどによると、やはりホメイニは特に好かれていないらしい。

それはそうだ。世の中の全ての人が、宗教的な生活を望んでいるとは考えられない。少なくとも今の私ではありえない。
教育などによっても、人は変わるのだろうが、どうもイランは極端に不便を強いられている気がする。

ホメイニ崇拝のような、個人崇拝ってどこでも行われているけれど、どうも不気味だ。お札の顔を、自分(もしくは周囲にいる人物)の顔に統一しようという気が知れない。
※途上国ではとても多いが。

●地下鉄の料金と中国人。(テヘラン)

地下鉄だが、初回(木曜日)にマユと乗った際には、750リエル(約10円)で1日が乗り放題だった。翌日(金曜日)に乗った際には、1回の乗車で750リエルだった。

金曜日だけ高いのかとも思ったのだが、土曜日にも1回の乗車で750リエルだった。それとも、金土曜日だけ高いのだろうか。
どちらにしても、とても安いことに変わりはないので乗るのは間違いないのだけれど。

テヘランの地下鉄は、現在3路線が開通している。引き続き、2路線は建設中とのことで、多くの中国人労働者が働いているらしい。中国人はイランでは生活しづらいだろう。私たちもよく中国人と思われてバカにされるが、日本人と分かるととても親切にされる。しかし、中国人にとってはバカにされる行為自体がさらにムカツクであろうし、気持ちよくは滞在できそうにない。
イラン人のチンピラに銃で殺される中国人なども時々いるらしく(情報ノートで読んだので信頼性は低いかも)、そういったことでも怖いかもしれない。

それにしてもイラン人の中には、どうも意識が幼稚というかレベルが低い人がいる。アフガン人を野蛮だとバカにしてみたり、中国人やパキスタン人も同じ。確かにイランは生活インフラも整っていて、とてもきれいなのだけれど、どうもそういった意識が強すぎる気がする。
もっとも、日本人でもそういった若者は多いかもしれない。逆に年寄りにも中国人とか韓国人を差別する人がいると聞くこともあるし、日本も同じなのだろうか。

●サアド・アーバード(夏の宮殿)。(テヘラン)

正直なところ「行かなければ良かった」というのが感想だ。
金曜日で混んでいた事、渋滞でとても時間がかかったこと。それも大きな要因だろうが。

地下鉄で終点に行き、バスに乗り換えて QODS SQ という交差点に行く。そこから更に歩いてサアド・アーバードに。その時点で既に出発してから2時間もかかっていた。

テヘランは、町の北に行って標高が上がるほど高級住宅地であるらしい。QODS SQ には、KFCのニセモノやらハンバーガー店のニセモノやら、テヘランでも珍しい中華料理店らが軒を並べている。
周囲にある家も大きいものが多く、マンションもとてもきれい。ガードマンが立っていたりもするから、私たちが泊まっているイマーム・ホメイニ広場付近の雑踏とは全く雰囲気が違うのだ。また、渓流といえるほどのきれいな川も流れている。日本で言う軽井沢みたいな感じかな・・・そんなことを考えながらサアド・アーバードに。

帰りもなかなかバスが来ず、随分と待った。そして、再びの渋滞。
サアド・アーバードが済んだら国立博物館に行こうと思っていたが、気力も萎えて素直に部屋に戻った。
「お帰り〜。」
「どうだった?」
「・・・とても小さくてね・・・。」
マユもちょっとがっかりしているようだった。


イラン国立博物館とガラス&陶磁器博物館。(テヘラン)

すっかりイランの芸術に惚れこんだ(?)私は、意気揚々と一路、博物館を目指す。ガイドブックによると、イラン芸術の集大成がこれらの博物館で見れるのだそうだ。

が、ガッカリ。
ガラス&陶磁器博物館は建物自体が珍しく、立派なものではあるのだけど肝心な中はイマイチなのだ。イランのガラスや陶磁器は、どれも歴史のあるもので200年以上も前のものが当たり前のように展示されている。けれど、イラン独特のデザインも塗りも見当たらない。人にもよるだろうけど、私はあまり興味をもてなかったのだ。
観光客は少ないが、小奇麗な格好をしたイラン人学生が壷などのデッサンをしている。
そうなのだ、ここは古さよりも斬新さをアピールした、どちらかと言うとギャラリーのような博物館なのだ。

イラン国立博物館も期待するほどのものではなかった。
とにかく規模が小さいのだ。国立博物館といえば、真剣に見れば2時間はかかるだろう、と想像してしまいがちだが、私はなんと30分足らずで見終わってしまった。ペルセポリスの遺跡の一部、古代に使われた道具や壷たち。どれも素通りするだけで事足りてしまうのだ。
そんな風に軽く見ていると、イラン人客の若い女性が私の後をくっついてくる。何か話しかけたいのだろうけど、言葉が通じないから躊躇しているんだろうけれど、私はなんだか面倒だし無視していた。だけれど相変わらず彼女たちは私の後を付いてくる。言葉が通じなくても何か話しかけてくればいいのに、ついてくるだけなんて何かちょっと気持ちが悪い。

サアド・アーバード(夏の宮殿)を見てきたタカもガッカリしている。私も同じくガッカリ。なんだかテヘランは見所が大したことないのだ。

テヘランを離れタブリーズへ。トルコが近づく。

もうテヘランを離れる。たった2泊しかせずに首都を離れるのは、旅の中でも珍しい方だ。特にビザを取るわけでもないし、町に魅力も感じない。さらに、トルコに急いで行く用事がある。2泊3日だけでも十分に思う。

バス・ターミナル最寄りの地下鉄駅で、ムサビさんにタクシーに乗せてもらう。乗り合いタクシーなので一緒に乗ったイラン人がいたのだが、彼もとても親切にしてくれた。私たちにタブリーズ行きのチケット売り場まで連れて行ってくれ、希望のチケットを買ってくれたのだ。大学生とのことだったが、ありがたい。

さらに!!
今度は乗るバスを探していると、日本語を話す男性がバスを見つけてきてくれた。う〜ん、お世話になりっぱなし。

さらにさらに!!
私たちの乗ったSeir-o-Safar社は、独自のバス・ターミナルを持っている。タブリーズに着いたもののここから市内へは、普通のバス・ターミナルからよりも遠いらしい。
また普通のバス・ターミナルからだと、ガイドブックに160番のバスで市内に行けると書いてある。しかし、このバス・ターミナルについては何も書いてないのだ・・・。
タクシーだと外国人だということで高くなりそうだし・・・。困ってどうしようかと考えていたら、身なりのきちんとしたビジネスマン風の男性がタクシーに乗ろうとしている。
"(市内に行く方法を教えてもらえそうな)チャンス!"そう思うと走り出していた。そして、やはり彼は英語を話すことが出来た。
「ゴレスターン公園に行きたいのですが。」
「ゴレスターン?私もそちらに向かいますよ。」
一緒に乗ろうと、身振りで示してくれた。
「もう1人いるので少し待ってください。」
マユを指差して、急いで2人で戻ってくる。一緒に乗り込んでアレコレと話したが、彼はビール(もちろんノンアルコール)や食品会社のR&D部長だった。闇市場では、どこでもビールが売っているとか、テヘランにはゲイが多くて困るとか面白い話を聞けた。
最後にタクシーを降り、お金を払おうとしたが、彼が全て払ってくれて私たちのお金を受け取ろうとしない。申し訳なく思うが、ありがたい。そして、目的のホテルまで連れて行ってくれた。彼はタブリーズ大学に用があると言って去っていった。う〜ん、今回の移動は、本当に何から何までイラン人にお世話になってしまった。ありがたい。

ところで、バスは申し分なく快適で、お菓子も飲み物も付いていた。

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タブリーズの街とクルド人。

タブリーズはイランの西に位置し、トルコとの国境とも近い。特別な見所はないのだが、陸路を西に進む旅行者はだいたいこの町を通るだろう。この辺は標高が高く、肌寒い。国境といえば山か川などが境目となることが多いけど、ここは山があるのだ。バスを降りた瞬間、寒い空気に身体が反応し、身震いした。

街は他のイランの街とそう変わらず、新しいめの建物や整備された道路が街を覆いつくす。イランも入った時は(きれいだぁ。先進国みたいだぁ。)などどいろんな感想を持ったものだが、3週間もいるとそれも普通に感じてきてしまう。
緑のある公園、清潔なレストラン、お洒落した若い人たち・・・。どこも同じだ。

(違う・・・??)
と思ったことがひとつあった。英語力だ。イラン人はほとんど英語を話さないが(一大観光地であるイスファハーンは別。)、ここは国境が近いせいからか、小さな店の店員でも片言の英語を話す人がいる。

タブリーズにはクルド人が多いらしい。
だから英語を話す人がいるのだろうか?と思った。クルド人はイラン語(ペルシャ語)も当たり前に話すのだが、イラン人以外も多く暮らすようなこの街では必然的に複数の言語を習得していくのだろうか。
イランでは「クルド人」という民族も「クルド語」もちゃんと認められているのだが、トルコではそれらは認められていない。クルド人に生まれても、(そんな人種は存在しない。あなたは単にトルコ人だ。)と否定されてしまうのだ。そんな哀しい背景を持つクルド人はそれでも明るく生きている。

親切に話しかけてきたのはクルド人の某男性だった。
妙〜に明るく、英語も話す。冗談もうまく、お互いのコミュニケーションも楽しくできた。クルド人との出会いはこれが初めてのようなものだったが、印象は良いものだった。

●アルゲ・タブリーズと巨大なバザール。(タブリーズ)

タブリーズにも要塞の跡、アルゲ・タブリーズがある。
ガイドブックには「当時の巨大さを偲ばせる。」と書かれていて、期待させる。

が、ガッカリ。
大きさは「巨大」と言っていいぐらいに高く大きいのだが、雰囲気が薄い。街の通りの中に突如現れるソレは特別な重い雰囲気も漂っていないし、何よりも「修復感」がある。古すぎて壊れやすいせいもあるのだろうけど、建物全体は鉄柵で囲まれていて雰囲気をブチ壊している。修復もかなりされているようだ。それとは裏腹に寂れた雰囲気もある。何だか本当ガッカリなのだ!

続いてバザールを見た。
イランではいろいろなバザールを見たが、ここのバザールは知る人ぞ知る(?)世界一大きいといわれるバザールなのだ。歴史も古いようで、外から見ると(軽く500年ぐらい経っているかな?)と感じられる。だけど、古さと広さだけが先立って、感動には至らない。売っているものは庶民的なものが多く、どちらかと言うと「今でも生きるバザール」なのだ。

私たちは行けなかったが、午前中にバザールに行くとおもしろいらしい。
何がというと、絨毯のセールが午前中にのみ行われるからだ。他の街のバザールなどでは売られていないような全て手作りの高価な絨毯が売られ、イラン人同士の真剣な取引が見れるのだそうだ。
外国人だからか、特別にそこの絨毯を見せてもらった。それははっと驚くような実に巧妙で美しいもの。だけど値段はもちろん高い。約40万円ほどするのだ。でも手作業で絨毯を作ったら軽く3ヶ月はかかりそうだ。それを考えると40万円は安い方なのだろうか?
う〜ん、イラン人の美意識は意外にも高い??

●キャンドバンという不思議な村 その1。

タブリーズの街から車で約1時間行ったところに、キャンドバンという村がある。そこは奇岩の中に住む人々が今でもいるのだ。絵葉書でそれを初めて見たときは実に驚いた!まるで絵本の世界のような風景なのだ!

イランでは何度も会っていたヒサ君と一緒に村へ向かった。タブリーズからまずミニバスに乗り、手前の町「オスク」を目指す。そしてそこから乗り合いタクシーに乗ってキャンドバンへ。シーズンオフということもあり、私たちがオスクに降り立ったときには乗り合いタクシーは姿がなく、観光ズレしたような執拗なドライバーに声をかけられた。

「25,000リエル。」
「高い。他を探すよ。」
いつの間にか3,4人のドライバーに囲まれていた私たち。しばらくすると、乗り合いタクシー風の車が近づいてきた。これだ!と思いながら、囲んでいたドライバーを振り切り乗り合いタクシーの運転手に値段を聞いてみる。最初は1人3500リエルと妥当と思われる値段を言われたのに、最初からいたドライバーがその運転手に「それじゃ安いよ!」と言ってしまったようで、いきなり20,000リエルに値上がりしてしまった。全く全然違うじゃないか!

仕方なく5000リエルだけ下げてもらって、乗り合いではなく専用タクシーで村へ向かった。だけれど意外に距離はあり、また山の間をぬって走るので5000リエル相当の価値はあるようにも思えた。
案の定と言うべきか、村に到着し車を降りようとする私たちに向かい、
「20,000リエル!」
と言う運転手。本当にこういう奴らには困ってしまう・・・。

●キャンドバンという不思議な村 その2。

カッパドキアはまだ行ったことがないが、それに近いらしい。
ニョキニョキと三角形に伸びた巨大な岩がそこらじゅうに生えている。それだけでも変わっているが、さらにその中に人が住んでいるのだ!
中に入り込んでしまえば普通にも感じられるが、遠めから見るとそれは本当に異様な光景だ。人口的にも見えるし、日本のアトラクションのようにも見える。

奇岩はどこまでも続いているわけではなく、その人が住む部分にだけなぜかある(岩がある部分だけに人が住んでいるのだろうけれど)。人口もたぶん1000人もいないであろう。静かで質素な村だ。
遠慮しつつも、端の方から入ってみた。
「ワンワンワン!!!」
なんとチベット犬ぐらいあるのではないか?と思うような熊のような犬が威嚇しているではないか。近づくのはとっーても恐ろしい。3人とも前進するのを諦めたのは言うまでもない。

犬を避け、村の中央部分から上に登っていくと味のあるおばあちゃんが佇んでいた。しかし、仲良くしたいなぁと思う私に対し、おばあちゃんの仕打ちはひどかった。なんとマネーを要求してくるのだ。指と指をこすり合わせるその「世界共通のジェスチャー」は本当に私たちをがっかりさせた。村をもっと見たいなら金をよこせとでも言っているのだろう。ああ、ここも近い将来腐った観光地になるんだろう。

少しそこから離れると、今度はまた違った雰囲気の家がある。
奇岩の中の家であることは変わりないのだが、ここはホテルなのか?と思ってしまうような立派できれいな家なのだ。まだ出来てから年月が経っていないようで、人が住んだ跡もない。何かの理由により放り出されたままになっているようだ。
3人で勝手に中に入り、(鍵は普通に開いている。)探検した。岩は本当にガッチリしていて壊れることがなさそうだ。その中を機械かなんかで掘り出して穴を開けているようだ。でもしっかりしているので崩れ落ちる心配もなく、永く住めそうな住居だ。冬は暖かく、夏は涼しいのかな?
「ここはちょっと高い部屋」
「ここはレストラン、そしてここがテラス。」
などど勝手にホテル経営の妄想を膨らまし、話し合う3人。すっかり気に入ってしまったのだ。

帰りは足がなくなってしまった。観光客らしき人は何人か来ているのだが、みな往復のタクシーで来ている。片道で来た私たちには、待ってくれるドライバーなどもちろんいない。雪がまだ残るキャンドバン村はオフシーズン真っ盛り!なのだろう。
1時間もいれば満足するようなこの村に3時間ほど居残り、たまたまやって来た乗合ジープと交渉して、オスクまで戻る私たちであった。

なかなか楽しめたキャンドバンであった。

●国境目指して。(タブリーズ-バーザルガーン)

タブリーズからバーザルガーン(国境)行きのバスは、1日に数本出発している。しかし、大変混んでいるらしく、慢性的に乗れないこともあるらしい。前日に予約するのがベストなのだが、相も変わらず面倒くさがり屋な私たちはそれを怠った・・・。

「バスはもう空席なし。」
大丈夫だろう・・・と期待していた心は裏切られた。やっぱり乗ることができなかったのだ。はぁと大きな溜息をひとつ。

「直行便はもうないけれど、途中で乗り換える方法でなら行けるよ。」
ガッカリ肩を落としていた私たちがかわいそうに見えたのか、チケット売り場のおじさんは親切にもそう教えてくれた。おー、いいことを聞いたぞ。

そのバスはちょうどタイミング良く、すぐに出発すると言う。
バスに乗り込むと、1番前の席を親切心から譲られた。イラン人は良い席だと思っているようだが、足は伸ばせないし、私たちにとっては良い席とは言い難い。けれど、たくさんの親切に支えられている真っ最中なので大人しく座った。

なぜか、なぜか、運転手は日本語がペラペラ。
イランではよく日本語を操る人に出会うが、運転手がそうであるというのも奇妙な話だ。彼も他の人と同じように日本人びいきな人で、バーザルガーンへの行き方を親切に教えてくれたり、お茶をサービスしてくれたりした。ありがたい、ありがたい。

途中の交差点付近で降ろされ、そこに国境行きのバスが来るのを待った。近くにいたタクシードライバーは、
「バスは1時間後だぞ。」
と言う。相手がドライバーながら怪しいなぁと思っていたが、案の定それは嘘で、バスは1分後ぐらいにやって来た。フフンだ。

国境の町、バーザルガーンの手前にあるマークーは、山々に囲まれた素朴な町だった。山の麓には崖沿いに家が並び、この地域の特徴的な雰囲気になっている。

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ミニコラム

++キャンドバンへ++

オスクからキャンドバンへ向かうタクシーの交渉の際には要注意。平気でぼったくった値段を言ってくるのでちゃんと交渉しよう。普通の会社タクシーよりジープなどの乗り合いタクシーの方が安いし、人も良い。

 
左:イラン航空の機内食、おいしい! 右:ダル(豆カレー)とライス、イランの食べ物。

 
左:コロッケ風サンドウィッチ、安くておいしい。 右:お肉と野菜たっぷりのサンドウィッチ。

 
左:サンドウィッチ屋のショーケース。ここから自分の好きな具を選ぶ。具はトマトパスタやソーセージ、ツナなど。
右:ツナとトマトたっぷりのサンドウィッチ、おいしい。

 イラン風ビリヤーニ。肉肉しいけど結構イケル。

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