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高級魚にやられた!!!(桂林)

「ΟΗΨξΩπΦ?」(中国語)
「Do You Speak Chinese?」
中国語が通じないと思ったのか、英語で聞き直された。中国人で英語を話すのは珍しい。
「No〜!」
と答えると、国名を聞かれたので「日本」と答えた。
「日本人ですか。」
と日本語で返された。アレレ?

その道端で出会った男性は昔、日系の会社(ヤオハン)に勤めていたらしく流暢な日本語を話す。最初はぎこちない話し方だったが、話せば話すほど上手な日本語に変わっていく。
「一緒に広州料理を食べに行きませんか?」
ということで話がまとまり、3人でレストランに向かった。

彼は上海在住で、今回は旅行で桂林に来ているらしい。中国料理は大皿料理だから1人より大勢が良い、という理由もあって私たちを誘ったらしい。入った店は中級〜レベルのレストランで、店員もきれいな制服を着ている。

「魚食べますか?見に行きましょう。」
彼に言われるがままに、水槽を見に行った。入った時は気づかなかったが、ここは新鮮なシーフードを食べさせる店のようだ。水槽には数種類の大魚がたくさん泳いでいる。あまりにもサイズが大きいので、なるべく小さめの魚を指した。店員もその魚がお勧めらしいし。
そこには魚以外もあり、うさぎ、モルモットのような動物、ヘビ、カメなど珍種様々だ。まったく中国人はゲテモノ好きだ。
選んだ魚は若い女性店員が力まかせに床に叩きつけている。その大胆な姿にはちょっとビックリだ。もし、これがヘビとかでも同じようにやっていたらもっとびっくりだけど・・・。

魚以外にも2品注文し、その後は和やかに会話が弾んだ。
彼は本当にたくさんの日本語を知っていて、
「本音と建前がね。難しいよね。」
とか、
「七転び、八起きあるからね。人生は。」
などの言葉が飛び出す。おもしろい。

「会計は525元(約7500円)です。」
えええええーーーーー?????
あまりにも高いので桁を間違えたかと思ったが、伝票をよく見ると、
「魚=180G/1kg」
と書かれている。食べたのは大きい魚(2.6kg)だったのだ。味はおいしかったが、最初から値段が分かっていたら食べていない!びっくりしていると、彼が店員に再確認してくれた。
「525元で間違いないです。高いですねー。いやー、こんなに高いとは・・・。」
「ひえーー。」
と言っても後の祭り。彼に1/3を払ってもらい、店を後にした。

その後、彼にお茶の葉を買いに行くのを誘われたが、魚のショックもあり断わった。
彼が過ぎ去ると、2人で頭を抱えた。
「意外な支出だー!」
「あんなもの食べなければ良かったー!」
「あの彼、もしかしたら日本人を捕まえてレストランへ連れて行って、という詐欺氏だっていう可能性があるよね・・・。」
「・・・・。」
地球の歩き方の食事のページを見てみると、
(中国料理の生きた魚の料理はバカ高い時があるので注意!)
と書かれてある。良い魚だと値段も400元〜と結構かかるらしい。そう考えれば私たちの払った額も本当の値段なのかなー、と思えるけど・・・。食べた魚が本当に高級なのか分からないから何とも言えないが・・・。

でも、まあ、紳士で親切な中国人男性だったんだけど・・・。

●都会化の裏に貧しさを感じる町。(貴陽)

貴陽は貴州省(雲南省の東、四川省の東南)の省都であるから、かなりの都会だ。もともと貴州省は中国の中でも貧しい方らしいが、中心の貴陽は高層ビルもたくさん建っているし、車も多い。

ただ、最初の印象としては、(少し貧しいのかな?)と思わせる人々もいた。古い籠を背負って商売する人、ゴミを拾い集めている人。そういった人が他の地域に比べ、やや多く目につくのだ。

雲南省は少数民族が多いことで有名だが、ここの省も少数民族の占める割合が高い。ただ認知度が低いためか観光地化には至っておらず、外国人の姿を見ることも稀なようだ。
貴陽の街中では少数民族の姿を見かけることはほとんどないと聞いていたが、ごく稀にすれ違ったりもした。ベトナムのサパに住むモン族のような黒い色合いの衣装を着ている女性と、ゴミ拾いをしていた幾人かのおばあさんたちだ。ゴミ拾いのおばあさんは本当に少数民族なのか分からないが、帽子とエプロンが少数民族のものだ。彼女らはゴミ拾いをしているので、よく見ないと通り過ぎていってしまうほど地味だ。
基本的には少数民族は貧しいようだ。だが、観光地に住む少数民族はそれなりに豊か。そう思わせる一場面だった・・・。

貴陽には、大きい電気屋があり、デパートがあり、レストランがある。お金がかかっていそうな、大きくてきれいな公園がある。この街では何でも手に入って便利だ。
ただ貧しさの影響か?ロンリープラネットには治安が悪いので注意して!と書いてある。(生ぬるい地球の歩き方には記載はない。)昼に外出していると全く気になる点はないが、夜はそれなりに危険そうだ。

貴陽公安招待所に泊まって。

貴陽ではガイドブックに乗っていた宿に行ったところ、既にドミトリーはなくなてしまっていた。ありがたくも、その宿で比較的安い宿ということで「京都飯店」を紹介してくれた。

初めの宿まで歩いた距離と京都飯店までのトータルでは、バス停からは随分歩いたようだ。ようやく見つけて中に入ろうとする。

公安の制服を着た男性2人が近づいてきて、私たちに何ごとか言っている。
(むむぅ〜、嫌ぁ〜な雰囲気!)
でも、ここは中国語も分からないし、そんなそぶりで奥に突き進む。レセプションの女性はとても親切で世話好きな感じだ。誰も英語を話さないけれど、なんとなく筆談で話は進み、無事泊まれることに。宿代も2人で110元。なかなかきれいなので、少し高いかも知れないが満足なのだ。

(んっ?公安って書いてあるぞ。そういえば、制服を着た人がやたらと多い・・・。)
私たちは公安の人たちの中に紛れ込んでしまったようだった。なんだか公安って怖い印象がある。でもまぁ、そうであれば、泥棒は入ってこないだろうしナカナカよろしい。
しかも、なぜか朝食が付いていた。私たちが食べたのは麺だったが、お粥もあったようだ。しかも、その朝食の値段はお金を払って食べた場合にも0.5元だけらしい。社食のようなものか?特別に安いのだ。

外に出ると餃子屋さんが並んでいる。餃子や春巻きも安くておいしいし、麻婆豆腐、麺類など何でもおいしい。しかもビールまで飲んで2人で10元ちょいなのだから幸せだ〜。

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++日本語++

中国では日本語を話す人に時々出くわす。香港から入ってきた時なんか、3日間連続で会話をできる人と会ったくらいだ。
言葉は大学で習うようだ。大学に通う少ない中国人であるはずなのによく会うのが不思議だ。

ミャオ族にびっくりした。(貴陽)

生ぬるい地球の歩き方には載っていないが(笑)、貴陽には博物館がある。貴陽は(都会だからこそ何もない)ので、行きたいと思う場所があまりないが、せめてここは見ようと1人で向かった。

まずは、古代に発掘された石や刀、剣、壷などが展示されている。特に歴史深い場所ではないようで、見た目には平平凡凡だ。次には早速、少数民族の写真が始まった。
ここの見どころは少なく、少数民族の存在だけが珍しいのだろうか。それ以外にはアジア一の滝(黄果樹大瀑布)や鍾乳洞の写真などの展示、船や住居の模型の展示があるくらいだ。だから、私のように少数民族に興味がある人でなければ、あまりおもしろいものではないかもしれない。それでもロンリープラネットは「人があまり来ないが、リアルでおもしろい。」と勧めていた。

貴州省には、たくさんの種類の少数民族がいる。説明が中国語なのでよくは分からないが、水族、苗族(ミャオ)、トン族、イ族、モン族などなど。特に惹かれるのがミャオ族だ。地域によって衣装が全く変わるのだが、どの衣装も見事に派手派手!高さ50cmくらいありそうな金色の冠をかぶっていたり、赤を始めとする原色の衣装を着ていたり。(おお★凄い!)と思ったものは全部ミャオ族!とうあんばいだ。

●地図なしの冒険。(貴陽-鎮寧)

そのまま雲南省に向かう予定だったが、
「何かもっとこう、素朴な田舎に行きたいなぁ。」
と私が言ったのが始まりだった。雲南省はここに比べると観光地化されているし、旅人の行く場所はだいたい決まっている。せめてこの省で、冒険してみようということになった。
鎮寧は「地球の歩き方」にも「ロンリープラネット」にも記載がない。地図に「鎮寧ブイ族ミャオ族自治県」と書いてあるだけだ。たまには地図なしの旅もいいだろう。

中国は、外国人が入るのを規制しているエリアがある。しかし、私たちはどこのエリアが規制されているのかが知らないのだ(どこが開放都市を知らない)、。それでも、ま、バスに乗る時に止められなければ大丈夫だろうと、軽い気持ちでいた。

貴陽のバスターミナルからは、鎮寧行きのバスはない。とにかくは途中にある安順という町までバスチケットを買う。安順まではバスが頻繁に出ているので、チケットも出発前に買えば良い。
バスは久しぶりにエアコンなしだ。貴陽は標高が高く、とても涼しいので問題ないけれど。

安順から鎮寧へのバスはすぐに見つかった。この便も頻繁に出ているらしく、チケットを買うとトイレに行く暇もなく出発した。

「あれ?有名な黄果樹大瀑布の滝って鎮寧にあるんだね。」
私は地図を見ながら言った。
鎮寧行きのバスは外人でも問題なく乗ることができたが、納得できる話だ。鎮寧の町に泊まる人はあまりいないだろうけれど、滝に行く人が通り過ぎるのは多いはずだ。(地図のない場所へ行くぞ!)とハラハラドキドキだったのが、期待が外れたので少しガッカリ。

軽い傾斜道を走り、1時間もしないで鎮寧に着いた。鎮寧は思った以上に都会だー。

●少数民族が住む町。(鎮寧)

ふーむ。中国はどこに行っても都会だなぁ。
人口が多いせいか、山や田んぼ以外の場所には町が作られていて、それなりにどこも人口密度が高い。今まで訪れた町も一定以上に発展した町だった。もっと西か北へ行かないと本当の田舎は少ないんだろうか。

それにしても言葉が通じない。もともと英語の通じない中国だが、鎮寧へ来てさらにそうなった。鎮寧には外国人が来ること自体が珍しいようだ。

地図のない場所を歩くのは久しぶり。と言っても、ここはメイン通りが1本あるだけなので簡単明瞭だ。メイン通り沿いには小さい飲茶屋さん、レストラン、雑貨屋などが並んでいる。ビルや高級ホテルも建っているし、一見発展した町のようだが、メイン通りを外せば素朴な風景が見られる。私たちは途中で道を折れ、わざと細い道に入っていった。

中国の建物は石造りが多い。しかも、古い造りで風情があって絵になる。老人が入口で日向ぼっこをしていたり、ネコが店番をしていたり、とそこの空間だけ時間がのんびりと過ぎて行く。

街の中央の交差点付近にたくさんの人が集まっている。(なんだろ?お祭りごと?)と思ったが、共産党の集まりのようであった。中国は暴動が多いし、あまり近づくのはやめようと早々と退散した。

少数民族は、わずかながら貴陽より多いようだ。博物館で知った青い衣装を着た「水族」らしき人がたまに歩いている。だが、見かける少数民族は皆おばあさんばかり。最近の若い少数民族は、民族衣装から洋服に切り替えてしまっているのだろうか?民族衣装は観光地ならともかく、普通の町では意味を持たないのか?確かに民族衣装は実用的ではなさそうだけど、それが廃れていくのも寂しいものだ。

臭い!扉を開けて!(鎮寧)

(う〜っ、ダメだ。扉を開けるしかない!!)
夜なのをいいことに、トイレの扉を気持ちよく開け放った!
すがすがしい(?)外気が入り込んでくる。私の曲がってしまいそうだった鼻も、なんとか耐えられるレベルの空気にホッとする。

ここ鎮寧で宿泊したホテルは、2人で30元(個室)と安い。しかも、TVは付いているしベッドもそれなりに清潔だし、部屋には満足なのだ。しかし、、、共有トイレの悪臭には耐えられない。普通の悪臭ではないの。もう、貯めに貯めて、アンモニアや便などの悪臭をまとめて濃厚にした感じ。
ボットンなので、"モノ"も見えている。万が一間違ってそこに落ちたらどうなるかと思うと、それだけで恐ろしい。馬小屋だか、牛小屋だか、汚いままになっているような家畜を飼っている場所の臭いよりもひどい。今回の旅で臭さが凄かったといったら、マレーシアのボルネオ島にあるニア洞窟だった。長年に渡るツバメや蝙蝠などの糞の堆積物や、カビ臭さは独特の刺激臭で最悪だった。しかし、アレさえもかわいく感じる。だって、あそこには"居られた"んだもの。

その辺の公衆便所にも、中国ではとてぇ〜も臭いのがある。流してないのだって、ごく普通の日常だ。しかし、それよりも数倍も凄いのだから!!!
かつて、これくらいにインパクトがあったのは、やはり中国で上海発の電車に3日ほど乗り込んでいたとき以来だ。あの時は、臭いも凄かったが"モノ"が便器を溢れ出し、足の踏み場が無かった。う〜ん、やはり中国恐るべしだ。

臭いは分かっていたのだが、我慢できずに共有トイレに突入した。
扉を閉めて、力を入れる。しかし、あまりに臭いのが気になるので、鼻をティッシュなどで押さえてしまう。ともかく、臭いのを我慢しようとするアレコレが、何と言うか集中を切らせてしまうのだ。
頑張ったが・・・
(このままの状態ではどうにもならない。そういえば、マユも扉を開けたまま・・・と言っていたような。)
どうしようか少し悩んだが、それは一瞬だった!!
(それしかない!!)
中国のトイレには扉がないものが普通にあるが、こういった臭さも背景にあるのだろうか。日本もボットン便所主流時代は臭いを消すために、扉とは言わずとも外気を取り入れる工夫なりしていたのだろうか。それとも、そこまで臭くなる前に何らかの対策をうったのか・・・。いや、慣れてしまって気にならなくなっていたのか??

もう、何でも良いが、"あのトイレ"で気にならないで用を足せるような強靭な精神力が欲しい。
逃げ帰ってきた私だったが、再度の勝負を今から挑みに行く。これで敗北したら、ここは我慢して、明日にでも高級ホテルに潜入したい。

いざ!!

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++トイレ談
(By mayu)++

噂に聞いていた中国トイレは「仕切りなしトイレ」であったが、実際のほとんどは低いながらも仕切りがちゃんとある。どちらかと言うと、「便器仕切りなしトイレ」で便器だけ繋がっているスタイルは多く見られる。また、座るスタイルは和式の場合、日本と逆で、「お尻を奥に頭を前に出す」体勢で用をたしているようだ。

アジア最大の滝の駐車場まで来てみた。(鎮寧)

「帰ろう。」
「そうだね・・・。」
かなり情けないが、意見はすぐに一致した。
せっかく訪れたのに、いたのは正味20分ほどだろうか。しかも滝も見ていない。そもそもそんなに興味もないのに、やる気を出してバスに乗ってきたのが間違いだったのかな。でも、諦めて見ないで帰るのには私たちなりに、やむを得ない理由があったのだ。

アジア一大きいという滝"黄果樹大瀑布"は、鎮寧からバスで1時間弱で行ける。せっかく鎮寧まで来たので行ってみることにした。バスは安順から来たバスが着いたターミナルでなく、少し離れたターミナルから出発した。

バスには「黄果樹大瀑布行き」という表示はない。さらに先の町に行くバスに乗り、途中の「黄果樹大瀑布」で下車するのだ。
安順から行くのがメジャーらしいが、ここから行く人はごく稀なんだろう。乗客も滝に行こうという人はいなそうだ。きれいな自然を見ながらあっという間に滝に着いた。

バスから降りた一角だけ妙に観光地化されており、とても華やかだ。張り切ってチケット購入売り場へ行くと、
「入場料1人90元。」
ええ??びっくり。地球の歩き方には50元と書かれているのに、凄い値上がりだ。2人分払ったら約2700円である。中国は本当になめてる。
「なんか向こうに世界遺産って書いてあるよ。」
「世界遺産になったから高くなったのかな?」
「きっとそうだよ。」
「・・・マユだけ行ってきなよ。」
と、いつものようにタカが言う。私はま、それでも良いかなっとも思った。私が行くにしろ、タカが行くにしろ2人行く必要はないと思ったのだ。

「とにかく、様子を見ようよ。」
と私は提案し、お土産屋が並ぶ方へ行ってみることにした。もしかしたら遠くから滝が見られるかもしれないと思ったのだ。一番先まで行くと、そこは滝の出口のようだった。何気なくゆっくりと入ってみた。出口が開いているなんて!が、近くにいたスタッフに止められてしまった。言葉も分からないし、知らんぷりしようと思ったが、ここは中国。捕まったら大変そうなので素直に退散退散・・・。

途中「民族のお祭り」みたいなタイトルのポスターが貼ってあった。貴陽の博物館にも年に一度、少数民族のお祭りがあることが書いてあったが、ちょうど今それが開催されているようだ。私は滝よりこっちの方に興味あったが、もう夕方前だったので素早く諦めた。
お祭りは1ヶ月くらいにわたり催されていて、日付ごとに場所が変わる。黄果樹大瀑布でもあるらしいが、私たちが訪れた日は他の場所であった。

滝に行くのは良いけれど、よく考えてみると見に行っている間、当然タカは私を待っているわけだ。多分ビールでも飲んでいるのだろうから、あせる必要はない。そう分かっていても気持ちは落ち着かない。それに、これから先、イグアスの滝、ナイアガラの滝、ビクトリアの滝と世界3大瀑布に行く予定もある。

どなたか、私たちにやる気と根性を!(笑)

●タバコと臭い足。(鎮寧-安順-昆明)

鎮寧から安順に戻り、昆明行きのバスに乗った。

田舎から出るバスは、いつも乗っている豪華バスに比べるとどうしても見劣りする。昆明行きのバスは1日1便しか出ていないので、バスのランクを選ぶこともできない。
今回のバスは古ぅ〜いエアコンなしの寝台バスであった。古いけれど良い点もある。豪華バスは多くの人が寝られるので狭いが、このバスにはかなり余裕がある。ベッドも腕1つ分広いし、通路の余裕もあるようだ。

出発したかと思うと、すぐの所でバスは停車した。何かな?と思いきや、天井上への荷物乗せだった。豪華バスは「人のみの運搬」なのに対し、このバスは「人と荷物の運搬」である。東南アジアでも、バスの天井部分に荷物をたくさん乗せ、ロープで繋ぐバスの姿はよく見ていたが、久しぶりのこの光景。
途中でたくさん人を乗せようとする添乗員。本当にこのバスは「中国本来のバスの姿」のようであった。

「これって本当に夜に着くのかな?」
昆明行きは12時間程度で着くはずである。
「豪華はともかく、このバスは着かなそうだね〜。深夜到着とかやめて欲しいよね・・・。」
昼便のバスなのに、厚い布団の用意がされているところが怪しい。夜は冷えこむのでこれくらいの布団は必要そうだ。
「ああ、朝だ朝だ!かなりの長距離移動だね。気合入れないと〜ぉ。」

タバコの煙がキツい!これこそ噂に聞いていた中国の移動だ。男性の喫煙率がもの凄く高く、四方八方からタバコの煙が上がっている。遠慮という文字も見当たらない。

さらにキツい人が!
それはごく普通に見えた中国人の足の匂いであった!途中乗り込んで来たその男性は、タカの上段のベッドを陣地取った。

そして、履いていたスニーカーを脱いだ瞬間に「むわ〜〜〜っ」と超最大強烈な異臭が!車内が一瞬凍りついた雰囲気になり、その瞬間、添乗員の女性も叫んだ!それまで何も仕事をしていないように見えた女性が輝いて見えた。
「臭い!お前の足臭いよ!お願いだから靴は脱がないでよ。前の席に座っててよ。」
というような感じのことを、まるで遠慮なしに大声で叫んだのだ。

同感、同感!
君は前に座るか、途中で降りてくれ!

男性はしばらく椅子に座っていたが、もちろん彼もお金を出している客の1人なのでベッドに戻ってきた。おもしろいことに、足をビニール袋で包んでいる。それでも、再び「むわ〜〜〜っ」。しかも、斜め下に寝る私に、窓からの風がその強烈な臭いを運んでくる。正直、こんなに臭い足は生まれて初めてだ!やめてぇ〜〜・・・!!

何かと問題のあるバスだが、景色だけは素晴らしい。山脈をいくつも横断するように走り、ライステラスや山々の絶景がとてもきれいだ。凄い崖の上をガードレールなしで走るのは恐ろしいが、上部から見る景色は本当に美しい!ぽつんぽつんとある小さな村や集落も風情があってよろしい。

どうやら、この区間は高速道路が建設中で「2005年中に8割を終わらせましょう!」というスローガンが立っているようだ。大陸の海側は高速道路がほど良く網羅されているが、内陸に入れば入るほど遅れているようだ。これから"益々発展"の中国だ。

朝5時過ぎに昆明に到着。親切にもそれから2時間ほど寝させてくれたので、ありがたい。
昆明は省都だけに大都会だ。駅も真新しく、斬新なデザインだったのでびっくりしてしまった。

●非常識な列車。(昆明-大理)

大理までは、バスより電車(硬座)の方が安い。約5時間半の道のりなので、電車で行くことにした。
チケットは簡単に取れた。当日でも硬座の席は簡単に取れるようだ。

・・・お腹の調子がぁーーー。
最近よく食べる油っぽい中国料理のせいか、昨日食べたご飯のせいか、お腹に強烈な波が押し寄せる。
ううう、中国でもやられてしまった!トイレに駆け込む私なのであった・・・。

席は2人バラバラであった。通路を挟んでお互い反対側に座った。昆明からは満員でキツキツ状態だ。
ここでもタバコがキツい!目の前に座るおじさんが引っ切り無しにタバコを吸うのだ。風下にいる私に煙がたくさんかかるし、灰まで飛んでくる始末。タバコをやめて1年が経とうとしている今、タバコの煙が本当に人の迷惑になることを改めて認識した。私の着ていたジャンバーはタバコ臭くなってしまったほどなのだ。
また、おじさんのすごい食欲ったら・・・。乗車後すぐに歯磨きをしてきたと思ったら、すぐに飲食が始まった。果物や菓子を散々に食べて床に捨てたり、窓から放り出す。果物の皮や種で、床の色が見えなくなってしまったぐらいだ。

昨日から本当の中国の姿を見せられているなぁ・・・。
中国人は、世界一般にあるような公衆道徳という概念を持たない人種のようである・・・。

景色は昨日ほどではないけれど、素晴らしかった。山や田畑の風景が広がる。あと、もっと印象的だったのが村や集落だ。石や煉瓦、もしくは赤茶の土泥で組み立てられた雰囲気のある家が建ち並ぶ。また、麗江にあるようなモノクロの古い家々も見える。一歩踏み出したら、タイプスリップしたかのような錯覚な陥りそうな雰囲気だ。ぜひ紛れこんでみたいが、現実的に出来ないところがもどかしい・・・。

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++トイレ休憩++

中国の長距離バスのご飯休憩はごく少ない。12時間以上などの長い距離にはあるが、例えば夜7時発の朝着の便にはない。
だが、トイレ休憩は頻繁にあり、困ることがあまりない。(休憩に寄るトイレは汚いことが多いが・・・)
またバスにトイレが付いていることもあるが、臭い防止のためか鍵がかかって入れないことが多い。

また道に迷い・・・三塔に潜入!?(大理)

大理古城の近くに崇聖寺三塔がある。それは、16層の各層に仏像がはめ込まれている塔を主塔とする三塔を要する寺だ。

「こっちに行けば着くんじゃないかな?」
「そうかなぁ〜。」
「大丈夫だよ。行ってみよう!」
気軽な気持ちで三塔へ向かう道を決めた。

私たちは地図も見ず、勘にしたがって(いい加減に?)突き進むことが多い。そうしているうちに、自分たちの正確な場所がどこだか分からなくなる。そうなっても往生際悪い私たちは、引き返すことなく突き進む。

「戻ろうか?」
と、マユが言うこともあるけれど、諦めの悪い私は
「もうちょっとだけ行ってみよう!」
と言ってしまうのだ。

今回もそれが原因で訳の分からない場所を歩く羽目になってしまった。
三塔が既に右に見えている。それでも、小さいが深い川があり右に向かうことはできない。
少し先に進めば、右に曲がれるだろうと思いつつどんどん突き進む。しかし、三塔はいつの間にか右後方に見える位置まで来てしまっている。いつまでいっても右に曲がれないのだ!
「う〜ん、何とか川を渡ろう!あそこで渡れるよ。」
深い堀のような窪みの中に流れている小川だったが、そこだけは何とか降りて渡れるようだった。
足元に気をつけながら渡る。そうすると石の採掘場のようだった。三塔は遠くに見えているので、何とかそちらの方向に向かいたい。

人民(最近ちょっとだけ癖)が大理石を採掘しているような現場を通り過ぎる。彼らは不審そうな目で私たちを見たりする。
(こんな工事現場に入ってきたら変だよなぁ〜)
目立たないように通り過ぎる。そんな試行錯誤をして進むうちに、三塔の西側になにやら大々的なお寺のようなものが気になりだした。
実はそれは崇聖寺三塔なのだが、余りに大きい敷地で目指す三塔とは随分離れて見える。そんなわけで私たちは、見えている大きな建物群を三塔とは別のお寺だと思い込んだ。

「あっちも気になるね。」
「せっかく来たんだから行ってみようか。」
「そうだね!」
荒れ道を突き進むと、塀が見えてきた。
大きな丘があるので、どんな建物かを良く見てみるために登る。

「あの建物も三塔のお寺だよ。つながってる!」
「ホントだ!」
「しかもあそこ壁がないよ!」
「入れるね・・・」
崇聖寺三塔の入場料は高いので、ここを入っていけば入場料分が得した気分になる。しかし、どうも丘の上から覗いているとあちこち工事中のようで、観光客の姿が見えない。丘の上から全景を入れた写真も撮れたので、お寺の中に侵入するのはやめておいた。

●観光客で溢れる街。(大理)

大理市はペー族自治州の州都である。
大理を訪れる旅行者の多くは、大理古城内に宿泊する。

日本語で大理古城と聞くと、古いお城の中のようだが、実際には旧市街といった意味だ。標高が1976mもあり、南から来た旅行者にはとても涼しい。雨などが降った日にはとても寒くなり、風邪を引いてしまう者も多い。私も風邪気味だった体調をさらに悪化させてしまった。

大理の町は趣があって、歩いていてもとても楽しいけれど「いかにも観光地」という感が強い。お土産物屋さんはやたらと多いし、観光客相手の商売をしている人ばかりのようだ。
建物も確かに雰囲気があるのだけれど、新しい建物が多いようでどうしても作り物を"見せられている"感じがしてしまうのだ。

そんなわけで、大理古城よりも崇聖寺三塔に行く途中に迷い込んだ普通の通りなどの方が私の印象には良く残っている。水路が張り巡らされていて、細い路地がクネクネと続く。土壁や石でできた壁も、古びた感じがあってとても良い。・・・道端で売っていた茄子と大根を買って帰り、部屋で煮込んで食べた。


●雨に降られ、パソコン三昧。(大理)

大理は寒い(かなり個人的な印象!?)。

さらに毎日のように雨が降り続いているので、部屋にいるしかなくなってしまう。そんな中で、個室に泊まっていたのは運が良かった。初日だけ個室で、2日目以降は個室に引っ越そうとも思っていたのだが、雨が続くので引っ越すこともなかった。

宿ではインターネットが自由に使える。インターネットが自由に使えるというのはとてもありがたい。しかし、そんなに甘くはなかった。
夜になると1番快適なパソコンで、従業員たちがディスコ・ミュージックを掛け始めるのだ。しかも凄いボリュームで。なぜだか分からないけれど(多分、古いパソコンなので)、そのパソコン以外でインターネットをするととても遅い。お客用のパソコンを従業員が1番使っているというのは凄い。
さすがに(中国)人民だ!!
若い従業員ばかりで、そういうことは全く考えていないのだろう。ちなみに、洗濯をする場所はシャワールームにあるだけなのだが、そこも夕方でシャワーを浴びるような時間になると従業員たちが占領してしまう。
さすがに人民だ!!

ともかくも、この宿に宿泊しているうちに、ホームページを更新しようと2人で頑張った。そして、何とか更新はしたのだが、回線が遅いためか ftp が頻繁に切断された。ftp 切断はこの宿だけの問題であってくれれば良いけれど・・・。

●趣がある街。(喜州)

大理からミニバスで19kmほど北に行くと喜州の街がある。湖の近くにあり、大理と同様にペー族の村のようだ。

「地球の歩き方」や「Lonely Planet」にも載っているので、かなり有名なところだ。その喜州には、古い町並みがそのまま残っているらしい。マユが興味を持ったので私たちも行って見ることにした。

バスを降りて喜州の村に向かっていく。
趣がある町並みではあるけれど、そんなに古い建物は見当たらない。またしても当てずっぽうでズンズン突き進む。
道が誤っていたことが分かり、戻ったりもしつつようやく目的地に着いた。

喜州の村は本当に昔の村のような雰囲気があった。
旅行者も来ているようだけれど、わざわざ"作った"という感じが余りしない。古い町並みがそのまま残っているようで、老人や子供たちも座り込んでいたりとイイ。

ただ、お店はいろいろあるようだけれど。でも、想像力をかきたてるものはある。過去に思いを馳せることができる。

私の場合、美しい自然を見た場合などは単純に感動できる。何も考える必要もないのだ。ただし遺跡なども含めた"人工物"の場合には違う。あれこれとそれにまつわる事項や、当時のことなどを想像したり、歴史の重みを実感したりして初めて感動できる。ここは、そういう点で大理古城よりも良かった。

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++大理の日本人++

大理には長居している日本人が多い。
比較的安くご飯もおいしい場所ということで(伝統的に)のんびり滞在しているのだろうが、多くの場合目的は大麻などのようだ。中国も時代が変わっており、そんなことを続けなくてもと思ってしまう。

●日本食レストラン"菊屋"。(大理)

大理には日本食をメニューに入れているレストランがたくさんある。
その1つの"菊屋"というレストランに行ってみた。日本の本などがたくさんあって、暇つぶしや情報収集にもとても良さそうに見えたのだ。

私は、日本食があるところではいつもするように、迷わずにカツカレーを頼む。カレーがあると、どうしても他の料理に浮気することはできないのだ。しかし、日本以外で食べるカレーには当たり外れがある。私が愛してやまないのは、あくまでも"日本のカレー"だけだ。ただし、日本以外では日本のカレーを頼んでも海外で言うところの"カレー"が出てきてしまうことが多々ある。
ここでも失敗であった。揚げたてのチキンカツはおいしかったが、カレーのルーがダメ。普通に中華料理を頼むのだったと後悔。よくあるのだが、どうしてもこの失敗を繰り返してしまう。

カレーはともかく、ここの日本の本は充実している。
漫画も含めて、随分と揃っているので毎日通っても時間を潰せそうだ。他にDVDやインターネットなどもあり、無料で見れるようでナカナカ良い。私たちは本以外は利用しなかったけれど。

●タバコ臭い移動。(大理-麗江)

本当にタバコ臭い。
中国人は、公共道徳欠如というか、自分勝手というか全く理解に苦しむ。

タバコだけでなく、電車内なども含めた"どこでも"のゴミ捨てもそうだし、つば&痰吐き、大声の会話・・・まったく迷惑この上ない。
中国は町は大きく発展しているけれど、人間性というか回りに対する心遣いといったものは以前と同じで前進していないようだ。他の国でも多かれ少なかれ、そういった点が気になることはあるけれど、他の国と比べても中国は圧倒的にひど過ぎる。

ご飯はおいしいし、移動もラクになったし、ホテルも割りといいのだけれど、私にとっては"この点"が改善されないと中国の印象が本当に良くなることはない。

大理から麗江に向かうバスもひどかった。車内は禁煙と書かれているのに、中国人男性のほとんどが順番にタバコを吸う。常に車内に煙が充満しているのだ。余りに臭いので窓を開けたりしているのだが、吹き込んでくる風は寒い。全く嫌になった。
バスを降りて部屋で落ち着くと、自分たちの服や荷物がとてぇ〜もタバコ臭くなっていることに気づく。これも迷惑この上ない話なのだ。

こんなことを書いているけれど、タバコに関しては吸っていた頃の私にも多々の反省点がある。禁煙の場所で吸うなどということはなかったけれど、完全に分煙となっている場所や屋外以外では吸わないようにすべきだった。他にも思うことはあるけれど、万が一、再度タバコを吸うことになった場合には、もっと"考えて"みたい。

ところで、中国に入ってからたくさんの事故を目撃している。移動時間が多いからかもしれないが、中国で交通事故が多いのは間違いないだろう。でも、この移動では交通事故ではなく、火事を見ることになった。大理から北に向かい喜州を越えた辺りで、凄い煙が出ていたのだ。数十mにも渡るような大きな家屋の棟が燃えており、人が右往左往走り回っていた。全焼状態で消化も間に合わない(随分たってから警察や消防車とすれ違った)だろうが、死傷者が少ないことを祈るばかりだ。
火事に気づいていないだけのか、数百m離れただけの場所でお祭りを普通に継続していたのには驚いた。気づいていたらあんなに楽しげにしていないよなぁ・・・。

●さらに観光客で溢れる街。(麗江)

麗江はテーマパークのようだ。

大理も作られた観光地のような感じがしたが、さらに凄い。世界遺産に登録されたこともあって、中国人観光客で埋め尽くされている。さらに今でも古い町並みを模したような建物が周囲に広がり続けている。新築のそれらの建物が、山のように建築中なのだ。しかも、完成している多くの建物も"出租(貸します)"と張り紙がしてある。

(どうなってるのかなぁ〜)
といった感じだ。町並みが印象的なのは確かで、日本で言うところの京都などを思い出させられる。京都などを訪れる外国人も、私のように感じたりもするのだろうか。

夜になるとライトアップが凄い。町中がボォーと薄明かりに照らされるのだ。ここまでしなくても、と思ってしまうが、それは私のワガママだろう。

麗江の街の独特の雰囲気に浸るなら、人の少ない午前中が良いようだ。マユは早起きして写真を撮りに出かけていた。昼以降は、ディズニーランドを歩くような混雑ぶりになるので、それが正解なのだろう。

●また潜入してしまった。玉泉公園。(麗江)

ガイドブックによると20元とあった入場料が、60元になっている!!
私も驚いたが、隣にいる白人旅行者も驚いている。お互いに顔を見合わせて、"帰ろうか!"という仕草だ。

貴州の黄果樹大瀑布も、50元が90元に値上がりしていたが、とにかく中国の観光に関わる入場料の高さは凄い。あざといといってもいい。他の物価と比較できないような、何でもかんでも入場料を高く取るという点では中国はNo1ではないだろうか。

トンパ文字や文化に関わる展示があるというので、私としては珍しくとても楽しみに訪れたのだ。そして、諦めきれずに入場料に関する記載を見ていると、何やら"学生は30元"というような中国語の記載がある。なぜだか、英語ではないのだけれど・・・。ともかく、国際学生証を提示してみるとそれが有効とのこと。マユは学生証を持っていないので入場を諦め、私だけが入場していろいろと写真に納めてくることにした。

玉泉公園の名の由来は、美しい透明な水を湛えた湖にある。しかし、部分的にはとても澄んでいて綺麗なのだけれど、きたないゴミや藻などがたくさん浮いていて、掃除する人たちがたくさんいのには少し驚いた。
でも、まぁ麗江の人口も増え、訪れる人も増えているのでそれは当然だろう。水が湧き出る場所では、湖底がくっきりと見える。そして湧き水をポリタンクに入れる人たちが群れている。湖の回りにある歴史ある建物も独特の派手さがあって興味深い。

さて、興味があったトンパ関連だが、閉園時間の19時にはまだ程遠い17時半にも関わらず、少し見ただけで締め出されてしまった。どうも片付けの準備のためらしい。トンパ関連が見たくて入ったのに、全くこれでは意味がない。しかし、なんとかその埋め合わせの情報を見つけた。入口からさらに北に500mほど道を進むと、簡単に公園に入れてしまうのだ。入口に番近い出入りが出来る場所だけに見張りがいるけれども、それよりも北の出入口は誰もいないのだ。地元の人たちも普通に出入りしているし、お金を払わずに入っている人がたくさんいるのは一目瞭然だ。

というわけで、翌日にトンパ文字などを見に、再び玉泉公園を訪れたのだった。

●なんだかかわいいトンパ文字。(麗江)

友人がこんなことを言っていたのを思い出した。
「トンパ文字かわいい!」
その時は私もかわいいと思ったし、面白いとも思ったのだが、それきり忘れてしまっていた。そして、麗江に来て、初めてトンパ文字が中国の少数民族の文字であったことを知ったのだ。おそらく、トンパ文字を気に入っていた友人はそういうことも知っていたのだろうなぁ〜。

人が手をつないでいる絵は、愛を表す。
そして、並んだ人たちの口の辺りからヒョロヒョロ〜と線が延びているのは恋歌。
そんな感じの"落書き"のような、"そのもの"の絵がトンパ文字だ。山は、山の絵そのままだし、象形文字はかくありきと、とても面白い。マユが、トンパ文字の経典からの名句抜粋本を買ってきたので、2人で頭をつき合わせて解読しようとした。その本には、英語訳や日本語訳も付いているのだけれど、自分たちで1つ1つその訳文を確認していく作業だ。結構、翻訳がいい加減で誤っているところも見つかるのだけれど、肝心な部分はとても難しい。

いくつかの絵は簡単に理解できるのだけれど、難しい文章に使われているような絵はサッパリなのだ。諦めの良い私は、サッサとマユに任せてしまう・・・。
素朴なトンパ文字はとてもかわいいのだけれど、それだけでなく、マユが買ってきたのがトンパ経典からの名句抜粋本だったので、ナシ族の"考え方"が少しだけ覗けたようで、とても楽しめた。

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++死人?++

麗江のバス停でバス待ちをしている時に死人を見た。待合室の椅子数個を使って横たわる男性の姿があった。彼はぴくりとも動かず、顔が隠れるように身体全体に布団がかけられている。付き添う女性と女の子は涙を浮かべている。事情はよく分からないが、たぶん何かの事故により亡くなったのだろう。数分目を離した隙に、遺体はどこかに運ばれていった。何だったのだろう・・・?

●さらにタバコ臭い移動。(麗江-昆明)

「足臭いよ。これだから中国人は嫌なんだよ。」
「どうしたの?」
「臭い足を2階のベッドから私の前にぶら下げているんだよ〜(悲)。」
寝台バスは2階建てベッドのようになっている。そして、2階の人が足をぶら下げるとちょうど、顔くらいの高さに足の裏がきてしまうのだ。

「ああぁ〜、もう臭い臭い!!」
そんなことをずっと言っていたマユに衝撃が走った!!隣にいた中国人女性がマユに話しかけたのだ。
「スミマセン。マドヲシメテモラエマセンカ?」
その話しかけてきた中国人女性は、マユの2階にいる中国人の友人でもあるようだ。そして、日本語を理解していたのだ!!私はマユの前方で寝ていたので確認はできなかったが、マユはかなり気まずい表情をしていただろう。

(もうぅ〜)
運転手たちが3人でタバコを吸っている。
もちろん車内には煙が充満する。バスの出発からずっとそれが続く。マユが「窓を閉めて。」と言われたのも、そのタバコが臭いので寒いながらも仕方なく窓を開けていたのだ。
タバコだけならまだしも、彼らは乗客が寝入った夜の夜中に仲間内で喧嘩を始めた。うるさくて皆が起き出す。恥ずかしくないのだろうか?
まったく、さすが人民である。

●昆明徘徊。バスは便利だ。

大理の前に昆明を訪れた際には、たったの数時間だけで素通りしてしまった。今回も昆明に泊まったりはせずに、バスか電車で成都に直行しようと考えていた。

しかし!成都行きの電車は夜出発便以外は満席であった。
もちろん硬座は空いていたのだけれど、移動時間も長いこともあり硬臥以外はほとんど考慮対象外だった。
まぁ、そんなこともあるだろうと、予定通りにバス停に向かう。電車に席がなければ、寝台バスで向かえばいいだけのことなのだ。

しかし!私たちの想定は甘かった。昆明発の成都行バスなどは無かったのだ!!
あきらめて宿探しをする。私は風邪気味だったので、雨の中にマユが探しに行ってくれた。申し訳ないけれど、とてもありがたい。

宿も決まり街を歩く。やはり大都会であり、特に面白見もない。せっかく来たのだからと繁華街を歩き、ご飯を食べ、普通の街だなぁ〜という印象と共に宿に帰る。
ただし、バスはとても便利で乗りやすかった。中国の多くの町で、バスはとても乗りやすい。バス停の看板に、バスの停留所一覧が付いていることが多いのだ。それを見れば、日本人なら(漢字なので)すぐに利用できる。値段も手ごろなので、街中を出かけるにはとても便利だ
。そして、昆明にはこの街だけ(?)の特徴がある。バス専用路線が、通りの真ん中に往路復路とも作られているのだ。バス専用路線は通りの真ん中にあるので、当然のようにバス停も道路の真ん中にある。なんだか不思議なアイデアだが、分かりやすいのでなかなかGOODだ。

垢抜けない街とHな路地裏。(成都)

成都は辛い料理で有名な、四川料理の本場である四川省の省都だ。大きい街と聞いていたので、どんなもんか?と期待していたが、割と静かな街で垢抜けた雰囲気がない。泊まったホテルが繁華街から離れているという理由もあるだろうけれど、やっぱりそれでも都市独特の華やかで賑やかな雰囲気が感じられない。

周りは中層ビルが建ち並ぶが、それよりもっとおもしろいのが付近の路地裏だ。
昼間からおばちゃんやおじちゃんたちが、店先でマージャンや将棋をしている。その場所は食堂でもあるようだが、常にそういった人々で満席に近い状態である。ぱっと見た目は"近づきにく〜い"雰囲気だけれど、結構それはそれでほのぼのとした雰囲気が漂っている。

また、夜になるとその通りの数軒では、エロビデオ上映会(ミニシアター?)が開かれる。黒いカーテンで店内が隠されているので「何だろう〜??」と下から覗き見したら、Hなお姉さんが寝転ぶテレビ画面を男性たちが釘付けになって見ているのであった。ちなみにそこも満席である。こんな路地、日本にはあるはずないよなぁ・・・。

●居心地の良い宿。(成都)

タイのサムイ島にある日本食レストラン「大和」のオーナーKさんに「Sim's Cozy Guest House」を紹介してもらった。まだ出来たばかりらしい。日本人の奥さんと、シンガポール人の旦那さんが経営するゲストハウスだ。

門をくぐると、そこはいきなり欧米人好みの庭が広がっている。ガーデン内にレストランがあり、緑に囲まれた池を横にしながら優雅にのんびりと食事を楽しめる。また、隣にはお酒専用BARまである。ここでは強引な中国語を聞くこともなく、アットホームでのどかな雰囲気に包まれている。

ドミトリーの部屋を案内してもらうと、そこは"日本人だらけ"だった。私たちは一番安い大部屋を選んだのだが、その部屋のベッドの大半を占領しているのが日本人であった。門をくぐった時は白人世界のように感じられたが、どうやら単に庭好きの白人が外に多くいただけであった。

日本人ばかりというのも、時には安心感があり良いものだ。情報を得るにも、何てことない話をするのも楽しい。
中国の祭日(連休)となる国慶節が近づいていて、それが終わるまでここ成都で過ごそうとする人、この先どうやって移動するか悩みつつ長居している人など様々で常にベッドはフルだった。そして、特に成都という場所柄もあり、チベットに行く人やチベットから来た人が多いようだった。

オーナー夫妻は、以前はバックパッカーだったらしい。だからだろうか、痒いところに手が届いている。例えば、
・各ベッドにはランプが付いている。
・清潔で広いトイレとシャワーが宿の2箇所にある。
・洗濯場が充実している。更に屋上には風通しの良い干し場がある。(しかも屋上には音楽が流れている!!)
・卓球、ダーツ、テーブルゲームが置かれている。
・ビデオシアターの部屋がある。
・日本食、洋食、中国料理を食べれるレストランがある。
・情報ノートあり。
・オーナーのマキさんが親切に日本語でアドバイスをしてくれる。
ここは値段・サービスと共に素晴らしいもので、多くの旅人に愛されているようだ。成都の街が嫌いだとしても、ここにいるだけで"ひとつの旅の思い出の場所"になりそうだ。

※区画整理の関係で、閉鎖や移転の可能性もあるらしい。

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++四川料理++

四川料理と聞くと、四川省の料理と思ってしまう。

しかし実際には、四川省も含めた西南地方の料理をさす。そんなわけで、雲南省で食べるごはんも辛い!!
辛いのが好きな人には、話の種に"火鍋"がオススメ。とにかく凄い。

●だらだらパンダに黄色い声。(成都)

四川といえば、パンダだ。成都には西南地方最大の動物園があり、パンダや四川省などに生息する珍獣を見ることができる。成都には興味の持てる観光地はなかったが、この動物園だけが入場料金(12元)と共に納得・期待できる場所だった。

象・猿・馬・ラクダ・羊など日本の動物園と比べると、「なぁーんだ。これぐらい見たことある」という声を連発しそうだが、意外と珍しくおもしろい動物がいる。一番そう思えたのが鳥類。大きな禿鷲も迫力あったし、中国だけにしかいないらしいカラフルな鳥は殿様ヅラしているし、なかなかおもしろい。

お待ちかね、パンダさんは・・・、っと。寝ているではないですか。パンダは夜型だっけか?と思いつつ写真をパチリ。が、お尻を向けて深い眠りに入っているパンダは「着ぐるみを着たおっさん」にしか見えない。さすがメインのパンダだけあって、広い敷地内で思いっきり広々と遊べるスペースにいる。10匹以上いるはずのパンダは3匹しかおらず、檻内はスカスカであった。

せっかくパンダ目的でやって来たのに、寝姿だけじゃつまらない。何度も檻の周りを回り、パンダが起き出すのを待った。
寝ているパンダの前で、座り込んでいる白人女性がいた。彼女はそこから離れる気配もなく、椅子まで用意してもらってパンダが動くのを待ち構えている。周りの中国人は、パンダよりもその白人の方が珍しかったらしく、興味津々に彼女を覗き込んだりしていた。

お!パンダが起きた!
もぞもぞもぞ・・・、とスローな動きで木を下りて歩き始めた。怠惰なパンダは何をするでもなく、のそのそのそ・・・としてる。固い壁や角にお尻をこすりつけながら前後運動をするパンダ。羞恥心などなく(当たり前だけど)起こすそのアクションはかわいらしいと同時に笑えた。

なかなかおもしろい動物園であったが、この動物園は日本のように綺麗に掃除されていない。窓ガラスなどが汚れているのは、お客に影響があるだけでまだ良い。しかし、汚い小屋に住む動物はとてもかわいそうだ。
池などもとても不潔に見える。水を必要とする動物、もしくは水中に住む動物などは、病気になってしまったりしないのだろうか・・・?
中国人客は、動物に餌を与えている。もちろん、餌を与えるのは禁止されているのだけれど、そんなことは気にもしていないようだ。さらに、動物に紙屑を食べさせようと投げ入れたり。
散々だが、傍から見ているとおもしろい。(・・・人民動物園 by taka)

●シルクロードを電車で行く。(成都-蘭州-敦煌)

「没有」(意味:ないよー)
国慶節の影響でか、成都-敦煌へ直接行く列車が取れない。日付を遅らせてみたり、硬臥を軟臥に変えてみても満席状態は変わらない。3日後の硬座だけは空いているのだが、35時間の道のりをそれで行くのはかなりきついので、それだけはNG。
予想通り、国慶節の時期の移動は難しい・・・。結局は、敦煌までの中間に位置する蘭州行きだけは空席があったので、その硬臥チケットを購入した。

電車内は意外にも空いていた。前回乗った電車は満席に近く多くの人でごった返していたが、今回は3段ベッドの3段目はどこも空いている。蘭州-敦煌の時はさらに空いていて、2段目のベッドに寝ている人は私ぐらいだった。(段数が上に行くほど安い)これじゃぁ、国慶節の影響はあるのかないのか分からない。

ところで、蘭州は黄河が通る初めての都市らしい。駅前だけ見てもかなりの大都会。ビルが林立して、本当に中国の都会は個性がない。日本も含めて、アジアの都会はなんだか見るのには面白みに欠ける。街の外れには黄河が流れ、川と街を挟んだ南北には荒地のような山脈に囲まれている。バスに乗って大きな橋に黄河を見に行くのもすぐで、見に行って見たい気もした。しかし、電車からもずっと見えているし、時間も少ないので待ち時間は素直に駅前で時間をつぶすことにした。

敦煌に近づくほどに、窓から見える風景は砂漠化していく。木の緑も極端に減り、民家もほとんどなく、工事の時に使われる小屋だけが目立つ。こうやって電車の窓から果てしなく広がる不毛の大地を眺めていると、旅している気分に浸れるなぁ・・・。

蘭州での待ち時間は少なく済んだので、直接行くのとさほど変わらない日程で行けたが、成都から蘭州、蘭州から敦煌と電車を乗り継いで約2日もかかった。中国はでっかいなぁ・・・。

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++パンダ++

パンダ繁育研究基地でパンダを抱くと400元かかるらしいが、成都動物園では100元で抱けるようだ。
ただ、動物園の方は子供のパンダではないので、「抱く」ではなく「抱かれる」に近いかもしれないが・・・。